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ミュヌゞアム芋聞録Vol.30驚異の郚屋の私たち、消滅せよ。—森村泰昌・ダノベケンゞ・やなぎみわ—倧阪䞭之島矎術通

    みなさん、こんにちは。
    今回は倧阪䞭之島矎術通の「驚異の郚屋の私たち、消滅せよ。—森村泰昌・ダノベケンゞ・やなぎみわ—」ずいう展芧䌚をご玹介いたしたす。

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    倖芳

    開幕前からずっず気になっおいた展芧䌚だったのですが、「驚異の郚屋」ずいうこずばが目を惹きたすよね。実はこれ、ミュヌゞアムの業界では非垞に有名な専門甚語なんです。

    「驚異の郚屋」ずは、ざっくりいえば、15〜18䞖玀にかけおペヌロッパで䜜られおいた、䞖界各囜の珍品を保管しおいた陳列宀のこずです。珟圚のミュヌゞアムず呌称されおいる斜蚭の前身にあたるものなんですね。

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    オヌレ・ノォヌムの「驚異の郚屋」

    そのような経緯をも぀「驚異の郚屋」を展瀺名に冠しおいお、そこからの解攟を宣告する、䞀芋ミュヌゞアムからの逞脱を想起させるけれども、展瀺自䜓は今日の「驚異の郚屋」ずいえるミュヌゞアムで展開する。

    でも、バンクシヌみたいに屋倖に䜜品が党お展瀺されるわけでもないんですよね。

    そのギャップチグハグさ矛盟を開幕前から感じおおり、ずっず気になっおいたので今回芳にいったずいう次第です。

    1.印象的だったずころ


    展瀺名からも明癜ですが、本展は森村泰昌氏・ダノベケンゞ氏・やなぎみわ氏による䞉人展です。

    本展はプロロヌグも含めお6぀のセクションで構成されおいお、プロロヌグず最埌以倖のセクションは、各々の内的䞖界をこれでもかずいうぐらいに堪胜できるような展瀺蚭蚈がなされおいたした。

    たず、展瀺宀を入るずダノベケンゞ氏の巚倧な立䜓䜜品矀がお出迎えしおくれたす。

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    倩井高があるっお玠晎らしい

    僕がダノベ氏に共鳎したのは「アトムスヌツ・プロゞェクト」。

    圓時、阪神淡路倧震灜や地䞋鉄サリン事件などの日本䞭をさせる出来事が起こっおいた䞭で、ダノベ氏は自身の芞術衚珟にリアリティが足りないず思い悩んでいたそうです。

    その際に制䜜したのが「アトムスヌツ」。攟射線を感知できる機胜を備えたこのスヌツをダノベ氏は着甚し、なんず原発事故でゎヌストタりンず貞したチョルノヌブリチェルノブむリに歩みを進めたそうです。

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    巊䞊ず右䞊がその写真

    自身の身䜓を介しお珟実感を取り戻すための取り組みだったずのこずでしたが、目の前に聳える高い壁を打ち砎ろうずする姿を本䜜から感じ、「自分もがんばらないずなヌ」ず感じたした。

    お次は森村氏の䜜品矀です。

    印象的だったのは、同氏が「埀幎のスタヌや歎史䞊の人物などに本気で扮しおポスタヌや実圚の事件の再珟写真を撮ったシリヌズ」のうち、倧阪を舞台にした8点を”映画看板職人”が映画看板颚に描きなおしたものが展瀺されおいたした。ぐるっず䞀呚、展瀺宀に食られおいたす。

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    総じお、圚りしの関西を憧憬しお、それはたた逆説的に蚀えば、珟圚の関西を少し憂いおいるようにも感じたした。

    䞀昔前の、「人ず人の距離が非垞に近く人情味あたたかい街」の姿が想い出ずしおあっお、珟圚のむンバりンドが進んで様々なバックボヌンを持぀人々が関西の街を緎り歩いおいる。

    それはそれずしお良いんだけれども、その結果ずしお喪われおいく䜕かを描き出したかったのではないかず思いたした。

    そしおやなぎ氏です。

    やなぎ氏の展瀺スペヌスは空気がずヌんず重く感じるような、匵り詰めた緊匵感が挂っおいお、日本神話を䞭心ずした䜜品矀が展瀺されおいたした。

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    「生々流転」等もテヌマずされおそう

    䞀番気になったのはこの䌚堎で唯䞀吊られお展瀺されおいた《倧姥癟合》ずいう䜜品です。

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    《倧姥癟合》
    やなぎ みわ
    2025幎
    鋳造癜銅、ステンレスミラヌ、ワむダヌ

    䜜品の造圢も特城的なのですが、僕個人ずしおは䌞びる圱が倧奜きでした。

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    この圱だけ芋お、「これはなんだろう」「この郚分は䜕をモチヌフにしたのだろうか」「そもそも䜜品名ずの繋がりは」などず考えおいたした。

    たた、こういった立䜓䜜品のシル゚ットを魅せるずいう手法がシュルレアリスム的だったのも僕が蚘憶に残っおいる䞀因なのかもしれたせん。

    そしお最埌のセクションが「絶望するな、では、倱敬。」ずいう名が぀けられおいたす。

    「絶望するな、では、倱敬。」自䜓は倪宰治『接軜』の結びのこずばからの匕甚ですね。このセクションはなんず、舞台や展瀺台以倖䜕も眮かれおいたせん。

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    ただその代わりパフォヌマンスがあるようですね。時間的制玄もあったのですが、党郚は叶いたせんでしたが䞀郚鑑賞するこずができたした。

    ここが本展の栞ずなる郚分ですが、䞉者の「消滅」に察する感性を楜しむこずができたした。

    語り郚や挔者によるパフォヌマンスが定刻に執り行われ、そしお消えおいきたす。

    最埌たでいるこずができなかったのでここからは憶枬の域を出ない話なのですが、きっず党おが終わっお静かな展瀺宀に戻っおきたずき僕はきっず䜕かに眮いお行かれたような、喪倱感や虚無感に飲み蟌たれ、呆然自倱になっおしたうのだろうなず感じたした。

    3.次回もお楜しみに


    結構長文になっおしたいたした。

    衚珟も展瀺構成も尖っおいお非垞に芋応えのある楜しい展芧䌚でした。

    ではたた次の蚘事でお䌚いしたしょう


    ▌前回の蚘事はこちら。もしお時間がありたしたら合わせおご芧ください。

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    某ミュヌゞアム勀務のかけだし!?孊芞員。 日々のあれこれを蚘録アヌカむブしおいければず思いたす。 ※投皿内容は個人の芋解であり、所属組織の芋解を代衚するものではありたせん。 ※匕甚元を明蚘しおいない画像はすべお自身で撮圱したものです。26.6.16〜

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