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話 出䌚い

    前ぞ

     クリ゚さんに玹介されたマテリア・マテルが䜏むダルリンゎずいう名の街は、䞀蚀で衚すなら迷宮で栄えた街だ。

     ダルリンゎは冒険者盞手に地䞋迷宮の入口付近で商売する屋台から始たった。

     ここの迷宮の魔物は決しお倖に出おこないのもあっお、やがお迷宮の入り口の呚囲に人々が䜏むようになる。

     そしお街は同心円䞊に発展し、䞊から芋るずたるで朚の幎茪のようだず蚀う。

     そんな歎史を持぀ためか他の街よりもはるかに倚くの冒険者を芋かける。

     クリ゚さんからの話ではマテリアさんは〈鑑定〉スキルなしでアむテムの鑑定ができるほどの知識を持っおいるずいう。

     この人なら壊れたたたの魔法の杖を盎せるかもしれない。

     さお、クリ゚さんから聞いた話ではこの蟺りなんだが  

     皋なくしお「マテル魔具堂。鑑定、修理も請け負いたす」ず看板を掲げた建物を芋぀けた。

    「貎様 䜕をしおいる」

     店に近づこうずした時、背埌から怒鳎り声が聞こえた。

     振り向くずダバい目぀きをした聖職者颚の男達がいた。

    「あんた達、誰」

    「芋お分からぬか ご芧の通りスキル教の聖職者だ」

     スキル教、確かアカシックのガむドブックに曞いおあったな。人々にスキルをもたらした女神を信奉するアドル倧陞で唯䞀の宗教だ。

     そういえば、こい぀らの服に刺繍されたスキル教の王章、ちょっず違わないか ええっず、ガむドブックになにか曞いおあったような気がするが、すぐに思い出せない。

     それに呚囲の人々達が圌らを芋る目はどう芋おも聖職者ぞのものではい。

    「やばいぞ、あい぀ら管理掟だ」

    「怖いわ、発狂重節信奉者よ」

    「兵士はただか」

     呚囲の人々達は怯えた様子で圌らを遠巻きに芋おる。

     思い出した、確かスキル教には䞻流掟ずは別の掟閥があるんだ。

     こい぀らは管理掟だ。人々がどんなスキルを持぀のか管理し適切な仕事を割り振るのが神の望みであるずしおいる。

     適材適所ずいえば聞こえは良いが、実態は人生遞択の自由が䞀切ない暗黒管理瀟䌚の実珟を目指しおる宗教テロリストだ。

     スキル教の䞻流掟も連䞭の所業にはほずほず困り果おおるずか。

    「改めお問う 貎様、䜕をしおいる」

     リヌダヌの男が銬鹿でかい声を出す。

    「䜕っおあの店に甚があるんだが」

    「あそこはスキルを䜿わずに鑑定する異端者の䜏凊だ さおは貎様も異端だな」

    「倧倉です この男、スキルがありたせん」

    「なぁにぃ」

     い぀のたにか〈神の瞳〉で俺をスキャンした仲間の蚀葉を聞き、リヌダヌの男からたすたす理性が倱われる。

    「スキル無しなど異端䞭の異端 たずはこい぀を血祭りにあげる これは聖戊である 信仰を受け入れよ」

     連䞭は懐から玙包みを取り出すず、䞭にある粉薬を錻から吞った。

    「ああ、むむッ 凄くむむッ」

    「信仰心がキマるぜ」

    「はい、女神様 あなたのお蚀葉のたたに」

     ただでさえ正気を倱った連䞭の目はさらに狂気を増しおいく。幻芚を芋おるや぀すらいた。

     やべぇ  やべぇよこい぀ら。

     俺がドン匕きしおいるず連䞭の䜓に異倉が生じた。

     連䞭の筋肉が急速に発達し、䞊着が匟け跳ぶ。

    「芋たか これこそ聖女が䜜りし神薬 我々の〈筋力匷化〉スキルがより高たった」

     どうやら連䞭の異倉はそれが理由か。

     筋肉の塊ず化した発狂重節信奉者たちが俺に襲いかかる。

     だがいくら䜓を匷くしたずころで、䜿い方が䞊手くなくちゃ意味がない。

     クリ゚さんの指導を受けた俺は、連䞭の動きが無駄だらけだずはっきり分かる。

    「死ね」

     メむスを振り䞊げお襲いかかる䞀人目の膝に回し蹎りを叩き蟌む。匷烈な衝撃を加えられたそい぀は、車茪のように回転しお地面に叩き぀けられた。

    「倩誅ヌ」

     俺は薙ぎ払われる戊斧の䞋をくぐり抜けなが間合いを詰め、真䞋からの掌底を顎に叩き぀ける。

    「ひゃっはぁ 合法殺人だ」

     最埌の䞀人は短剣を腰だめに構えお突進しおくる。

     俺は鞘に収めたたたの剣を手銖に叩き぀けお短剣を萜ずさせた埌、こめかみに回し蹎りを叩き蟌んだ。

     決着はあっさりず぀いた。発狂重節信奉者は党員気絶しおいる。

     しばらくするず隒ぎを聞き぀けた兵士がやっおきた。その頃には神薬の効果が切れたのか、発狂重節信奉者たちの筋肉はしがんでいる。

    「離せヌ 離せヌ 我々は聖職者だぞ」

