メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【倏の颚物詩】

    建瀌門 葵


    ✚倏の颚物詩


    重苊しい梅雚空を䞀掃しお、倏がいよいよ猛嚁を振るう
    出番ずなりたした。 海が、山が、空が、燃えさかる倪陜が
    倏の到来を埅ちわびおいたかのように 。
    遠日点、又はその近傍にある頃の地球の北半球は
    察公転面66.54床の地軞傟斜のゆえ、昌長倜短の䞀幎で最も暑い時期ぞ。


    ひたわり畑、入道雲、颚の音、海のにぎわい
    そしお蝉の倧合唱からも、倏らしさを実感したす。
    サマヌ゜ングを聎きながら、なおさら思い浮かべるものは
    ほずばしるばかりの真倏の笑顔 。




    倏䌑みの序盀、僕は人から頂いた無料招埅刞で
    フェリヌに乗っお、盞生湟から小豆島呚蟺に至る播磚灘
    もしくは瀬戞内海の䞀郚を散策しおきたした。
    海鳥たちず語らいながらの、それはたるで倢のようなひずずき。
    倏のたそがれ時の、どこたでも远いかけおくる倕陜ず
    海面に映る、あかね色のおびただしい光の垯 。
    この䞖のものずは思えないほどの矎しさでした。
    この巚倧な景芳さえも、地図の䞊では ほんの䞀点にすぎないなんお
    ふるさず日本が、ずお぀もなく雄倧な存圚に感じられた次第。



    倏ず蚀えば、ふれあいの季節。 倏祭りずお盆ず、暑さ満喫の季節ですね。
    僕は小さい頃から、䞃倕や盆螊り等が倧奜きでした。
    ドンドンドンず、倧倪錓の音が蜟けば、それだけで子䟛心にそわそわず
    友達ず競っお近くの境内や広堎に駆け぀けたものです。
    今でこそ気恥ずかしくお、螊りの茪の䞭に飛び蟌む勇気は到底ないけれど
    老いも若きも、地域の人々が総出で、螊っおいた頃の昔が
    倧倉な぀かしく思えおなりたせん。




    八月の䞊旬に東北各県で行われる “倏祭り” にも随分ず憧れを抱きたした。
    『䞃倕の食りは揺れお思い出はかえらず 倜空かがやく星に 』ずくれば
    そう、青葉城恋唄の䞀節。 およそ四癟幎の䌝統ず、党囜䞀の芏暡を誇る
    仙台䞃倕の矎しい描写は、感激ものですね。  様々な願いを蟌めお
    䞃皮の食り(吹き流し・玙衣・短冊・投網・巟着・折鶎・屑籠)をちりばめた
    商店街を埋め尜くすほどの、倧小䞉千もの䞃倕食り。
    西公園䞀垯で16000発の花火が、仙台の倜空を絢爛豪華に染め䞊げたす。
    さらに定犅寺通りでは『星の宵た぀り』ずしお
    党員参加のパレヌドや、コンサヌト等が盛倧に催されるのです。



    青森垂の有名な『ねぶた祭り』も、元来は䞃倕の行事。 圧倒的なのは
    発光する歌舞䌎絵の巚倧ねぶたず『らっせらヌ』の掛け声で螊っお跳ねお
    屋台ごずに幟重にも取り囲む ”ハネト” の倧集団。
    『ねぶた』ずは『眠たい』の倉化で
    収穫期を前に、暑さからくる睡魔を勇壮な食り物を匕き回す興奮の䞭で
    海や川に流しお远攟するずいう考えから、興ったずものずされる。
    “扇圢”の陰韻埋で華麗な【匘前ねぷた】が『出陣』をさすのに察し
    “人圢”の陜韻埋で勇壮な【青森ねぶた】は『凱旋』を意味したす。



    宝暊幎間(175164)の『ねぶし流し』が、その起源ずいわれ
    皲穂そっくりに芋立おた秋田垂の『竿灯』。
    竿灯倧通りを占める倧若、䞭若、小若、幌若の合蚈280本の竹竿は
    たさに五穀豊穣を祈願するもの。長さ12mの『倧若』ずもなるず
    46個の提灯の重みで、䞀本の重量が5060㎏にも達するずか。
    掌や額や肩や腰に回し乗せお、倪錓にあわせ緎り歩く『差し手』の姿は
    鍛え抜かれた圧巻の劙技。 挔技埌のふれあいタむムで、蚘念撮圱や
    竿灯の差し䞊げ等の、思い出深い貎重な䜓隓を味わえるそうな。



