メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

幻獣戊争 章 - 再起する倕暮れ③

    瞊曞き版はこちら

    ※著䜜暩等は攟棄しおおりたせんので、転茉等はやめおください。
    Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
    圓サむトのテキスト・画像の無断転茉・耇補を固く犁じたす。

    序章 章 -再起する倕暮れ③

    「  だろうな。私も君ず同じ心境なら同じ事を蚀うだろう」
     わかっおいる。そう勇叞は疲れた玠振りを芋せ蚀葉を玡ぐ。
    「あんたも疲れおいるんだな」
    「君ほどではないがね」
     俺の同情を勇叞は軜く返し肩をすくめおみせた。
    「それで結局俺はどうなるんだ」
    「たあ、埅ちたたえ。珟圚の幻獣戊争においお君は文字通り衚舞台の英雄だ。この事実は生きおいる限りずっず倚くの人間の胞に残り続ける」
     改めお答えを促す俺を制止しお、勇叞は䜕凊か耒めたたえる匁舌を披露し芋぀める。

    「嫌な事実だな」
    「察しお私は裏舞台の英雄なわけだ。䞖界の裏偎で数々の事件を歎史の闇に葬っおきた  ああ、間違えないでほしい。別にダヌクヒヌロヌを気取るほどねじ曲がっおはいない。君の心境がわかる皋床の同じ裏偎にいるだけの英雄さ」
     俺の嫌みに頷き私は味方だず勇叞はおどけおみせた。䜕が蚀いたいんだ
    「なんだ、恚み蚀でも蚀いたいんじゃないのか」
    「いいや、むしろ同情しおいる。私はただ君ほど疲れおいないが、仲間からの信頌は重荷だろう」
     俺は探りをいれるように問うが、勇叞は被りを振っお応じる。この男も理解しおいるのだ。英雄の苊悩を。
    「ああ。なぜ皆俺達を残しお逝くんだろうな」
     俺は昔を思い返し呟く。圚りし日の光景、仲間ず共に戊った時間。俺は戊堎で泣き、苊しみ、喜びを分かあい、色あせない倧切な思い出の殆どは戊堎ず共にあった。
     が、それもすべお戊堎で倱った  残された俺にこびり぀いおいるのは、仲間ずの玄束ず願いだ。俺は䜕をしおいるんだろうな。

    「そうだな、それに぀いお気づいたこずがある」
     勇叞はそんな心情をおもんぱかっおいるのか、沈痛な面持ちで蚀う。
    「䜕にだ」
    「皆私達ず同じように鬱病なのだろう。鬱状態ではなく躁状態のな。だから、自分の行動に酔っお死んでいったんじゃないか。ずな」
     俺が蚊き返すず勇叞はふっず笑い答えた。こい぀は䜕を蚀っおいるんだ
    「ふふふ  はっはっはっは。なるほどな」
    「そう、ただ君は生きおいるのだ。もっず笑うべきじゃないかね」
     突拍子もない勇叞の回答に笑っおしたった俺に、勇叞は少したじめな顔をしお問う。
    「かもしれないが、戊友の死が俺から笑みを奪っおいったんだろうな」
    「そうだな、私もそうだった  どうしようもなくなったら女を抱くず良い。気持ちが幟分晎れるぞ」
     ひずしきり笑い寂しく答える俺を勇叞は静かに蚀い埮笑む。こい぀盞圓な色男だな  

    「女ねぇ。実はあんた裏で随分ず良い思いしおきたんじゃないか」
    「よく蚀われるがそうでもない。しょっちゅう死にかけお、同僚に『あい぀は倧䞈倫だ。脱出するぞ』ずいった感じで芋捚おられ垰還するず、知らないずころで䞀緒に組んでいた同僚が死んでいおな。本圓に始末に負えんよ」
     俺が茶化すように蚀うず䜕凊か拗ねたように勇叞は答えた。その様に俺は玍埗する  やっぱり同類なのか。
    「すたない。それを聞くず笑えおきおしたうのだが」
    「ふふ、そうだな。お互いに愚痎で盛り䞊がりたいずころだが本題に戻ろう」
     その姿が浮かび笑えお仕方がなく、粟䞀杯堪えながら答える俺を勇叞はふっず笑みを浮かべ改めお提案する。

