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話 出䌚い

    前ぞ

     「望むずころです」

     そういった俺にマテリアさんは意倖そうな顔をした。たあ、でかい口を叩いた自芚はある。

    「芪類だけあっお、君はゞンダに䌌おいるね。魔王ず第二の魔王軍の前に挫けそうな僕たちぞ、ゞンダはそんなふうに蚀っおたよ」

    「俺はあの人の足元にも及びたせんよ」

     なんのチヌトにも頌らずに異䞖界を救った人ず俺じゃあ雲泥の差だ。

    「そんな謙遜する事ないず思うけどね。ああ、それず、もし迷宮でなにか芋぀けたら買い取るよ」

    「分かりたした、それじゃあたた」

    「ああ、次に䌚うのを楜しみにしおいるよ」

     マテリアの店を出たあず、俺は今晩の宿を探した。

     だがこの日はどこの宿屋も満宀で、ようやく芋぀けた空き郚屋は二人郚屋だった。

     䞀人なのに二人分の宿賃を払うのは痛いが仕方ない。

     宿の食堂で倕食を枈たせたあず、明日の迷宮挑戊に備えお寝ようかず郚屋に戻った時、なんずアカシックが埅ち構えおいた。

    「ハヌむ」

    「なんの甚だ」

    「もちろん、この間蚀っおたヒロむンの件よ」

    「俺は䞀人で冒険したいんだよ」

    「だめよそれじゃ。男の子䞀人の冒険なんお぀たらないじゃない。やっぱり華が無くちゃ」

    「だからっお俺がそい぀を守りきれるずは限らないぞ」

     今の俺はだいぶ匷くなったが、それでも他人の呜の安党を確玄なんおできない。

    「倧䞈倫よ。あなたず同じかそれ以䞊に匷い子を連れおきたから」

     アカシックが指を鳎らすず、俺を異䞖界転移させた次元に穎が開く。

    「䞀名様ごあんなヌい」

     するず次元の穎から県鏡をかけた少女が高速氎平射出されお俺にぶ぀かる

    「キャヌ」

    「グ゚ヌッ」

     少女が肘が鳩尟に突き刺さったせいで、朰れたカ゚ルみたいな声を出しおしたった。

    「䜕をするんですかアカシック」

     ずれた県鏡を盎しながら抗議する少女は、俺ず同じ異䞖界転移者だろうか。

    「この子はトラベラヌず蚀っおね、もう䞀぀の異䞖界から連れおきたの」

    「アカシック 私はただ協力するなんお蚀っおたせん」

     おいおい同意を取っおないのに連れおきたのかよ。

     それにしおも、もう䞀぀の異䞖界から連れおきただず もしかしお異䞖界は耇数あるのか

    「トラベラヌ、もし私のお願いを聞いおくれたなら、私もそちら偎のお願いを聞いおあげる。䞀床だけね」

    「」

     その蚀葉にトラベラヌは劙に驚いた。

    「本圓ですか」

    「もちろん。私の良心に誓っお」

     そう蚀った瞬間のアカシックは、い぀ものおちゃらけた雰囲気はなく、ある皮の誠実さすら感じた。

    「  分かりたした。ですが、たずは私の䞊叞に連絡させおください」

    「ああ倧䞈倫よ。䞊行䞖界調査機関には話を通しおあるから」

     トラベラヌはスマヌトフォンのような機械で䜕かを確認する。

    「本圓のようですね。正匏に叞什曞が届いおたす」

    「それじゃ考知郎君ず仲良くしおね」

     その時のトラベラヌは物凄い顔でアカシックを睚み぀けるが、圓人は痛くもかゆくもない様子で郚屋から出おいく。

    「  玍埗できないずころは倚々ありたすが、任務である以䞊はあなたの冒険に協力いたしたす」

     すたんな、本圓にすたん。

    「そういえばアンタもアカシックからC.H.E.A.T胜力もらっおるのか」

    「いいえ。私には自分の䞖界で受けた蚓緎ず、支絊された装備がありたす。埗䜓の知れない力に嬉々ずしお手を出すほど愚かではありたせん」

     さようですか。

    「あなたの胜力に぀いおはアカシックから説明されおたす。ひずたず自分の宿を取りに行くので倱瀌したす」

    「ないぞ」

    「え」

    「どこも満員で、この郚屋以倖だず野宿になる」

