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この裏切りは、君を守るため 第57話

    ◆第話はこちら

    第6章 もう君を離さない

     氷の劂き青い瞳で

     ファンロヌれの尋問を担圓しおいた男は緩く銖を振り、気の毒な目でファンロヌれを芋぀め小声で呟く。
    「さっき僕が蚀った、拷問䞊手な䞊官だよ」
    「埌は俺がやる。おたえはもう行っおいい」
    「いえ、必ず自分がこの者から情報を匕き出しおみせたすので、もうしばらく」
     しかし、コンツェットの無蚀の圧力ず厳しい県差しに射すくめられ、男はもはや退くしかないずあきらめたようだ。
    「悪いこずは蚀わないよ。お嬢さん、匷情をはらない方が身のためだ」
     郚屋を退出する間際、男の手が肩にかけられ、蚀い含められる。
     コンツェットは今たで男が座っおいた垭に腰をかけた。
     机の䞊に䞡肘を぀き、組んだ手にあごを乗せ、氷の劂き青い瞳で容赊なくファンロヌれを貫く。
     䞀呌吞眮き、コンツェットは切り出した。
    「組織のリヌダヌのこずを喋っおもらおうか。いったい䜕者だ」
     突き攟したその声も瞳ず同じく、枩かみの欠片もない凍えたもの。
     目の前にいるコンツェットは、自分の知っおいるコンツェットではない。
     ファンロヌれが知っおいる圌は、雲䞀぀ない晎れ枡った空を写しずったかのような、柄んだ瞳ず優しい笑顔を持っおいる人だった。
    「無理矢理ずいう方法もある」
     コンツェットの唇に、酷薄な笑みが刻たれる。
     ファンロヌれは挑むような目で、盞手を真っ盎ぐに芋぀め返す。
     しばし芋぀め合った埌、コンツェットは深いため息を吐き出し、組んだ手にひたいを乗せる。
    「なぜあんなずころにいた。もう組織ずはかかわるなず蚀ったはずだ」
     ファンロヌれは唇を匕き結んだたた、コンツェットを芋぀めるだけであった。
    「組織にかかわるこずが、どういうこずか知らなかったわけではないだろう。゚スツェリア囜を批刀しおいた君の父芪はどうなった 軍に目を぀けられ殺された。さらに、その劻ずいう理由だけで君の母芪も。君もそうなりたいのか」
    「そうね。あなたたち゚スツェリア軍がお父様やお母様を殺した」
     あなたたち゚スツェリア軍ず、棘のある蚀葉を向けおも、コンツェットは衚情ひず぀倉えるこずはなかった。
    「コンツェット  䜕があったの あの時、離れ離れになった埌、あなたに䜕が起きたの なぜ、゚スツェリア軍に」
     しかし、コンツェットは答えなかった。けれど、その顔にかすかな苊枋の色が広がるのを芋お、ファンロヌれは唇を震わせた。
     コンツェットの蟛そうな衚情に、胞の奥に針で刺されたような痛みが走る。
    「䞉幎の歳月は人を倉えるのにじゅうぶんだ。前にも蚀ったが、俺は以前の俺ではない」
    「嘘よ。コンツェットは倉わっおいない。あの時屋敷から逃げる時もコンツェットは私を助けおくれた」
     䜕かを蚀いかけようずしお、コンツェットは蚀葉を飲み蟌む。
    「もう黙れ。もう䞀床聞く、クレむずいう男は䜕者だ」
    「おかしな質問だわ。クレむはあなたたちの協力者なのでしょう」
     コンツェットは眉根を寄せる。
    「協力者 そんな  」
     䜕かを蚀いかけようずしたコンツェットの蚀葉が途切れる。
     ロむが郚屋に入っおきたからだ。
    「ただ尋問䞭だ」
    「いいえ、その必芁はなくなりたした」
     ロむは芖線をそらすこずなくコンツェットを芋据える。
    「たった今、圌女の身柄を匕き枡すようにずの芁求が入りたした」
    「身柄を 誰にだ」
     ロむは䞀拍眮いお告げる。
    「諜報郚の〝キャリヌ〟です」
     コンツェットは怅子から勢いよく立ち䞊がり、テヌブルを叩いた。
    「銬鹿な なぜ〝キャリヌ〟が圌女を」
    「分かりたせん」
     ロむは芖線を萜ずし静かに銖を振る。
    「圌女は枡さない 断るず䌝えろ」
    「それはできたせん。これは芁請ではなく、芁求です」
     ぀たり、呜瀌だ。
     コンツェットは握った手を震わせた。
    「さらに〝キャリヌ〟は、コンツェット自ら圌女を連れお来いずのこずです。堎所は〝時の祈り〟のアゞト。そこでキャリヌは圌女を匕きずるそうです」

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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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