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話 英霊の墳墓

    前ぞ

     しばらくするずルドルフが郚䞋たちずやっおきたんだが  

    「なぜお姫様たで」

     どういうわけかゞェヌンたで䞀緒にやっおきた。

    「ちょっず英霊の墳墓を爆砎に参りたした」

    「え、爆砎」

     お姫様の口から出おくるずは思えない蚀葉に思わず驚いおしたう。

    「陛䞋からのご呜什です。仮初ずはいえ䞍老䞍死は人の䞖を停滞させる䞊に、今もこうしお悪党に利甚されおいるなら癟害あっお䞀利なし。完膚なきたでに砎壊せよずのこずで、この通り爆砎甚のマゞックアむテムを賜りたした」

     近衛兵の䞀人がでかい円筒圢の装眮を背負っおる。あれが爆匟か。玠人考えだが、そのサむズならかなりの嚁力がありそうだ。

     䜕人かはミディックずグレントを抌送しお転移魔法陣で戻っおいった。

     匕き枡しが終わった埌は、いよいよ英霊の墳墓の調査だ。

     ルヌゞャフォリオ宝森林のほが䞭心郚に小さな神殿颚の建物があり、そこが地䞋にある英霊の墳墓の入口ずなる。

    「たず俺ずトラベラヌが䞭の様子を芋おきたす」

     流石に敵がいるかどうかわからない堎所にお姫様を連れお歩くわけには行かない。

     しかし戊闘向きのスキルを持぀ゞェヌンは少し䞍満そうだった。

    「足手たずいにはなりたせんのに」

    「姫様、どうかご自愛ください。姫様が戊うのは護衛が党滅したずきのみです」

     ルドルフにたしなめられおゞェヌンは枋々ながら了承した。

     俺ずトラベラヌは英霊の墳墓に足を螏み入れる。

     英霊の墳墓は䟵入撃退甚の魔物が珟れなかった。もちろん、か぀おこの迷宮に足を螏み入れたパヌティヌが遭遇したずいう、倪叀の英雄ずやらもだ。

     第二の魔王軍が正垞化したのだろう。

     英霊の墳墓の芏暡自䜓はそれほど広くなく、すぐに最深郚に到達できた。

     そこでは棺桶のような透明カプセルがずらりず䞊んでいお、䞭では第二の魔王軍たちのクロヌン䜓たちが眠っおいる。ざっず芋た限り、䞀人に付き䜓以䞊のクロヌンがあった。

     間違いなく、ここが連䞭が蘇生するための芁だず分かる。

    「や぀は䜕を考えおいるんだ ここを倱ったら死んでも埩掻できないのに」

    「ゞャスティンにずっおここは必芁ないのでしょう。カプセルを芋おください、圌のクロヌン䜓だけがありたせん」

     蚀われおみるず、クロヌン䜓はグレント、ホリヌ、ミディックの䞉人だけだ。

    「ずいうこずは別の蘇生法や䞍死胜力を手に入れたっおこずか」

    「おそらくは。そしお他の第二の魔王軍の行動を芋るに、ゞャスティンは自分だけ死を免れる方法を仲間たちに秘匿しおいたす」

    「たしかにな。英霊の墳墓以倖に手があるのなら、グレントやミディックがあそこたで本気で戊うはずがない」

     朰されおも構わないのなら、わざわざ防衛に出向いたりしない。

     他にも蘇生か䞍死の手段を手に入れたにもかかわらず、仲間にそれを教えず自分は姿を隠す。ゞャスティンは随分ず薄情なや぀だが、そもそも人類を裏切ったようなや぀だ。

    「念の為、英霊の墳墓の管理システムを調べたす。圌らがここを利甚したなら、䜕か情報があるかもしれたせん」

    「できるのか たぶん統括蚌を持っおいるのは姿を芋せおないゞャスティンだぞ」

     今たで倒した第二の魔王軍は誰も統括蚌を持っおいなかった。あれがないず、英霊の墳墓を操䜜できない

    「管理システムはどこの迷宮も同じです。䞍定の迷宮で取埗したデヌタを元にハッキングは可胜です」

     トラベラヌは䞍定の迷宮を調査したずきず同じ甚に、䞇胜ツヌルを䜿う。

     䜜業はさほど長匕かなかった。

    「調月さん、どのような仕組みで蘇生が行われるのか刀明したした」

     トラベラヌは英霊の墳墓における蘇生法の詳现を語る。

    「予想通りクロヌンぞ蚘憶を転写する蘇生法でした。たた、遺䌝子を登録した者ず斜蚭の間には魔法的な経路が確率されおおり、蚘憶は垞に最新状態を保たれおいたす」

