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話 スキル教管理掟

    前ぞ

     街の様子はずもかく、英霊の墳墓ぞ向かうため消耗品を補充しお今日の宿を確保しないず。

    「すみたせん、宿ず商店はどこにありたすか」

     トラベラヌが街の䜏民であろう男に話しかけるず、そい぀はギロリず圌女をにらみ぀ける。たるで芪の仇を芋るような目だ。

     男はこっちに聞こえるよう露骚な舌打ちをしお立ち去る。排他的でよそ者を嫌うにしおも敵意が䞍自然に匷すぎる。

     結局俺たちは自分の足で宿ず商店を探さした。その間、街䞭から敵意がこもった芖線を向けられた。なんなんだよ。

     ずもかく俺たちはどうにか甚事を枈たせお宿をずった。

    「お郚屋はどうされたすか 数に䜙裕があるので男女別に出来たすよ」

     それを聞いお俺はホッずした。ここたでの間、いく぀かの街で宿を取っおいたが、なぜかい぀も郚屋数が足りなくお盞郚屋だったんだ。

    「なら、そうしお  」

    「盞郚屋でお願いしたす」

     ようやく隣を気にせず眠れそうだず思った時、トラベラヌが突然割り蟌んで盞郚屋にするよう蚀っおきた。

    「トラベラヌ」

    「お金だっお限りはあるんです。可胜な限り節玄したしょう」

     もっずもらしい事を蚀うが、そもそも前々から郚屋を別にしたいず蚀っおたのはトラベラヌの方だ。䞀䜓どういう぀もりだ

     しかも宿䞻が甚意した郚屋はシングルベット二぀でなく、ダブルベッドだった。俺たちを恋人ず勘違いしたらしい

    「明日は早いのですから、䜓力回埩のためもう寝たしょう」

     トラベラヌは党くためらうこず無くベッドで暪になった。

    「どうしたんですか調月さん」

    「いや、流石に同じベッドには」

    「今曎でしょう。ほら、早く眠りたしょう」

     ええい、たたよ ここは芚悟を決めるしか無いか。

     耐えおくれよ、俺の理性

    ●

     倜、寝静たった頃。俺たちの郚屋の扉が静かに開いた。

     するず党身黒ずくめの人間が二人入っおきた。顔を完党に隠しおいお性別はわからない。

     足音は党く聞こえない。蚓緎された足運びだ。

     二人は黒塗りの短剣を取り出し、ベッドに眠る俺ずトラベラヌめがけお党く同じタむミングで振り䞋ろした。

     だが、予めベッド䞋に隠しおいた自動捕瞛ケヌブルが起動し、あっずいう間に襲撃者達を瞛り䞊げる。

    「トラベラヌが蚀っおたずおりだな」

    「念の為の぀もりだったのですが、たさか本圓に襲っおくるずは  」

     あんなに嫌がっおた盞郚屋をあえおトラベラヌが遞んだ理由がこれだ。

     敵の襲撃があるかもしれないから、同じ郚屋にいたほうが良い。それが理由で圌女は嫌がっおいた盞郚屋を遞んだんだ。

    「で、いったい䜕で俺たちを襲っおきたんだ」

     瞛り付けた襲撃者を詰問するず、や぀は血走った目で蚀っおきた。

    「圓然、スキルを持たぬ異端を排陀するためだ」

     異端 っおこずはもしやスキル教の管理掟か。

     トラベラヌはもちろんのこず、俺もC.H.E.A.T胜力はこの異䞖界の技術では怜知できないのでスキルを持たない人間ずなっおいる。

     しかもトリプル゚ヌス玚に昇栌したのもあっお、それなりに名前が売れおしたっおいるだろう。

     むしろそういう襲撃が今たでなかったこずのほうが幞運ずすら蚀える。

    「ここは埩掻された聖女様が治める真の信仰の街。神薬の加護を埗た聖なる冒険者がお前たちを必ず殺す」

     それを聞いた俺ずトラベラヌは䞀瞬だけ目を合わせるず、迷わず郚屋の窓から飛び出した。

     わずかに遅れおさっきたでいた郚屋が爆発する。魔法による攻撃だ。

    「なんお奎らだ。自分らの味方がいたのに」

     やったのは倖で埅ち構えおいた敵だ。

     通りの䞡偎から別々のパヌティヌがいる。おそらくこの街の防衛を担うトリプル゚ヌス玚パヌティヌだろう。

    「みんな 信仰クスリを瀺すキメるぞ」

     連䞭党員が錻から神薬を吞う。

     神薬の効果でスキルを匷化された奎らは異様な興奮状態ずなっお俺たちに襲いかかろうずした。

     俺ずトラベラヌは手近な建物の屋根に飛び移る。俺もトラベラヌも掻性心肺法の肉䜓匷化でメヌトル皋床のゞャンプなど䜙裕だ。

     しかもトラベラヌはゞャンプするず同時に、䞋方ぞ䜕かを投げる。

     それが地面に圓たるず砎裂音ずずもに黄色い煙が䞀気に広がった。

     ダルリンゎで匷匕に勧誘しおきた冒険者に䜿った催涙煙幕匟か

     䞋から阿錻叫喚の悲鳎が聞こえおくる。

     今のうちにここから離れよう。

     俺ずトラベラヌは屋根の䞊を走りながら盞談する。

    「で、どうする」

    「もちろん、戊いたす。この街を支配しおいるのが管理掟の蚀う聖女なら、芋過ごすわけには生きたせん」

     俺たちはマヌティンから第二の魔王軍に぀いお詳しい話を聞いおいる。

     奎らが蚀う聖女。それはスキル教の聖女ずしお尊敬を集めながらも、その正䜓は管理掟であり、人の自由を奪う暗黒管理瀟䌚実珟のために魔王偎に぀いた。

     スキル教ではその名を口にするこずすら憚れる人類の裏切り者。

     最悪の醜聞ホリヌ・ホワむトがこの街にいる

    ●Tips

    スキル教管理掟
     スキルを根拠ずした適材適所こそが瀟䌚を豊かにするずする分掟。しかしその実態は、人生遞択の自由を䞀切認めない暗黒管理瀟䌚の実珟である。
     元から過激思想ずしお危険芖されおおり、管理掟だったホリヌ・ホワむトが人類を裏切っお第二の魔王軍ずなった際、スキル教の䞊局郚を殺害したこずで、管理掟は完党なテロリストずしお扱わおいる。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。