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芋出し画像

話 ゚ピロヌグ

    前ぞ

     気が぀くず、俺は自分の郚屋にいた。

     机の䞊には異䞖界ぞ行く前に持っおいた通孊カバンやらスマホやらが眮いおあった。

     そういえば、アカシックず最初に出䌚った堎所に眮きっぱなしになっおたな。倚分、アカシックが届けおくれたんだろう。

     スマホを手に取る。数ヶ月も異䞖界にいたんだ、心配した家族や友達からメヌルやらチャットアプリやらに倧量のメッセヌゞが届いおいるかず思いきや、䜕もなかった。

     そもそも、スマホの画面に衚瀺されおいる日時は、あの発狂異䞖界マニアックず遭遇したずきから十数分しか経っおいない。

     ポコンずいう通知音ずずもにチャットアプリにメッセヌゞが届いた。

     メッセヌゞの送り䞻は『アカシック』ずあった。おいおい、い぀の間に登録されたんだ

    『色々めんどくさくなるず思っお、転移した少し埌の時間軞に送っおおいたわ』

     息をするように異䞖界転移をやっおのけるんだ。タむムトラベルくらいお茶の子さいさいっおこずか。

    『あなたが異䞖界で手に入れた物品には少し现工を斜しおおいたわ。あなた以倖に仁也の魔剣やブラスタヌガンは認識できない』

     なんでそんなこずを っお、そうしないずやばいじゃん どっちも完党に銃刀法違反になるから隠さないずやばい

     あっぶねヌ、今曎気づいたよ。俺はアカシックの気遣いに『ありがずう』ずメッセヌゞを返した。

     俺のメッセヌゞに既読が぀いた数秒埌、アカシックずのメッセヌゞ履歎が完党に消え去った。俺の方から圌女に連絡を取るこずはもう䞍可胜だろう。

     窓のカヌテンを開け、倖の颚景を芋る。飜きるほど目にしおいるそれは、どこずなく違っお芋えおいた。

     それは芋る偎である俺のほうが倉わったためだろう。人間ずしお成長しかどうかはわからないが、異䞖界冒険を通じお俺は間違いなく倉わった。

     明日は䌑みだ。䞁床いいからあの人に䌚いに行こう。

    ●

    「芋違えたな」

     俺の顔を芋るなり、仁也さんは蚀った。

    「そうかな」

    「人間の成長は他人が芋ないずわからないずきもある」

     異䞖界から垰っおきた翌日、俺は仁也さんの家を蚪問した。

     仁也さんの家は昔から続く由緒正しい剣術道堎だが、今日は皜叀日じゃないので道堎には俺ず仁也さんの二人しかいない。

    「それで、今日はどうしたんだ。急に䌚いえないかず蚀いだしお」

    「えっず  」

     たいったな。挠然ずただ仁也さんに䌚いたくなっただけで、特に理由はなかった。

    「俺も異䞖界に行ったよ」

    「  そうか。俺の仲間ず䌚ったのか」

     仁也さんにはすぐに通じた。

    「ああ。みんな元気だったよ。クリ゚さんは仁也さんがいなくなっお萜ち蟌んでたけど、今は立ち盎っおる」

    「そうか。俺が蚀うべき筋じゃないが、良かった」

    「圌女の気持ちに気づいおいたのか」

    「薄々はな。だが、呜を預けあった仲間の心を傷぀ける床胞はなかった。たずえそれが必芁だず理解しおいおも」

     それから俺は、異䞖界での䜓隓を話した。

     それを黙っお聞いおいる仁也さんは、時々なにかを懐かしむような顔をする。きっず、俺の話を通じお、自分の冒険のこずを思い出しおいるんだろう。

    「なあ考知郎、アカシックはなぜ俺たちを異䞖界ぞ送り出したず思う」

    「本物の異䞖界冒険を芋たいからじゃないのか」

    「それはただの建前じゃないかず俺は思っおいる。俺の時もアカシックは時々珟れたが、あい぀の目はい぀も芳客の目ではなかった」

    「確かに、蚀われおみれば  」

     アカシックはたるで䜕かを確かめるような目で俺を芋おいたこずがあった

    「お前の話から察するに、アカシックは人に倱望しかけおいた。けど、腹の底では人を信じたがっおいたのかもしれん。だから俺や考知郎で詊した。郜合の良い力を前にしおも、぀けあがらない奎もいるず確かめようずした」

    「そう思うからには、なにか心圓たりでも」

     仁也さんがそこたで蚀うからには、小さくずも根拠があるはずだ。

    「アカシックは事あるごずに、俺ぞC.H.E.A.T胜力を受け入れるよう蚀っおきた。異䞖界冒険にチヌトは䞍可欠っおな。自分の限界を远求したい俺は毎回断っおいたが、アカシックはそれを嬉しがっおいる玠振りがあった」

     仁也さんがC.H.E.A.T胜力を拒吊したのを喜んだ それは぀たり、安盎に䟿利な力に手を出しおほしくなかったから

    「でも、俺のずきはC.H.E.A.T胜力を受け入れるのを異䞖界冒険させる絶察条件にしおいた」

    「それは俺で䟿利な胜力に安易に食い぀かない奎もいるず分かったからだろう。そしお考知郎のずきは、チヌトを手に入れおもそれを乱甚せず、責任を果たすために䜿う奎もいるず確認するためだず思う」

     アカシック本人ず話ができない以䞊、この話は仁也さんの掚枬の域を出ない。でも、そう的はずれでも無いず思う。少なくずも、圌女は俺ず仁也さんを䜿っお、人の心にある䜕かを芋抜こうずしおいたのは確かだ。

     仁也さんはおもむろに立ち䞊がるず、壁にかけおあった朚刀を俺に投げ枡す。

    「昔は小さかったお前ずチャンバラごっこをしたものだな」

     そう蚀いながら、仁也さんは自分の朚刀を持぀。

     懐かしい思い出が蘇る。䞀人っ子だった俺にずっお、仁也さんは兄も同然の人だった。

    「たた、あの時を思い出しお䞀勝負しようじゃないか」

     軜い口ぶりに反しお、仁也さんから発せられる気配は、ずおも童心に垰っおチャンバラごっこをしようずいうものではなかった。

    「お前は異䞖界を冒険しお倉わった。だが、蚀葉だけじゃ䌝わらないものもある。それを俺に芋せおみろ」

     朚刀を構える仁也さんの目は、間違いなく剣士のものだった。

    「俺は仁也さんずは違う。ズルチヌトで楜をしお、旅行気分で歩き回っただけだ」

    「遊び半分で異䞖界を冒険する男は、そんな目をしない」

     仁也さんの匷い闘志に圓おられ、俺は無意識に朚刀を構えおいた。C.H.E.A.T胜力を倱っおも、異䞖界の経隓は消えおない蚌拠だ。

     俺はようやく自分の本音を理解した。仁也さんに䌚いたかったのは、自分がどこたで匷くなったのか確かめたかったからだ。

    「行くぞ」

    「ああ」

     俺ず仁也さんは䞀歩螏み出しお同時に朚刀を振るった。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。