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話 旅の終わり

    前ぞ

     「あんたりですよコりチロり様 䜕かあれば手助けするず蚀ったでしょう」

     匷化ホムンクルスをばったばったず切り捚おながらゞェヌンは蚀う。さすがレアスキルを二぀も持぀だけは有る。

    「すみたせん、ゞェヌン殿䞋。こっちにも色々事情がありたしお」

    「たあ、巚倧ゎヌレムを容易に倒せる力をお持ちなら、みだりに公蚀したくないのは分かりたす」

     ゞェヌンは戊闘音がする先を芋る。防壁に遮られおの姿は芋えないだろうが、トラベラヌがこの異䞖界基準で䞀囜に匹敵する力を持぀こずは分かっおいるだろう。

    「たあわたくしは、しがない䜜家のゞェヌン・スミスですから囜になにか蚀うこずなどありたせん」

    「ありがずう、ゞェヌン」

     王女ではなくただのゞェヌンずしお扱っおほしいずいうニュアンスを感じ取った俺は、旅で出䌚った友人に察しお瀌を蚀う。

    「コりチロり殿 あの時の恩を今返そう」

     ゜フィアが匷化ホムンクルスの懐に飛び蟌む。

    「でぇい」

     裂垛の気合から振り䞋ろされた゜フィアの䞀撃は、匷化ホムンクルスを鎧ごず真っ二぀にした。

     スピヌドずパワヌ。そのどちらも垞人を遥かに超えおいる。

    「この短期間ですごく匷くなったな」

    「ああ ダルリンゎでそなたず別れた埌、第の魔王軍を探すクリ゚殿ず出䌚っお、掻性心肺法を教えおもらった。私だけでなく、ラむラ殿ずミケもだ」

     ゜フィアが芖線を向ける先で、ちょうどラむラずミケが戊っおいた。

     ミケが尋垞ならざる連射力で攟った矢は、十数䜓もの匷化ホムンクルスに襲いかかる。嚁力は凄たじく、鎧を貫通しお突き刺さるほどだ。

     だが匷化ホムンクルスの生呜力はなかなか高く、矢が刺さっおもただ動いおいた。

    「みゃ タフなや぀です」

    「任せお」

     ラむラが杖を振るい、電撃の魔法を攟぀。

     よく芋ればミケの矢は金属補だ。突き刺さった矢が避雷針ずなり匷化ホムンクルスの䜓内に匷力な電気が流れ蟌む。

     匷化ホムンクルスの鎧は察魔法加工がされおいるが、ああやっお電気を盎接䜓内に送り蟌たれおはひずたたりもない。

     電熱で肉が焊げる匂いを挂わせながら、匷化ホムンクルスがバタバタず倒れる。

     もちろんその間も゜フィアはばったばったず他の敵を倒しおいる。

    「むダヌッ」

    「チェストヌ」

    「キ゚ヌッ」

     圌女が叫びながら剣を振るうたびに、匷化ホムンクルスの銖や胎が軜快に宙を舞う。技量の粟密さに少し粗があるものの、こずパワヌに限っおは俺を超えおいるかもしれない。

     歎史的な剛剣䜿いの誕生を目の圓たりにしおいるのかも。けど気合の出し方はちょっず考えたほうが良いぞ

     掻性心肺法を習埗したこずで、゜フィアたち䞉人はあのずきずは芋違えるほど成長した。

     人がトリプル゚ヌス玚冒険者になるのは間違いないだろう。

     次は仁也さんの仲間たちだった人だ。

     ゞェヌンは先読み、゜フィアはパワヌだが、クリ゚さんはスピヌドの剣士だ。

     キャトのしなやかな筋肉から生たれる瞬発力で、圌女は色付きの颚になった。

     尋垞じゃないスピヌドで次々ず剣を振るうその姿は、垞人が芋れば耇数の攻撃が回にしか芋えないかもしれない。

     もちろん、他の二人も負けおいない。

     マテリアさんは〈空間拡匵〉を応甚し、二぀の亜空間ぞ通じる穎を生成する。片方の穎に熱線が入るず、もう片方からその熱線が飛び出しお敵に返っおいく。

     か぀お荷物運びにしか䜿えないず称されたレアスキルは、匷力な反撃胜力に倉貌しおいる。

     そしおマヌティンさんは本人こそ盎接敵を倒す数は少ないが、あらゆるコモンスキルを駆䜿しお味方党員を揎護する。

     土の魔法で匷化ホムンクルスの熱線を防ぐ遮蔜物を生み出す。

     錬金の魔法でガヌドレヌルや暙識の鉄柱からミケが䜿う金属矢を補充する。

     氷の魔法で路面を凍らせお敵の動きを鈍らせる。

     味方が負傷したら、即座に回埩の魔法を䜿う。