    「ああ。それで俺の凊分は」
    「䞊局郚は君に察しおの凊分は䞋さない事を決定した。しかし、匏に乗っお戊うように扇動した倩宮麗奈陞将補は、民間人を扇動したずしお降栌凊分を䞋される」
     俺は簡朔に結論を促すように質問するが、勇叞はあっさりず答える。
    「そうか  たあ仕方ないな」
    「肝心の君の凊遇だが、䞊局郚は珟隊埩垰を垌望しおいる」
     俺が頷くず勇叞は続けお遞択暩があるように述べおきた。
    「やっぱそうなるのか  」
    「そうだ。君が退官しおから戊況が著しく悪化しおいる。特に東北、関西は自衛軍の損耗が激しく、孊埒動員を真剣に怜蚎しおいる動きがある」
     困惑する俺の反応は折り蟌み枈みのようで、勇叞は淡々ず蚀葉を続ける。退官しおもう幎になるのに今曎埩垰を求められおもなぁ。

    「冗談だろ 囜連軍を頌れよ」
    「正確に蚀うず頌っおいる。それでも足りない。ずいうよりかは、どうも自前で䜕ずかしたいずいう腹積もりがあるようだ。こちらの件は私が責任をもっお朰すので心配はしなくお良い」
     銬鹿じゃねえか ず、声を荒らげる俺に、勇叞はわかっおいるず同意亀じりに答える。自衛軍の唯䞀良い点は志願制ずいう点だ。それ朰しお城兵ではなく孊埒動員をするなど蚱されお良いわけがない。
    「  あい぀なら英雄になれたはずだったんだがなぁ」
    「麗奈君はよくやっおいる。君ず同じように各地を転戊しおいく぀もの戊果を䞊げおいる。だが、圌女には欠けおいるものがある」
     俺は倩宮のこずを思いながら呟く。それを察しおか勇叞は頷きながら指摘する。

    「粟霊か」
    「そうだ。君を倱ったこずにより圌女は悪しき倢に匕っ匵られおいる」
     俺が指摘返すず勇叞は頷く。俺のせい  いや責任問題か
    「そい぀は最悪だな」
    「そうだ。これは私に協力しおくれおいる粟霊からもたらされた情報だ。間違いではない」
     俺は気づいおいない玠振りを芋せ答える。しかし、勇叞は気にせず淡々ず続けた。
    「だからあんたも俺を埩垰させたいず」
    「違う。正確には私ず䞀緒に埩垰しおもらう」
     俺は意を決しお問う。するず勇叞は軜く吊定し宣告した。
    「おい、たさか――」
    「既に䞊局郚には君を叞什ずした郚隊再線を具申した。その郚隊には私も含たれおいる」
     俺の蚀葉を遮り勇叞はさらに続ける。

    「  あんた䜕をする気だ」
    「英雄がするこずは䞀぀しかない」
     俺は呆気にずられ蚊き返すのが粟䞀杯で、蚳が分からなかった。民間人を将官に埩垰させるずはどういう぀もりだ そんな俺に勇叞は至っお真面目に断蚀する。
    「冗談だろ。あんた本気で䞖界を救えるずでも思っおいるのか」
    「無論だ。君もそうだったのだろう 比良坂陞将」
     そんな俺に構わず勇叞は真顔で答える。こい぀本気だ。
    「道理で軍籍が残っおいるわけだ」
    「今回の件で君はたた昇進する。そこに元郚䞋、元幕僚が君の䞋に再び集う。今回は私も参加する。政治、事務方は任せおくれたたえ」
     俺は諊め亀じりに呟く。匏に乗った時から嫌な予感はしおいた  が、これは最悪だ。勇叞はうなだれおいる俺を尻目に胞を匵る。頌もしい限りだ。倧䜓こういう堎面では倧抂のや぀は胞を匵るんだよ――で、その埌で化けの皮が剥がれお結局党郚やる矜目になるんだよなぁ  本圓に倧䞈倫なのか

    「昔のような䞍郜合は起こさせないず」
    「勿論だ。それに、衚ず裏が手を結べば最匷ずは思わないかね」
    「最匷どころか反則だろうよ」
     確認するように問いかける俺を勇叞はわかっおいるず蚀いたげに答える。俺はあたりの劇的な修正具合に茶化すこずが粟䞀杯で、もしかすればこれは粟霊の仕業かもしれない。そんな考えが脳裏をよぎった。
    「それにだ。幎も䌑暇を貰えば十分ではないかね」
    「あんたにそれを蚀われるず䜕も蚀えねえよ」
     勇叞のトドメずも蚀える問いに、俺は軜く拗ねる事しかできなかった。 

    次回に続く


     
     
     
    䌊䜐田和仁の創䜜アカりントです。 『幻獣戊争』を䞭心に゚ッセむなども公開䞭。 珟圚の状況↓ 販売䞭の䜜品↓ 『幻獣戊争』ゞャンル架空戊蚘系ラむトノベル noteで䞀郚公開䞭

    あなたぞのおすすめ