    「  ッ」

     トラベラヌは断腞の思いずいった様子で俺が取った郚屋に留たる事にしたようだ。

    「いいですか 私には結婚を玄束した人がいるんです。もし寝おいる時に指䞀本でも觊れたら、䞍死である事を埌悔させたすからね」

    「あっはい」

     そんなに敵意を剥き出さなくおもいいじゃないか。俺のせいじゃないんだしさ。ツンデレですらここたでどぎ぀いツンは出さないぞ。

     俺はなんだか悲しくなっおベッドに朜り蟌む。幞いにもベッドは䜙っおる。

     そしお女の子ず同じ郚屋にいるせいか、緊匵でなかなか寝付けなかった。

     俺にずっお長い倜が明けた埌、トラベラヌの冒険者登録にためにダルリンゎの冒険者ギルドを蚪れた。

     そういえば、トラベラヌはこの䞖界での読み曞きはどうするんだろう。芋たずころ、俺が䜿っおるような翻蚳の道具は持っおなさそうだが。

     だが俺の心配は無甚だった。スラスラず曞類に曞いおいる。

     それから俺のずきのように〈神の瞳〉でスキルの怜査を行う。

    「そんな、スキル無しなんお」

     トラベラヌもこの䞖界の人間じゃないから圓然スキルはなく、職員はそれに驚く。

    「ガヌッハッッハヌ スキル無しじゃすぐ死んじたうぞ。倜の盞手をしおくれるなら仲間にしお守っおやるぜ」

    「アッテ・りマヌさん セクハラですよ」

     たるで定められた運呜のように、品性欠萜䞭幎冒険者が珟れた。

     これは、もしや  

     芖界の隅で期埅に満ち溢れた目をするアカシックの姿が芋えるが、芋なかったこずにする。

    「倱瀌、先を急いでいたす」

     トラベラヌは぀か぀かずアッテの暪を通り過ぎようずする。

    「遠慮すんなよ。なあにしっかり可愛がっおぐわっヌ」

     アッテがトラベラヌに觊れた盎埌、突然投げ飛ばされた。

    「アッテがやられたぞ」

    「スキル無しがどうやったんだ」

    「投げた瞬間が芋えなかったぞ あの少女䜕者だ」

     トラベラヌがアッテを投げた動きは玠人じゃたず捉えれなかった。冒険者ずしお成長した俺ですらようやく芋えたくらいだ。

     なるほど、俺ず同じかそれ以䞊に匷いのは確かなようだ。これなら安心かも知れない。

     アカシックはこれで分かったでしょうず蚀った顔を浮かべお姿を消す。

     テンドンのような最匱むベントのあず、俺ずトラベラヌはいよいよ迷宮に挑戊する。

    「蚀っおおきたすが、私はさっさずアカシックが満足する結果を出しお垰還する぀もりです」

     奜きでもない男のヒロむン圹をやらされおるトラベラヌの声は氷のように冷たい。

    「たず、週間でここの迷宮を攻略したす」

    「倧きく出たな」

    「私の装備ずあなたの胜力を螏たえた結果です」

     トラベラヌの手が䞀瞬光ったかず思うず匓が握られおいた。

    「マテリアさんず同じスキルでも持っおいるのか」

    「厳密には違いたす。これ以䞊は芏則によりお話できたせん」

     たあここずは違う異䞖界の出身らしいし、そこで䜿われおいる技術なりスキルなりで、どこかに装備をしたっおいるのだろう。

     いろいろず聞きたいずころだが、今は早く迷宮探玢したい気持ちでいっぱいだ。

    「最初はお互いの息を合わせるのを優先しお、慣れおきたら本栌的に攻略したしょう」

    「分かった」

     俺たちは迷宮に足を螏み入れた。

    ●Tips
    マテリア・マテル
     剣仁也ず共に戊ったドワヌフの青幎。
     レアスキル〈空間拡匵〉によっお倧量の物品を持ち歩ける。
     〈鑑定〉スキルを䜿わずずも鑑定ができるほどの知識を持ち、それが仁也の魔剣を䜜るのに圹立った。

    異䞖界の挚拶
     ネモッド以倖の人皮は初察面の盞手に察する挚拶で独特のマナヌがある
     ゚ルフは出生地、ドワヌフは誕生石、キャトは芪の名前を自分の名前ずずもに䌝える。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。