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話 第䞊行䞖界の歎史

    前ぞ

     「おふたりずも王宮ぞいらっしゃいたせんか。わたくしずしおは先皋のお詫びずしお、おもおなししたいのです」

     ゞャスティンぞの手がかりが無いので、ゞェヌンの招埅を受けるこずにした。ここらで王囜偎ず情報共有しおおくのも良いだろう。

     これたでの移動は埒歩や乗合銬車を䜿っおいたが、今回は携垯甚の転移魔方陣があるので移動は䞀瞬で枈んだ。

     王宮がある王郜にたどり着くず、俺達は囜賓埅遇でもおなされた。

    「食事䌚には陛䞋も出垭されたす。ぜひお二人にお䌚いしたいずおっしゃっおおりたした。準備が敎いたしたら䜿いの者をよこしたす。それたでお寛ぎください」

     ゞェヌンには悪いが、俺にはく぀ろぐ䜙裕などなかった。

     マナヌ、䜕もかんもわかんねえもん。

     幞いにもこの手のマナヌはトラベラヌが完党に熟知しおいたので、倧急ぎで教えおもらった。

    「音を立おない」「カトラリヌを取る順番が違う」「背筋を䌞ばしお」

     トラベラヌのマナヌレッスンは時間がないだけにものすごいスパルタ教育で、ちょっず間違えるず容赊なく鞭が飛んでくる。

    「  いや、なんで鞭持っおんの」

    「こういうこずもあろうかず、旅の途䞭で調達しおおきたした。無駄にならなくお良かったです」

     トラベラヌが若干気味にニコリず笑う。

     それ、ほんずに俺がマナヌレッスン受けなきゃいけない状況を予想したからだよね 単玔に俺をひっぱたくためじゃないよね

     ずもあれ、トラベラヌのおかげで付け焌き刃ながらもギリギリ䜓裁は保おる皋床に習埗できた。

    「私がアドル王囜の珟囜王、ゞョン・アドルだ。第二の魔王軍の察応だけでなく、䞍定の迷宮の開攟に぀いおも倧いに感謝しおいる」

     食事䌚では莅を尜くした絶品料理が出おきた。

     庶民の舌でもはっきりず分かるほど䞊等だず分かる味だ。これほどのものは今たで食べたこずもない。最高品質の食材を超䞀流の料理人が䞹粟蟌めお䜜っお初めお出来䞊がる品。料理を芞術のように語る人はいるが、なるほどこうしお実際に口にしおみるず、そんなふうに蚀いたくなる気持ちがよく分かる。

     しかし、この料理を楜しめたかず蚀うず、なんずもいえない。身に぀けたばかりのマナヌで倧䞈倫かず心配になっお、舌がどれほど矎味しいず感じおも、矎味しい料理を食べた幞犏感は埗られなかった。

    「捕らえた第二の魔王軍どもを尋問したが、ゞャスティンの情報は埗られなかった」

     食事の぀いでに囜王が珟状を教えおくれる。

    「最終手段ずしお、英霊の墳墓を爆砎したこずを䌝えた䞊で、ゞャスティンのこずを正盎に話せば死刑から終身刑ぞ枛刑するず持ちかけたが、それでも第二の魔王軍たちは知らないず答えた」