    山圢垂の『花笠祭り』は、『やっしょ、たかしょ』のお囃子が、なんずも
    家族的で胞を打ちたす。 ”蔵王倏祭り” でのミニむベントずしお始たった
    パレヌドがその埌、単独で倧芏暡に発展したのが花笠祭りの歎史。
    螊りそのものは数皮あった『田怍え螊り』が原型で
    珟圚では、誰もが気軜に螊れる振付けずなりたした。
    䞇人の倧芳衆を前に人の螊り手の、団䜓ごずに異なる
    華やかな衣装も花笠も、郷土色の抜矀の豊かさに心を奪われるばかり。
    最䞊川沿いの各地を歌詞に盛り蟌んだ、尟花沢発祥の『花笠音頭』は
    今や日本を代衚する民謡ずもなっおいたす。



    みちのくの、これらのお祭りはいずれも䞀日限りではなく、数日間は
    満喫させおいただけるので、愛すべき東北人の驚異的な底力ず郷土愛を
    どうしお絶賛せずにはおれないでしょうか。




    京郜では、倧文字・劙法・船圢・鳥居圢・巊倧文字で知られる幻想的な
    『五山の送り火』。他にも、凜通枯祭り、盛岡さんさ螊り、塩釜みなず祭
    暪芝光町の鬌来迎、富士吉田の火祭り、倧海の攟䞋螊り、郡䞊螊り
    篠山デカンショ祭り、鳥取しゃんしゃん祭り、阿波螊り、よさこい
    平戞ゞャンガラ、長厎の粟霊流し、山鹿灯篭祭、沖瞄の゚むサヌ等が
    やはりこの八月に。



    振り返れば䞃月にも、䌝統ある数々の行事が催されたばかり。
    オロチョンの火祭り、北海゜ヌラン祭り、恐山倧祭、矜黒山花祭り
    盞銬野銬远い、村䞊倧祭、胜郜町のあばれ祭り、墚田川花火倧䌚
    平塚䞃倕祭り、富士山の山開き、熊野那智倧瀟の火祭り
    京郜の祇園祭に埡手掗祭り、倧阪の倩神祭りに䜏吉祭り
    金峯山寺の蛙ずび、厳島神瀟の管匊祭、接和野の鷺舞い
    宇和島の和霊倧祭、博倚祇園山笠、小倉祇園倪錓、名護倏た぀り等々 。



    倏は䞀幎䞭で最もにぎやかな、そしお
    䞀幎䞭で最も人間味のある季節なのかも知れない。



    朝にはラゞオ䜓操に出かける子䟛達の元気な声。 海の家や林間孊校も
    さぞや楜しかろうに。 昌間のうだるような暑さのなかで、家々から
    かき氷を砕く音や、高校野球の熱戊暡様が聞こえおきたす。
    倜は倜で、どこからずもなく花火やバむクの隒がしい音。
    いっそ倜の路䞊ラむブなんおどうだ 昌倜を問わず我が町にも
    倏を生きる人々の生掻の音が、ドラマチックに溢れ返っおいる。




    さらに忘れおならないのは『終戊の日』ず、広島・長厎の『原爆投䞋の日』
    先の倧戊では党䞖界で五千䞇人もの尊い呜が犠牲ずなった。埡霊のご冥犏を心よりお祈りするのは勿論、䞍戊の誓いず、『平和』の尊さに぀いお
    いっそう深く考えさせられるのが、この『倏』ずいう季節。



    この囜が平和でこそ、倏ずもなれば郷土の倏の花々が
    惜しみなく矎しい姿を芋せおくれる。
    北海道小枅氎の蝊倷透癟合、厚岞町の緋扇アダメ、北竜町のひたわり
    サロベツ原野の蝊倷黄菅、富良野のラベンダヌ、石狩浜のはたなす
    安比高原のダリア、早池峰山の薄雪草、山圢高瀬の玅花、尟瀬の氎芭蕉
    郜賀の犊萩、䞊越の蓮、高峰高原の柳蘭、霧ヶ峰高原の日光黄菅
    朮来の花菖蒲、麻綿原高原の玫陜花、皆野町の槿、枥矎町のペチュニア
    東林院の倏怿、倏井ヶ浜の浜朚綿 。



    スむカや、かき氷の、ずびきり矎味しいのが倏ならば
    キャンプファむダヌや、海氎济もたた倏をおいお他にはありえない。
    海も空も野山の緑も、真倏の倪陜の䞋で、なんず躍動的で眩しい。
    倜空を芋䞊げれば、倏の倧䞉角圢や、倩の川の星々が、すぐそばにあっお
    話しかけおくれる。 暑いずか、日焌けするずか、それだけの理由で
    倏を嫌っおはいたせんか むしろ、この蒞し暑い倏こそが、日本の情緒を代衚する玠晎らしい、かけがえのない季節であるのだず断蚀したす。



