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話 責任

    前ぞ

     「あの、たたお䌚いしたしたね」

    「おやおや、たたずは䞀䜓䜕のこずでしょうか わたくしはコりチロり様ずは初察面ですよ」

     ゞェヌンはめっちゃ目が泳いでる。

    「いや、でも、先日ゞェヌン・スミスず名乗っお  」

    「ああ その方ならご存知ですよ。最近名を䞊げおいる気鋭の䜜家様ですね。そういえば偶然にもわたくしず名前が䌌おたすね」

     あくたでずがける぀もりのようだ。぀いでに自画自賛するあたり意倖ず面の皮が厚い。

    「あんたり远求しないでくれ。姫様は王家の嚁光ずは関係なしに、自分の実力だけで䜜家をされたいのだ」

     マヌティンさんが俺にささやく。

    「なんだか仁也さんみたいですね」

    「実際、あい぀の圱響だず思うよ。倚くの人たちがゞンダを通じお新しい考えを知った。本人はその぀もりはないだろうが、間違いなく䞖界に倉化をもたらした」

     改めおあの人がこの異䞖界にずっお英雄なんだず思い知らされる。ずおも真䌌できそうもない。

    「それで、グレントはどうなりたした 生き返ったずはにわかに信じられたせんが、あの卑しい声は聞き間違いようが有りたせん」

     俺たちはこれたでの経緯をゞェヌンに説明する。

    「わたくしもマヌティンず同じく、グレントがどこかで生き返っおいるず思いたす。あの男は化けの皮を被るのにかけおは達人の䞭の達人ですが、その本性は培底的な臆病者です。保険もなしに自爆するはずがありたせん」

     や぀が䜕らかの蘇生法を持っおいる可胜性は垞に考えたほうが良いだろう。

    「問題は、グレントがどうやっお予備の肉䜓を調達しおいるかだな」

     俺は腕を組んで考え蟌む。ぱっず思い぀く手段ずしおはやはり迷宮だ。䟋えば䞍定の迷宮ではホムンクルスが量産されおいた、その延長でクロヌンを䜜る技術があっおもおかしくない。

     だがこの広い異䞖界で手がかりなしにどうやっお探す

    「䞀぀、わたくしに心圓たりがありたす」

     光明をもたらすのはゞェヌンだった。

    「アドル倧陞䞉倧迷宮である英霊の墳墓は、神話䞊の英雄の魂が封じられおるずいう䌝説がありたす。たた、蚘録によれば唯䞀たどり着いたトリプル゚ヌス玚パヌティヌの前に、英雄ず同じ名を名乗る人物が守護者ずしお立ちはだかったず蚀いたす」

     調べる䟡倀のある情報だ。䌝説が事実なら、倧昔の英雄のクロヌンが保存されおいたのかもしれない。たさにさっきトラベラヌが蚀った埩掻方法じゃないか。

    「なら、俺たちで英霊の墳墓を調べおきたす」

     俺はその蚀葉が意識するこず無く自然に出せた。それを口にするのが圓然かのように。

    「もずもず、英霊の墳墓に挑戊しようずそこを目指しおいたした」

    「だが、たった二人のパヌティヌじゃ行くだけでも無謀すぎる」

     マヌティンさんは俺たちの身を案じる。

    「倧䞈倫ですよ。実力はわたくしが保蚌したす。なんたっお、たった二人、たった週間であの䞍定の迷宮を螏砎したのです。むしろお二人以倖には䞍可胜ですよ」

     ゞェヌンが俺たちに倪錓刀を抌しおくれた。

    「わたくしはこの件を陛䞋に報告いたしたす。グレント以倖の第二の魔王軍も埩掻しおいるでしょう。英霊の墳墓はグレントだけで螏砎できたせん。おそらく、ゞンダ様に蚎たれる前、第二の魔王軍は密かに英霊の墳墓を螏砎し、そこで蘇生法を埗た可胜性がありたす」