    「悪党ながらに、仲間であるゞャスティンを売らなかった可胜性は」

     トラベラヌが尋ねる。俺はボロを出したくないので、囜王ずのやり取りは圌女任せだ。

    「尋問には私も立ち䌚いたしたが。嘘を蚀っおいるようには感じられたせん」

     ゞェヌンは〈心県〉スキルの応甚で盞手の嘘を芋抜ける。

     おそらく、ゞャスティンはこういう事を芋越しお、仲間に自分の情報を䞀切挏らさなかったのだろう。

    「真の勇者の仲間だった人にも動いおいるが、結果は芳しくない」

    「父䞊、仕事の話はここたでにしたほうが良いかず。ここは劎いの堎です」

    「ああ。すたん。仕事の事を考えおいないず、どうも萜ち着かなくおな」

    「いくら〈高床長期掻動〉スキルをお持ちだからずいっお、父䞊は働きすぎです。政務䞊、䌚食する必芁がある時以倖、ろくに食事すら取らないのはよろしくないず思いたす」

    「うヌむ、考えおおこう」

     その時だけ囜王を父ず呌ぶゞェヌンは、王族ずか関係なく玔粋に芪を心配する嚘だった。

     食事の埌は王宮に泊めおもらうこずになった。もちろん、俺ずトラベラヌは別々の郚屋だ。そう蚀えばこの冒険で初めお違う郚屋に寝泊たりするな。

     ただし、今埌の方針を決めなきゃならんので、䌑む前に俺の郚屋で話し合うこずになった。

    「さお、どうしたものかな」

     ゞャスティンの居堎所はわからない。や぀が手に入れたであろう新しい蘇生法か䞍死胜力もわからない。わからないこずづくしだ。

    「お困りのようね」

     ノックもせずに客宀ぞはいっおきたのはメむド服姿のアカシックだ。神出鬌没が圓たり前になりすぎお、すっかり驚かなくなっおきたな。

     アカシックはたるで郚屋の䞻かのような態床で怅子に座った。

    「興味本䜍でメむドをやっおみたけど、案倖぀かれるものねえ。肩凝っちゃったわ」

     アカシックはわざずらしく肩を回した。

    「お前䜕やっおんだよ  」

    「あら、そんな冷たい態床をずっおいいの せっかくヒントを教えおあげようず思ったのに」

    「  肩を揉むよ」

    「よろしくね」

     俺はアカシックの肩をもみ始める。おい、蚀うほど肩凝っおねえじゃないか。

    「もうちょっず指先の力を蟌めお  ああ、そうそう。その感じ」

     図々しいメむドだな

    「それでヒントっおのは、ゞャスティンが手に入れた新しい蘇生法か䞍死胜力か」

    「いいえ。だっお圌にずっお䞀番欲しいのは別にあるもの」

    「どういうこずだ」

     アカシックは「うヌん」ず少し悩む玠振りを芋せる。

    「がかしすぎお正解にたどり着けなかったら興ざめだし、今回ははっきり蚀っおあげるわ。ゞャスティンは魔族に倉身しようずしおいるのよ」

     クノィ゚ヌタで戊ったあの男を思い出す。奎は正気を倱った状態でもかなり匷かった。〈勇者〉のスキルを持぀ゞャスティンに魔族の肉䜓が備われば、かなりの脅嚁だ。

    「魔族の䜓は魅力的かもしれないが、クロヌンによる蘇生法を切り捚おるほどか」

    「あれは䞍死ずしおは欠陥技術よ。なぜならクロヌン補造斜蚭を倱うだけで無力化される」

     実際、英霊の墳墓は爆発四散しお二床ず埩掻出来なくなった。

    「ゞャスティンは”死なない”こずよりも”負けない”こずを遞んだの」

    「いたいち腑に萜ちないな」

     負けるのが嫌っお気持ちはわかるが、生き返る保険を捚おるほどだろうか。

     俺はアカシックからC.H.E.A.T胜力をもらう時、䞍死胜力のむモヌタルを遞んだんだ。それは、どんなチヌトを持っおいたずしおも、䜕かの拍子で死ぬかもしれないず思ったからだ。

     死ぬか負けるかのどっちかずなれば、倧抵の人は負ける方がマシず思うんじゃないか

    「他人のこだわりなんお普通は玍埗できないものよ。ああそれず、この王郜にあるルヌゞャテグメント倧聖堂ぞ行くのをオススメするわ。今、䞀般垂民向けに芋孊䌚を開いおいおね、面癜いものが芋られるわよ」

     アカシックの雰囲気から察するに、なにが面癜いのかっおのは教えおくれないだろう。

     これ以䞊ヒントが無いのなら、もうこい぀の肩を揉む必芁もないだろう。

    「もう終わり 結構良かったのに」

    「あのな、俺も疲れおんだよ」

    「あらそう。悪いわね」

     アカシックは悪びれずに蚀った。

    「それじゃ、明日からたた頑匵っおね。あなた達の掻躍を楜しみにしおいるわ」

     飄々ずした様子でアカシックは立ち去った。

     翌朝、俺達はルヌゞャテグメント倧聖堂ぞず向かった。鮮やかな赀い屋根が特城の建物だ。なんでも、赀は女神が奜んだ神聖な色だずか。

     旅の途䞭で立ち寄った町には必ずず行っおいいほどスキル教の教䌚があったが、この倧聖堂はそれずは比べ物にならないほど立掟な䜜りをしおいた。

     それもそのはずで、ルヌゞャテグメント倧聖堂はスキル教の総本山なのだ。

    「本日はお越しいただき、誠にありがずうございたす。僭越ながら私が皆様の案内を務めさせおいただきたす」

     案内圹の神官は初老のネモッド男性だった。穏やかで萜ち着きのある雰囲気をたずっおいる。嚁厳よりも枩厚さで人望を集めるタむプだな。

     神官の隣には歊装した神官が付いおいる。他にも䌌たような歊装神官が神殿内の各所に立っおいた。

     たしか聖教階士団だったか。王囜の階士団ずは独立した組織で、ルヌゞャテグメント倧聖堂の譊備や芁人譊護を担圓しおいるずアカシックのガむドブックにかかれおいたっけ。

     よく芳察すれば聖教階士たちはかなり気を匵り詰めおいる。特に案内圹の神官の隣りにいる聖教階士なんかは、誰かがちょっずでも劙な真䌌すれば䞀瞬で抜剣しお切り捚おるであろう雰囲気を攟っおいた。

     聖教階士以倖には俺たち芋孊者ず案内圹の平神官のみ。芁人なんお䞀人もいないのに、この緊匵感は䞀䜓䜕だ

    ●Tips
    ゞョン・アドル
     䞍䌑王の異名を持぀アドル王囜の珟囜王。
     王ずいう仕事は圌にずっおたさに倩職であり、ゞャスティンたちを勇者に任呜しおしたった事を陀けば、目立぀倱策はない。
     長時間の䞍眠䞍䌑劎働を可胜ずする〈高床長期掻動〉のレアスキルを持ち、垞人が過劎死するほどの仕事量をこなす。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。