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人生の道しるべ:父の講義とアリスから学ぶ新しい可能性の広げ方

    今日は普段とは少し違った内容をお届けします。私の父について、これまでの記事でも触れる機会がありました。本業では60代の定年間際にもかかわらず、新しい分野で博士号取得を目指して大学に通う学生であり、さらに本業の経験を活かして大学で講師も務めています。そんな父が最近、地方の高校で講義を行う機会を得たそうです。

    その講演内容を共有してもらったところ、とても興味深い話がありました。そこで父の許可を得て、皆さんにもその一部をお伝えすることにしました!日本のバブル期に総合商社に入社し、40年にわたり世界を飛び回ってきた父ですが、高校生に教えるのは今回が初めてだったそうです。その時の講義内容から、特に印象に残った部分を紹介させていただきます。

    父の高校生向け講義を通して考えたこと

    父が地方の高校で講義を行った時の話を聞き、その内容にとても興味を持ちました。資料をざっと見たところ、高校生にとっても大人にとっても考えさせられるテーマが多く含まれており、特に気になった4つのポイントについて、私なりの視点を交えてお伝えしたいと思います。

    1.世界は広いぞ!

    父の質問:「今まで行ったことのある場所(あるいは住んでいた場所)のうち、もっとも遠いところはどこですか?」

    皆さんはどう答えますか?もちろん、日本から近い外国でも、日本とは全く異なる文化がありますが、歴史的に見ても国同士の地理的な関係が各国の文化発展に大きな影響を与えたことは間違いありません。遠くに行けば行くほど、カルチャーショックや新しい発見があるのではないでしょうか。

    私は幼少期からアメリカで過ごしたおかげで、小学生の頃には異なる価値観や考え方に驚くことはあまりありませんでした(良くも悪くも)。しかし、大人になってその経験がとても大切だと感じるようになりました。これは、私の帰国子女としての体験記にも書いていることです。

    また、私は自分の価値観が年齢とともに経験を積み重ねることで、より確かなものになっていくと考えています。だからこそ、若い頃から「目から鱗が落ちる」ような体験を積むことが非常に重要だと思います。

    インターネットが普及した今、情報はどこにいても手に入ります。でも、現地に行き、その空気や文化に触れることで得られる「体験」は、机上の学びとはまったく異なるものです。

    たとえば、父が仕事で訪れた国は数えきれないほどあり、私が幼い頃はフランスやアメリカのお土産としておもちゃを買ってきてくれました。特にフランスのおもちゃは、アメリカのものとはまた違い丁寧に作られ、デザインも素敵で、私は目を輝かせました。それは、ただのモノではなく、未知の世界とのつながりを象徴するものでした。実際に「手に取って見たり、触れたり」する経験は、何年経っても記憶に残り続けます。

    日本にずっといることを否定するわけではありませんが、情報がグローバルに繋がっている現代だからこそ、他の国の文化や人々と触れ合い、自分の世界を広げることを、父も勧めています。そんな父を見て、私は「世界で活躍する・役に立つ人になりたい」と常に思ってきました。

    2.「自由」とか「幸せ」とか、いろいろ考えてみよう

    父から高校生への質問:
    ①「自由」になりたいですか?それはどんな「自由」ですか?
    ②「幸せ」になりたいですか?それはどんな「幸せ」ですか?
    ③なぜ勉強しているのですか?

    この質問のページは、私が15歳のときに受けたかったと思う内容です。①→②→③という順番で資料に映し出されています。①と②の質問の後に急に③の質問が出てくると、「あれ?前の2つの質問と違う」と感じ、興味を引くとともに考えさせられるのではないでしょうか?

    さらに、これだけで終わらず、4つ目の質問がありました:
    ④大人になって働くとしたら、なんのためだと思いますか?

    高校生に戻った気持ちで考えてください。日本の教育システムでは、与えられた教科をこなして単位を取り、大学受験に向けてほぼ全員が同じような授業を受けますよね。そして、大学卒業後には、年功序列が主流の企業に就職し、総合職なら初期配属をされ、会社から与えられた業務をこなすというのが一般的ではないでしょうか。少なくとも私が社会人になった10年前はそうでした。

    現在は、より専門性の高い職種での採用も増えているかもしれませんが、高校生のうちに「なぜ勉強しているのか」「将来何がしたいのか」が明確な人はどれくらいいるのでしょうか。もしそのような方がたくさんいるなら、日本の未来は非常に明るいものです!

    私自身、高校生のときは「これをしたい!」という強い思いはありませんでした。大学生になってようやく、幼少期に外国人と十分に張り合えなかったこと(成績は良かったのですが、実はコミュニケーションに自信がなく帰国したこと)に気づき、「再挑戦したい!」と海外に行くことを目指しました。それが私にとっての「自由」や「成長」への一歩だったのだと思います。

    最初に挙げた4つの質問に正解はありません。特に④についてはさまざまな回答が考えられます。「お金」かもしれませんし、「自己成長」かもしれません。「自己実現」のためかもしれませんし、私のように「日本の良さを海外に広める」ことを目指す人もいるでしょう。

    ただし、自分の中で「なぜ働くのか」を考えておくことは、人生の大部分の時間が仕事にとられている方にとっては、その姿勢や生き方を変えるきっかけになるのではないでしょうか。

    3.あなたの「軸」ってなんだろう?