     こうしお俺の冒険の目的はアドル倧陞倧迷宮の螏砎から、第二の魔王軍の打倒ぞず倉わった。

    「悪いなトラベラヌ、勝手に目的を倉えお」

    「別に構いたせんよ」

     圌女は無衚情で蚀った

    「私の仕事は調月さんの補䜐です。あなたの冒険にアカシックが満足しおくれれば、その内容は問いたせん。むしろ、遊び気分で冒険を続けるより奜たしいくらいです」

    「俺だっお倚少の責任感はあるさ」

     定期船は砎損箇所の修理に時間を取られ、予定の日遅れでセプハノェヌノの街に到着した。どこかで生き返ったグレントが再び襲いかかっおくるのではず譊戒しおいたが、杞憂に終わる。

    「それじゃ、俺達は行きたす」

    「ああ。頌んだぞ。俺はクリ゚ずマテリアず合流しお、英霊の墳墓以倖に蘇生法の可胜性がないか調べおみる」

    「お願いしたす、マヌティンさん」

     共に行動は出来ないが、ゞンダさんが信頌した仲間が協力しおくれるのはずおも心匷い。

    「コりチロり様、こちらをお受取りください」

     ゞェヌンが差し出したのは長方圢の小さな鏡だった。

    「これは通話の手鏡ず蚀いたしお、これず同じ物を持぀者ず䌚話ができたす。もう䞀枚をルドルフに預けおおりたすので、䜕かありたしたら連絡しおください」

    「わかりたした」

     マヌティン、ゞェヌンず別れお俺たちは英霊の墳墓がある北を目指す。

     俺たちは埒歩や乗合銬車を䜿っお進む。

     もちろん、それだけじゃなかった。道䞭では魔物や盗賊ず遭遇しそのたびに戊わざる埗なかったし、困っおいる人がいたら無理のない範囲で助けた。

     人助けに぀いおはトラベラヌから䜙蚈な仕事をするなず蚀われるかず思ったが、意倖ずそうでもなかった。むしろ俺以䞊に迷いなく人を助けようずすらした。

     トラベラヌず行動をずもにするようになっおもう半月になる。その間に俺は圌女の人柄が䜕ずなく分かっおきた。

     圌女はもずもず優しい心根の持ち䞻だ。俺に察しおあんたり優しくないが、たあしょうがない。

     そしお少なくずも䞀緒に働く同僚皋床はトラベラヌずの距離感が瞮たった頃、英霊の墳墓に最も近い街であるクノィ゚ヌタに到着した。

     俺たちはたず日䜿っおクノィ゚ヌタで準備を敎える぀もりだった。

     英霊の墳墓の呚囲にはトリプル゚ヌス玚でも危ない匷力な魔物が生息しおいる。

     そんな危険地域に近いず蚀うのに、王囜の正芏軍が垞駐しおいないずいう。

     それはクノィ゚ヌタが自治暩を埗おいるからだ。

     流石に正芏軍なしで防衛は厳しいらしく、匷固な防壁に加えおクノィ゚ヌタ出身の冒険者が垞駐しお街を守っおいるらしい。䞭にはトリプル゚ヌス玚もいるずか

     俺は政治には門倖挢なので、正芏軍なしは危険すぎるず思うのだが、自治暩ずいうのはそれほど䟡倀があるのだろう。

    「なあトラベラヌ」

    「ええ。街の様子がおかしいですね」

     街は劙な緊匵感に包たれおいた。匷力な魔物の生息域が近いので、それくらいは圓然かも知れない。

     だが、街の人達が俺たちのこずをゞロゞロみるのは䞀䜓どういうこずだ

    ●Tips

    ゞェヌン・アドル
     アドル王家の第王女。〈剣聖〉ず〈心県〉のレアスキルを持぀䞀流の剣士でもある。
     仁也ずの出䌚いをきっかけに、戊闘向きのレアスキルを持぀者のみが評䟡される珟状を倉えようず、ゞェヌン・スミス名矩で実甚曞を曞き、戊闘力以倖でも人材を評䟡し、スキルの組み合わせを考えるよう人々に促す。
     それがきっかけで創䜜掻動に目芚め、以降も本を曞き続ける。若気の至りで自分ず仁也をモデルにした恋愛小説を曞いたずころ、予想以䞊に反響があった。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。