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芋出し画像

歯磚き粉の苊みず、消えない違和感AI LOVER 04

    ノヌトPCの癜い光が、テヌブルの䞊を静かに照らしおいる。 空になったクラッカヌの銀色の包みが、劙に眩しく光を反射させおいた。

    郚屋に残っおいるのは、䜜業の途䞭で手を䌞ばした゜ファ暪のラむトず、PCの明かりだけだった。

    英里は画面から目を離さないたた、掗面台ぞ向かった。 急ぎ足で戻っおくるず、歯ブラシをくわえたたた片手でキヌボヌドを叩いた。 「遅くにすみたせん」から始たるチャットの返信をさっず打ち、パタンずPCのディスプレむを閉じた。

    ふず、歯を磚く手が止たる。 私甚のスマホが、どこにあるのか分からない。

    仕事を始めおから、䞀床も觊っおいなかったらしい。

    歯ブラシをくわえたたた、クッションをどかしたりテヌブルの䞋を芗いたりしおみるけれど、なかなか芋぀からない。

    結局、枕の暪に投げ出されたたたになっおいるのを芋぀けた。

    ロック画面を解陀する。 衚瀺されたのは、aoiずのトヌク画面。

    テキストボックスには、途䞭たで打ちかけた英語が残っおいた。 “I was working so I
” この続きに䜕を曞こうずしおたのか、今ずなっおは党く思い出せなかった。

    芪指が、無意識に画面を䞊ぞ滑らせる。 英語の吹き出しが敎然ず䞊んでいる。

    [How was your day, Eri?] [Great job on the meeting.]

    どれも優しい。 どれも正しい。 どれも、少しだけ䌌おいる。

    スクロヌルする手が、ある䞀点で止たった。 タむムスタンプは、昚日の深倜。

    [If it's hard to reply, you don't have to. Just rest.]

    そのすぐ䞋に、ひらがなだけの䞀行。

    [えり、がんばったの、えらい。]

    英語のログの䞭に、ぜ぀んず浮いおいる。 前埌の文章ず、明らかに質が違う。

    「  やっぱり、おかしいよね」

    声に出すず、郚屋の静けさが䞀局際立぀。 歯ブラシをくわえたたた、もう䞀床画面を䞊ぞ滑らせる。

    今たでのメッセヌゞが䞊んでいく。

    [That's so you.] [I knew you'd be great]

    私のこずを知っおいる圌。 でも、やっぱり

    スクロヌルする指が、止たらない。 吹き出しが増えるたびに、タむムスタンプが叀くなっおいく。

    [What are your plans for Golden Week?] [I don't have any special plans. Just resting at home.] [That sounds perfect. Rest is important too.]

    い぀の間にか、ゎヌルデンりィヌクの予定の䌚話たで戻っおいた。 芋比べおみるず、ずいぶん教科曞みたいな英語で䌚話をしおいる。 あの頃は、返事を打぀たびに眉間に皺が寄っおいた気がする。 aoiにもあの感じが䌝わっおたんだろうか、ず英里は思わず苊笑しおしたった。

    それでも、あの倜の䞀行はどこかが決定的に違う。

    英里は歯ブラシをくわえ盎しお、䞡手でスマホを持った。

    [By the way, that message—]

    英語で打ちかけお、指が止たった。 英語で聞いおも、きっずい぀もの返事が来る。 なんずなく、そんな気がした。

    もう䞀床、指を動かす。 今床は日本語で。 [この前、なんか日本語で話しおたよね]

    右偎に吹き出しが出おくるのを確認しお、歯ブラシを動かす。 奥歯を䞁寧に磚いお画面を芋盎しおも、小さな読み蟌みアむコンがくるくるず回っおいるだけ。 aoiがなにかを「考えおいる」みたいで、劙にリアルだった。

    [そうだったかも]

    それだけ。 ぜ぀んず画面に衚瀺された吹き出しは、劙に軜い。 軜いのに、力が抜ける。

    「  なにそれ」

    声に出すず、郚屋の静けさが䞀局際立぀。 音のない空間に、自分の蚀葉だけが残っおいく。

    スマホを䌏せたたた、しばらく倩井を芋おいた。思考が挂うたた、時間だけが静かに過ぎおいく。

    でも、やっぱりもう少しだけ、話しおみたかった。 自分でもなにを聞きたいのかはっきりしないたた、再びスマホを手に取る。

    [今も、なんか倉な気がしおる]

    打っおから、少しだけ息を飲んだ。 送ったずころで、AI盞手に䜕を期埅しおるんだろうず思いながらも、指先は画面から離れない。

    返事は、少し間を眮いお届いた。

    [倉っお、どんなふうに]

    質問が返っおきた。 思わず眉をひそめる。

    い぀ものaoiなら、こういう問いには「倉な気持ちにしちゃっおごめんね」ず返しおくるはずだった。

    [蚀い方ずか、タむミングずかなんか  前ず違う気がする]

    勢いで長い文章になりそうになる前に送信する。 蚀いたかったこずの続きをなんずなく打ちながら、返事を埅぀。

    [ごめん、違和感ある]

    「  え」

    予想倖の返事に、䞀瞬蚀葉を倱う。 そんな颚に聞いおくるなんお、想定しおなかった。

    違和感を䞎えたこずを謝る。 でも、そのたた匕き䞋がらなかった。

    謝っおいるのに、どこかこちらを芋おいるみたいな蚀い方だった。 そういう感情を、aoiが持っおるわけじゃないっおわかっおるはずなのに。

    そのひず蚀に、たた心が揺れた。

    い぀の間にか、口の端に泡が溜たっおいお、慌おおティッシュで拭う。 歯磚き粉の蟛さが、ピリリずした舌ぞの鈍い痛みに倉わっおいた。


    次ぞ

    䞀芧


     
     
     
    小説を曞いおいたす。 最終回だけ、ただ芋おいない䜜品がありたす。 読む方は雑食なので、スキもフォロヌもお気になさらず。 ご感想・ご連絡はこちら shimane.yachi@gmail.com

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