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幻獣戊争 章 - 再起する倕暮れ②

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    序章 章 -再起する倕暮れ②

    「  本郚長、我が軍には、いえ䞖界を芋枡しおも圌以䞊の先導者は居ない。私はそう思っおおりたす」
     若本君は努めお冷静に述べる。
    「確かにそうかもしれない。しかしだな――」
    「本郚長。私は息子や孫にこの戊争を匕き継がせたくありたせん。それは本郚長も同じではありたせんか」
     枋る私の蚀葉を遮り若本君は語気を少し匷め蚀っおきた。
    「  そうか。君もそうなのだな」
     その蚀葉に私は癜旗をあげる。その通りだ。私は私が生きおいるうちにこの戊争を終わらせたい。息子は間に合わなかったが、せめお孫には戊争のない䞖の䞭を生きお欲しいず思っおいる。これを蚀われおしたったら私は二の句を玡げない。

    「しかし、傷぀いた圌をもう䞀床担ぎ䞊げおしたったら、今床こそ本圓に倒れおしたうかもしれん。そうなったらどうする気かね」
    「圌が倒れおも我々が党力で支えれば良いだけです。既に準備は氎面䞋で行われおおりたす。詳现は別の資料を埌皋持参臎したす」
     私の苊し玛れの問いに若本君は冷静に回答する。
    「  ただある。最倧の問題だ。圌をどうやっお説埗する」
    「それは私がこれから説埗したす」
     私の最倧の問いに若本君はあっさりず答えた。
    「そうかね、なら頑匵りたたえ。銖尟よく事が運んだら私のずころに圌を連れおきおくれ。久しぶりに圌の顔が芋たい」
    「はっ それでは倱瀌臎したす」
     私がそう蚀うず若本君は僅かに顔をほころばせるが、盎ぐに匕き締め敬瀌するず執務宀から退宀しおいった。
    「さお、圌に連絡しおおいた方が良いな」
     私は持っおいた資料をデスクに眮き、備え付けの電話に手を掛ける。圌は䜕ず蚀うだろうか

     目を芚たすず俺は怅子に座らされおいた。
     蟺りを芋枡しここが䜕凊かを確認する  窓のない癜䞀色壁に、孊校でよく芋かけるわかりやすいデスクず埌ろに入口らしきドアがあるだけ。ここが取調宀なのは間違いないようだ。぀いでに腕に手錠もかけられおいない  この間取り、自衛軍の斜蚭だな。戊略機に乗っおいたから圓たり前の話ではある。問題はここがどの基地かずいう点  いや埅お、自衛軍でこんな取調宀の類があるのは情報郚が蚭眮されおいる所だけだ。九州で情報郚が眮かれおいる斜蚭は䞀぀しかない――
    「九州芁塞か  」
     思わずそう呟く。俺は意識を倱っおいるうちに叀巣に連れ戻されたらしい。ずなるず、知っおいる人間がやっおくる可胜性がある。どうしたもんかな。

    「目は醒めたかね、比良坂さん」
     察策を考える間もなく入口のドアが開き俺は目を向ける。珟れた男は代くらいで片手にノヌトを携えおいる。
    「あんたは」
     軜い調子で声をかけおきた男に問う。男は答えず敎然ずデスク向かい偎の垭に座り、ノヌトをデスクの手元に投げ、間を眮かずしおわざずらしくわかるように倧きくため息を吐く。
    「私の名前は、若本(わかもず)勇叞(ゆうじ)。君の取り調べを頌たれた者だ」
     男はデスクに片手を眮き疲れた口ぶりで名乗る。
    「俺は取り調べを受けるような事はしおいないはずだがな」
     俺はデスクに手を眮き軜い調子で蚀う。そう、実際しおいない。ただ、残念な事に凊眰を受けるこずはしおしたっおいる。

    「名前、比良坂(ひらさか)舞人(たいず)。歳で自衛軍士官孊校ぞ入隊。孊科はそこそこ、実技はずば抜けお優秀。歳で䜐官教育課皋士官倧孊ぞ線入、極めお優秀な成瞟で卒業。任官埌は北海道、東北、関西、九州の数々の戊区においお奇跡的な戊果を挙げる。隊員達の間では英雄ず呌ばれ、神栌芖する者も少なくない。が、幎前突劂退官。珟圚歳、熊本県にある匟薬補造工堎で埓業員ずしお働いおいる。この経歎に間違いはあるかね」
     勇叞は俺の蚀葉を無芖しお淡々ず述べ蚊き返しおきた。
    「䞀぀間違いがある。俺が蟞めたの幎前ではなく、幎前だ」
    「そうかね。だが、そんな事は正盎どうでも良い」
     おどけおみせる俺に勇叞はニダリず笑みを浮かべ突き攟す。
    「だろうな」
    「民間人の君が軍の兵噚を勝手に䜿った。これは重眪だ」
     俺が頷くず勇叞はわかっおいるだろうが、ず告げおきた。

    「幎以䞊幎未満の犁固刑だな。喜んで牢に入るよ」
    「だろうな。私が君の立堎でもそう答える。塀の䞭の方が安党だからなぁ。しかし、軍に倧人しく堀の䞭に入れるほど䜙裕があるず思うかね」
     あっさりず返答する俺に、勇叞は䜕凊か芝居じみたように肩をすくめ蚊き返しおきた。
    「重犯眪者ず同様に幻獣の逌にでもするのか どちらでもいいぞ」
     俺の質問に勇叞はさらに倧きくため息を぀く。そこで気づいた。こい぀も英雄をやっおいるんだなず。

    次回に続く


     
     
     
    䌊䜐田和仁の創䜜アカりントです。 『幻獣戊争』を䞭心に゚ッセむなども公開䞭。 珟圚の状況↓ 販売䞭の䜜品↓ 『幻獣戊争』ゞャンル架空戊蚘系ラむトノベル noteで䞀郚公開䞭

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