    以下はChatGPTに作成してもらった図ですが、父の講義資料では、古代ギリシャ四科を縦軸(動と静)×横軸(数と量)の四象限で表現していました。それを基に高校生たちに「軸」について考えさせる内容でした。

    古代ギリシャ四科とは、古代から中世にかけて西洋の教育体系の中核を成した学問分野の一つで、算術、幾何学、音楽、天文学の4つの学問を指します。

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    古代ギリシャの四科(算術、幾何学、音楽、天文学)

    世の中には「学問」としてさまざまな分野が広がっています。もちろんすべての学問は相互に影響し合っているので、最初は幅広く学ぶことが大切ですが、社会に出たときに「専門としたい分野」を考えておくと、キャリアを積む際の助けになると思います。高校生のうちに強みがあればそれを伸ばすのもよいですし、目指したい分野があれば、それに向けて勉強や自分磨きを始めると、後々大きな成長につながるでしょう。若ければ若いほど、学ぶ時間はたっぷりあります!

    私自身、新卒時代の「軸」は3つほどありましたが、最も重視していたのは「海外とのつながりがある企業」でした。なぜなら、帰国子女として体得した「異文化体験」や「英語力」、そして「日本人」としてのアイデンティティが最も生きると思ったからです。

    4.今日からやってほしい3つの魔法

    ①自分から大きな声で挨拶する
    ②自分で考える
    ③自分を人と比べない

    「①自分から大きな声で挨拶する」は私も父から学んだことです。毎日欠かさず通勤する父は、駅員さんやバスの運転手に一番大きな声で挨拶をしていました。「お疲れ様」「ありがとう」など、状況に応じて言葉を変えていました。最初にその光景を見たときは少し恥ずかしいと感じたこともありましたが、「挨拶は基本だよ」と叩き込まれたので、私も挨拶を欠かしません。

    相手の目を見て、挨拶をする。

    以前、危機管理の記事で挨拶とアイコンタクトについて、「自分は怪しい人物ではない」と無言で伝えることができると触れましたが、それ以上に、「相手への感謝や敬意」を表現することや、他人であっても「心の繋がり」を生む手段だと考えています。

    「②自分で考える」は、特に海外では当たり前のことかもしれません。日本では受け身の教育が多いため、「自分で考える力」があまり鍛えられないこともあります。受け身でいると、他人の考えがすべて正しいように感じることもありますが、たくさんの情報が溢れている世の中だからこそ、「自分はどう思うか」「自分はどうしたいか」ということを考えながら行動をすることが益々大事になってくるのではないかと思います。

    「③自分を人と比べない」は、今もなお競争社会が続き、どうしても他人と比べてしまう世の中であること、さらにSNSが普及して他人の生活が見えやすくなったことで、より一層注意が必要だと思います。しかも、SNSには投稿者の良い部分しか見えないことが多いため、自分よりも充実した生活をしているように感じることも少なくないでしょう。

    比べてしまう気持ちをなくすためには、他の人と自分の違いを受け入れることが大切です。自分自身を大切にし、自分のペースで生活することが重要です。そんなメッセージを私はこの言葉から感じとりました。

    最後に:大好きなおはなしを

    Alice: What road do I take?
    Cheshire Cat: Well where are you going?
    Alice: I don't know.
    Cheshire Cat: Then it doesn't matter. If you don't know where you are going any road will get you there.

    「ふしぎの国のアリス」
    ルイス・キャロル 1865年

    これも父が最後に紹介したお話です。チェシャ猫は哲学的な問いをアリスにすることで有名です。哲学が好きな父らしい選択だな、と思いました。

    アリスが「どの道を行けばよいの?」と尋ねるこの名場面では、さまざまな解釈ができますが、私は「明確な目標がない場合、一歩踏み出せば新しい可能性が見えてくる」と解釈しました。これは、私自身がそういう生き方をしているからだと思うのですが、みなさんはどのように解釈しますか?

    【おまけ】記事紹介

    最後に、こちらに紹介した下記の記事は先週、特にスキを集めた#海外旅行の記事だったようです!年末年始に海外旅行に行かれる方は、是非ご一読ください。

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    米国生活4度目・30代帰国子女ママ🇺🇸 夫のMBA留学に帯同し、そのままシカゴへ。息子は4歳。 海外生活×子育て×キャリアをテーマに、 新しい環境での挑戦や気づきを綴ります。 「一歩ずつ踏み出す」きっかけになれたら✨ 美しい風景とおいしいご飯が大好き🍙

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