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Photo byalinco_life

ものづくりは、本気で人と関わるためのコミュニケーション

    前回は「腕の見せどころ」という話をしました。

    今回はその続きでもあるのですが、「ものづくりは、本気で人と関わるためのコミュニケーションなんじゃないか?」という話をしてみたいと思います。


    ものづくりが欠かせない理由

    前回、私にとっての腕の見せどころについて考えていたときに、改めて「やっぱり、ものづくりは欠かせないものなんだな」と感じました。

    ただ、それは単純に何かを作ることが好きだから、という話ではないんです。

    私は日常生活の中で、あまり感情を表に出すタイプではありません。もちろん心が動いていないわけではなくて、むしろ逆です。

    何か嬉しいことや驚くこと、あるいは嫌なことが起きたときも、その場ではすぐに反応できないんです。

    まずは出来事を受け止める。身体と心で受信する。そして家に帰ってから、ゆっくり考え始める。

    例えば誰かに怒られたときも、その場では何も言えないのに、後から「なんであんなことを言われたんだろう」「自分はどう感じたんだろう」と考え続けてしまう。

    そうやって受け取ったエネルギーを、何かの形で返したくなるんです。

    もちろん相手にそのまま返すわけではありません。

    受け取ったものを自分の中で消化し、考えに変え、言葉や形にしていく。その方法として、私に一番合っていたのが「ものづくり」だったんだと思います。


    ものづくりと、本業と八々と

    本業でも、ものづくりは仕事の中心にあります。

    ただ、本業のものづくりはすこし性質が違います。そこには会社のビジョンがあり、サービスの目的があります。

    私の感情を表現するというよりも、相手が求める形へ整えていくことが役割。サービスが届くように整える。ビジョンが伝わるように整える。そういう仕事です。

    一方で、「八々」として行っている活動は違います。

    私が感じたことや考えたことを、そのままものづくりへ落とし込んでいく。この2年ほど続けてきて思うのは、精神的にとても健康になったということです。

    そして、もう一つ気づいたことがあります。


    本気のものづくりは、深い関係を生む

    八々を通じて本気でものづくりをした人たちとは、とても深い関係になれているんですよね。

    友達というより、戦友に近い感覚かもしれません。普段の私はそこまで自己開示をするタイプではないので、普通に過ごしているだけでは、なかなか深い関係にはなりません。

    ですが、ものづくりを一緒にすると違います。

    例えばホームページを作るとき。

    「どんな未来を叶えたいですか?」

    そんな問いから始まり、その人が本当に大切にしていることや、目指している景色を何度も聞いていく。

    聞いたからには形にしたい。だから必死に理解しようとする。その人と同じ景色が見えるくらいまで理解しようとする。それを、ものづくりに反映していく。

    そうやって関わっていくと、自然と深い関係になっているんです。


    本当に欲しかったもの

    最近になって、ふと思いました。もしかすると、本当にほしかったのは「ものづくり」そのものではなかったのかもしれない、と。

    本当にほしかったのは、誰かの思想を深く理解すること。私もその深さまで降りていくこと。お互いの考えや問いを共有すること。

    そういう関わり方だったんじゃないかと思うんです。

    学生時代までは、そういう話をすると「何言ってるの?」という反応をされることも多かった。大学に入ってからはすこしずつ許されるようになったけれど、私の考えをうまく形にすることはできなかった。

    社会人になってからは、葛藤や問いをものづくりに変換する技術をすこしずつ身につけてきた。一方で仕事では私の思いを前面に出さず、組織やサービスに合わせて形にすることも学んできた。

    その両方を経て、ようやく今、自分自身の視点や思いをものづくりに込められるようになってきた気がしています。


    深く潜るための酸素ボンベ

    だから、最近は思うんです。

    私にとって、ものづくりは目的ではなく手段なんだろうなと。本当にやりたいのは、誰かの思いに深く寄り添い、深い対話をすること。私自身も深く掘り下げながら自己開示すること。

    そのための手段として、ものづくりがある。

    ただ、その手段はとても重要です。深海へ潜る時の酸素ボンベのようなもの。ものづくりがあるからこそ、人の深いところまで降りていくことができる。

    そんな存在なんだと思います。


    新しく見えてきたキーワード

    実は最近、八々のホームページを作るとしたら、どんな言葉で自分を表現するだろうと考えていました。

    これまでは「すごろくみたいに」というテーマを持っていました。

    計画を立てすぎず、その時々に見える景色を頼りに前へ進んでいく。そんな意味です。

    でも最近は、それに代わる新しい言葉が見えてきました。

    「ものづくりは、人と関わるための本気のコミュニケーションである」

    という考え方。なんだか今の私には、この言葉がとてもしっくりきています。

    最近はAIを使ってかんたんにサイトを作れる環境も整ってきました。そろそろ私のホームページも作り始めようかなと思っています。

    そんなことを考えながら、今日は今見えている景色を整理してみました。




    音声でも、お楽しみいただけます。





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