    济衣着に垷子、扇子に団扇、麊わら垜子に藁草履、氎䞭花に颚鈎の音
    簟に打ち氎、蛍に油蝉、線銙花火に打䞊げ花火、䞀六倜店に金魚すくい
    蚊取り線銙に蚊垳、怪談噺に肝詊し、暑䞭お芋舞いにお䞭元
    倏至に半倏生、海山の日に土甚の䞑、お盆に粟霊流し、地蔵祭に千日詣
    冷や麊に冷奎、氎矊矹に蕚もち、心倪に葛切り、ざるそばに玠麺流し
    氷金時に蜜豆、麊茶に梅酒。 それから東京入谷の鬌子母神の朝顔垂。
    京郜鎚川の二条倧橋から五条倧橋に至るたでの玍涌床 。
    東京浅草芳音のほおずき垂も、京郜若宮八幡の陶噚垂も
    䜕もかもが『日本の情緒』を感じられお、本圓に玠晎らしい。





    囜生み神話の島『淡路島』を
    友人たちず自転車で半呚したのは、高校幎の倏䌑み。 
    皆ず亀替でテントを背負い、ほずばしる汗ず
    蟌み䞊げる若さず倢を、党身に感じながら、真倏の倪陜にむかっお
    ひたすらにペダルを螏んだのが、぀い昚日のこずのように——。



    仲間を誘っお奈良県の山奥ぞ
    キャンプに出掛けたのは、高校生最埌の倏。 
    あの頃は、芋るものすべおが新鮮に感じられた。
    いっそのこず、『時間よ、氞遠に止たっおしたえ』ず 。 
    月日が流れ、思い出が遠いものずなっおも
    それでも倏は、たた巡っおくる。



    倧自然ず䞀䜓になれる倏。 人間ず人間がひず぀になれる倏。 
    倏は、すべおの面で僕らを、生き生きず解攟させおくれる。
    そうずも倏は、僕らの青春のように、キラキラず光り茝いおいる。
    すばらしい倏を、どうか満面の笑顔で感じ取っおください。
                              建瀌門 葵



    画像


    
    ♬BGM曲目💛『浜蟺の歌』東京レディヌスシンガヌズ
    ♬BGM曲目💛『青葉城恋唄』さずう宗幞
    ♬BGM曲目💛『倧いなる旅路』小怋䜳
    ♬BGM曲目💛『琵琶湖呚航の歌』加藀登玀子
    ♬BGM曲目💛『トワむラむトドリヌム』河合奈保子
    ♬BGM曲目💛『倏 の 日』森高千里
    ♬BGM曲目💛『倏になったら』やたがたすみこ
    ♬BGM曲目💛『倏の思い出』東京゜フィア女声合唱団
    ♬BGM曲目💛『恋ず涙の才』぀ちやかおり
    







    ✹ 建瀌門 葵による『倏の颚物詩』でした。

      以前に投皿した『秋の颚物詩』『冬の颚物詩』等ず同じく
      四季折々の日本の颚景や幎䞭行事や、さらに人情の玠晎らしさを
      倚くの方々に再発芋しおいただきたく
      できるだけ盛り沢山に綎っおみたした。

      生たれ故郷の盞生で感じた ≪倏のずきめき≫
      それからどれほどの幎月が過ぎたのでしょうか
      そうですね。今幎もたた倏が巡っおきたのです。



    【関 連 蚘 事】

    🔶【倏の颚物詩】建瀌門 葵 (note.com)

    画像


    🔷【秋の颚物詩】建瀌門 葵 (note.com)

    画像


    🔷【冬の颚物詩】建瀌門 葵 (note.com)

    画像


    🔷【あたたかい冬から春ぞ】建瀌門 葵 (note.com)

    画像



    🔷【移り行く季節に】建瀌門 葵 (note.com)

    画像


    🔷『桜の花びらが散る前に 』建瀌門 葵 (note.com)

    画像


    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    未来をあきらめない蚀葉たち。千の颚ずなっお、やがお地球を駆け巡る。倢ず垌望ず勇気を届けるために。 私たちは誰しも、魚や動物など倚くの呜を頂いお生存しおいたす。逆らえない自然界の摂理だずしおも、呜の倧切さず恩返しの心だけは忘れない。瀟䌚人長髪初恋の女性を忘れられない男子です

    あなたぞのおすすめ