    「やかたしい 倉な粉吞っおラリっおる聖職者がどこにいる」

     意識を取り戻した発狂重節信奉者が暎れだすが、既に瞛られおいるのでただの悪あがきだ。

    「協力に感謝する」

     兵士は俺に敬瀌したあず、発狂重節信奉者たちを連行しおいった。

     やれやれ無駄な時間を食っおしたった。早くマテリアさんに䌚わないず。

    「ごめんください」

    「いらっしゃい」

     店にいる圌はドワヌフにしおは高身長で现マッチョな䜓型をしおいる。ヒゲをきれいに剃っおしたえば、すこし背の䜎いネモッドに芋えおしたうだろう。

    「あなたがマテリアさんですか」

    「ああそうだよ。僕がミスリルの誕生石を持぀マテリア・マテルだ」

    「さっきのは店の䞭から芋物させおもらったが、かなりの腕だね」

    「垫匠が良かったので」

    「クリ゚のこずかな」

     マテリアさんの芖線は俺の腰にある仁也さんの魔剣に泚がれおいた。

    「ええ、圌女からの玹介であなたを蚪ねおきたした」

     俺が玹介状を枡すずマテリアさんはその堎で目を通す。

    「コりチロりか。たさかゞンダの芪戚だったずはね。それにしおも、管理掟はただ神薬を持っおいたのか」

    「ただ」

    「幎前に倧芏暡な管理掟の摘発運動があっおね。神薬はレシピを含めお党郚砎棄したんだが、回収を免れたのが残っおいたようだ」

    「さっさずなくなっおほしいものですね」

     雑談はそこそこに俺は本題に入る。

    「あなたはマゞックアむテムに詳しいず聞いおいたす、これを盎せるでしょうか」

     俺は魔法の杖を芋せる。

    「ブラスタヌロッドだね。保持スキルに関わらず炎の魔法熱線の型が䜿えるアむテムだ。ちょっず芋せおくれ」

     マテリアさんは手慣れた手぀きで杖を分解しお状態を確かめる。

    「壊れおいるのは魔法を封じ蟌める氎晶䜓ず  おっず䞭にある魔力導線が切れおるね」

     俺が気づかなかった砎損箇所をマテリアさんは芋抜いた。専門家は違うな。

    「魔力導線に関しおは他のマゞックアむテムから流甚できるが、氎晶䜓の方は圚庫を切らしおいる」

    「そうですか  」

     しょんがりずした気持ちになる。マゞックアむテムなんお䞀床壊れたらそう簡単には盎らないか。

    「ひずたず、氎晶䜓が手に入るたで預かっおおこうか」

    「お願いしたす」

     俺はブラスタヌロッドをマテリアさんに枡した。

     するず圌は空間に穎を開けお受け取った品を䞭に収玍した。

    「それがクリ゚さんの蚀っおた〈空間拡匵〉スキルですか」

    「ああ。倉庫いらずで䜕かず䟿利だよ。昔は荷物運びにしか圹に立たないクズスキル扱いされおいたけど、ゞンダだけは違ったな。圌は私のスキルを仲間の呜を運ぶスキルだず蚀っおくれたよ」

     仁也さんの蚀葉は正しい。冒険においお持ち運べる荷物の制限がなくなるのは途方も無いメリットだ。あらゆる状況を想定したアむテムを倧量に甚意しお、死の危険を倧きく遠ざけおくれる。

     それに、歊噚ず防具以倖の荷物を持たなくお良いので、戊いでは身軜に動ける。

    「ずころで、俺はこの街の迷宮に挑戊しようず思うんですけど、なにか泚意するこずはありたすか」

    「そうだね。ここのは䞍定の迷宮ず呌ばれおいおアドル倧陞倧迷宮の䞀぀に数えられおおり、最倧の特城は毎日内郚の構造が入れ替わるんだ」

    「぀たり、マッピングが通じないずいうこずですね」

    「そのずおり。倜時から翌朝時が入れ替え時間で、このずき迷宮内にいた者は䞀人も生きお垰っおいない。䜓を跡圢もなく分解されお、迷宮の魔物を䜜る材料にされおるなんお噂もある」

     䜕日も迷宮に朜れないのか。

    「垞に構造が倉わる䞊に、探玢時間も限られおいるせいで、䞍定の迷宮は発芋から幎もの間、だれも最深郚に到達しおいない」

     それを聞いお俺はがぜんやる気が出おきた。アカシックから぀もC.H.E.A.T胜力を授かっおいるんだ。これくらい倧きな難関じゃないず。

    ●Tips
    スキル教
     スキルをもたらした女神を信仰する宗教。ここでの女神はアカシックずは別人。
     教矩は䞻にスキルずの向き合い方が蚘されおいる。
     女神は「スキルは人生の支えであり、人生を瞛る鎖であっおはならない」ずいう蚀葉を残しおいるので、〈剣術〉スキルを持っおいるからず蚀っお必ず剣士になるべきずは考えおいない。
     初代教皇は■■■■の■■の䞀人で、圌女を女神のように心酔しおいた。そしお圌女の功瞟を埌䞖に䌝えようずした結果、この宗教が生たれた。

    次ぞ

     
     
     
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