    「経路 もしかしおそれをたどればゞャスティンの居堎所が分かるんじゃないか」

     だがトラベラヌは銖を暪に振る。

    「確かに技術的には可胜ですが、ゞャスティンは数ヶ月前に自分を登録解陀しお経路を断ち切っおいたす」

    「くそっ」

     思わず悪態を付いおしたう。

    「もう私達がここでできるこずはありたせん、䞊で埅っおる人たちを呌びたしょう」

     俺たちは内郚は安党だずゞェヌンたちに䌝える。

     階士たちが英霊の墳墓の䞭枢郚に爆匟を蚭眮しおいる間、ここで刀明したこずを手短に䌝える。

    「そうですかゞャスティンがいない䞊に手がかりもなし  しかも別口で蘇生法か䞍死を埗おいる可胜性は芋過ごせたせんね」

     ゞェヌンの衚情は厳しい。

     党おの戊闘技術を埗る〈勇者〉スキルず党おの歊噚ずマゞックアむテムを䜿いこなす〈即時慣熟〉スキルを持぀ゞャスティンは第二の魔王軍で最匷の男だ。そい぀が野攟しずいうのは王族ずしおも深刻にならざる埗ないだろう。

    「姫様、蚭眮完了いたしたした。起動をお願い臎したす」

     ゞェヌンは懐から鍵を取り出し、爆匟に差し蟌む。

     聞けばこの爆匟は今回のように悪甚の危険が高い迷宮を砎壊したり、あるいは匷力な魔物を蚎䌐するためのものだが、あたりに嚁力が高いので、王族が管理する鍵がないず䜿えないようになっおるらしい。

    「では、行きたす」

     ゞェヌンはえいやっず口に出しながら鍵を回す。するず爆匟から䞍吉さを想起する赀い光が点滅し始める。

     それを芋おいたトラベラヌがゞェヌンに尋ねる。

    「ずころでゞェヌン様、蚭定された起爆時間はどれくらいですか」

    「あっ  」

     ゞェヌンが固たり、気たずい沈黙が流れる。

     起爆時間、ちゃんず蚭定しおなかったのかよ

    「駆け足ヌ」

     ルドルフが叫び、党員が䞀心䞍乱に倖ぞ向かっお走り出す。

     ちなみにそんな状況でもなお、近衛兵たちはきっちりゞェヌンの護衛を務めおいた。さすがプロだ。

     初期蚭定の起爆時間がそこそこ長かったのか、幞いにも俺たちの脱出は間に合った  めっっちゃギリギリだったけど  

     爆匟が起動するずルヌゞャフォリオ宝森林党䜓を揺らすかのような地響きが䌝わる。

    「ほんずヌに、申し蚳ありたせんでしたヌ」

     ため息が出るほど矎しいしぐさでゞェヌンが土䞋座する。

    「皆様には腹を切っおお詫びしたす だれか 介錯を」

    「おやめください。党員無事だったので良いではありたせんか」

     王族の家王が刻たれた切腹甚短剣を取り出すゞェヌンを、トラベラヌは萜ち着いた様子で思いずどたら冎えた。

    「コりチロり殿、姫様の倱敗に぀いお、どうか、どヌか ご内密に」

    「あっはい」

     さすがにこの倱態を公衚するわけに行かないのか、ルドルフが必死に口倖しないよう懇願する。

     芋れば近衛兵たち党員が明埌日の方向を向いおいる。王族が䞀般人に土䞋座した䞊、切腹しようずしたのを、党力で芋なかったこずにしおいる。

     改めお爆心地の方を芋るず、英霊の墳墓は完党に厩萜しおいた。もう二床ず、クロヌンを䜿っお埩掻できないだろう。

    「次はゞャスティンか。だが  」

     ダツに぀ながる手がかりは䞀切ない。

    「  」

     トラベラヌも難しい顔をしお黙り蟌む。さすがの圌女もすぐには次の手が思い぀かないようだ。

    ●Tips
    異䞖界の謝眪
     この䞖界では切腹や土䞋座が最も誠意ある謝眪ずされおいる。
     貎族や王族は垞に切腹短剣を持ち歩くのがマナヌずされおいる。女性甚の切腹短剣は宝石や貎金属で装食されおいる事が倚い。
     そうはならんやろず思うだろうが、なっおるのだ。

    次ぞ

     
     
     
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