     マヌティンさんのおかげで、味方党員が䞍備なく党力を発揮できおいる。

    「さあ、コりチロり殿 ここは我々に任せおあなたはゞャスティンを蚎ちに行っおください」

    「みんな、ありがずう」

     ゞェヌンの蚀葉に背䞭を抌された俺は、たっすぐに街の䞭心郚ぞず向かった。

     皆が激しく暎れおくれたおかげで、かなり楜に進める。

     もちろん、敵ず遭遇するもののかなり少ない。おそらく戊力の倧郚分をゞェヌンたちに差し向けおいるのだろう。

     やがお遺䌝子改造斜蚭にたどり着く。

     䞍思議なこずに、呚囲には匷化ホムンクルスの姿が党く芋えない。

     斜蚭内で防衛に培する぀もりだろうか ずもかく俺は慎重に足を螏み入れた。

     遺䌝子改造斜蚭は枅朔感の有る癜を基調ずした内装で、病院を連想させる。人の䜓を改造するのである意味では医療斜蚭ずも蚀える。

     党神経を集䞭させお敵の気配を探るが、匷化ホムンクルスが隠れおいる様子はない。

     曎に奥ぞず進むず開けた堎所に出た。

     棺桶を想起させるガラス補の医療カプセルがずらりず䞊ぶ。

     奥にフヌド付きの倖套をたずった人圱が芋える。

    「ゞャスティン」

     俺は迷わず腰のブラスタヌガンを抜いお射撃する

     だが魔法の熱線は倖套に穎を開けただけで、本人にはなんの痛手も䞎えおなかった。

     ゞャスティンが倖套を脱ぎ捚おる。

     奎の人皮は本来ネモッドだが、今は額から暗闇を物質化したかのようなどす黒い角が二本生えおいる。

     すでにゞャスティンは完党な魔族ずなっおいた。

    「無駄だ。そんなチンケなおもちゃじゃ、かすり傷䞀぀付かない」

     俺はアビリティを発動させ、ゞャスティンのスキルを調べる。

     事前情報ではゞャスティンのスキルは぀で、そのすべおレアスキルだ。

     すべおの戊闘技胜を習埗する〈勇者〉

     あらゆる道具や蚭備の䜿い方をすぐに理解する〈即時慣熟〉

     運動胜力を䞊げる〈高床肉䜓匷化〉

     だが今は違う。

     〈勇者〉ず〈即時慣熟〉はそのたた。だが〈高床肉䜓匷化〉が消え、代わりにすべおの魔法が䜿える〈党魔法制埡〉ず敵の行動をある皋床予枬する〈心県〉、そしお〈魔法攻撃無効〉の぀が远加されおいた。

    「遅かったな。俺はほんの数分前に魔族ぞの倉身が終わった。魔族の䜓であり぀぀望むスキルが付䞎される遺䌝子パタヌンの解析に䜕幎もかかったが、手間ひたかけたかいはあった」

     䜕幎もずいうこずは、ゞャスティンは埩掻した埌にここを螏砎し、そしお魔族になれるたでずっず朜䌏しおいたのか。

     魔族に倉身したゞャスティンはいやみったらしい笑みを浮かべ぀぀、たるで勝利宣蚀のように蚀った。

    「俺がなんでクロヌンによる蘇生法を捚おおたで、この䜓にこだわったかわかるか」

    「さあな」

     ゞャスティンは随分ず饒舌だ。新しい肉䜓を自慢したくお仕方ないんだろう。

    「死んだら生き返るのは良い。だがな、負けちゃ意味ねえんだよ。お前にわかるか スキルを持たないクズに負けた俺の気持ちが」

     や぀が蚀っおるのは仁也さんずの戊いのこずだろう。盞圓悔しかったらしく、奎は足を螏み鳎らしお、床に蜘蛛の巣状のヒビを䜜った。

    「蘇生法 生き返っおも負け犬じゃ意味がない」

     ゞャスティンが右手を掲げる。するず念動の魔法を䜿ったのか、どこからずもなく剣がやっおきた。

    「もう誰にも、俺に向かっお”ざたぁ”ずは蚀わせねえ」

     ゞャスティンは剣を抜き、その切っ先を俺に向ける。

    ●Tips
    ゞャスティン・ゞャックマン
     第の魔王軍のリヌダヌ。
     〈勇者〉のスキルを持぀がその人間性は勇者ずは皋遠く、人類を裏切った埌はおぞたしき邪悪の二぀名で忌み嫌われる甚になる。
     異垞なほどに他人を芋䞋すこずにこだわる性栌。剣仁也に砎れた埌、二床ず「ざたぁ」ず蚀われないために、クロヌンによる蘇生を捚おおたで魔族の肉䜓を埗た。

    次ぞ

     
     
     
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