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私の貯金はゎミでできおいる。30歳貯金れロ借金150䞇円の地獄から「ゎミ」芋お抜け出す

    「真の金持ちほどゎミが少ない」

    深倜䞀時。半分眠りながらお颚呂で節玄術を怜玢しおいた私の脳が、ずあるりェブ蚘事で䞀気に芚醒した。

    凄たじい違和感ずずもに、なぜか「ああ、そうすればいいのか」ず理解した。

    お金持ちはゎミが少ない。
    ならば、ゎミを枛らせばわたしもお金が貯たるんじゃないか、ず。

    わたしの人生における盛倧な誀読。

    今、改めお読み返しおみるず、このりェブ蚘事が蚀いたかったのは「富裕局の生掻習慣の芳察」であっお「ゎミを枛らせばお金が貯たる」なんおこずはどこにも曞いおいない。

    でも、わたしは、逆に読んだ。


    圓時のわたしは、歳、手取り䞇円、奚孊金返枈額残り䞇円。貯金はほがれロ。

    ギャンブルしない。お酒も飲たない。お金がかかる趣味はなにもない。にもかかわらず、銀行口座の貯金残高䞇円をどうしおも超えられない人だった。

    口座に珟金がないから、必芁なものはすべおクレゞットカヌドで支払う。圓然ながら、月末の請求額は倚額になる。結果、絊料は匕き萜ずし日にすべお消える。だから、翌月もクレゞットカヌドで生き抜く。この負の連鎖からどうしおも抜けられない。

    察しお、むンスタに流れおくる友達は着実に人生をステップアップさせおいる。玍車、䞊棟匏、出産。

    䞀緒にバカやっおいた友達は小さな呜を守る偎になっおいるのに、わたしは自分の面倒もたずもにみれおいない。なぜだどこで間違えた

    

    むンスタで節玄系のアカりントをたくさんフォロヌしおいた。

    倚くの節玄アカりントが同じこずを蚀う。

    固定費を䞋げろ、栌安スマホにしろ、自炊しろ、先取貯金しろ。欲望を抑え、無駄をそぎ萜ずせ・・・でなければお金は貯たらない。

    勘匁しおくれよ。それのなにが人生だよ、ず思った。でも同時に、喉から手が出るほど矚たしくもあった。

    画面の向こう偎にいる癜い郚屋に䜏む人たちの銀行口座にはお金がある。月末にクレゞットカヌドの請求額に怯えるこずもない。小銭目的に郚屋を掃陀するこずもない。

    錻で笑っおいた人になりたいず本気で思っおいた。だから、フォロヌは倖せなかった。


    どうにかしたいのにどうにもできないある日の深倜、あの蚀葉がわたしの前に珟れた。

    「真の金持ちほどゎミが少ない」

    「え、ちょっず埅っお。わたし䞀人暮らしなのにLゎミ袋を毎週出しおいる。」

    今たで䞀秒も考えたこずもなかったけれど、これっお異垞なゎミの量・・・

    埅お埅お埅お。

    䞀床冷静になっお調べおみるこずにした。
    「䞀人暮らし ゎミ 量」怜玢
    出おきた結果は、わたしのゎミの量ず倧しお倉わらなかった。

    少し安堵しかけたずき、気づいた。

    もし、この人たちもわたしず同じようにお金がない生掻をしおいるずしたら・・・

    ざっず調べおみたら、独身䞀人暮らしの貯蓄䞭倮倀は䞇以䞋。しかも、貯蓄なしの割合が䞀番倚い。

    みんな地獄にいる。

    「金持ちほどゎミが少ない」

    もしかしたら、お金ずゎミは密接に関係があるのかも・・・

    閃いたわたしは、すぐお颚呂から䞊がり、自分が出したゎミを芋た。

    そこで静かに絶望した。

    週末に、なにもかも面倒になっおゎミ袋に入れたプチプラコスメが倧量に入っおいたからだ。

    今床こそ䜿いこなせるず思っお買ったアむシャドり。実際に塗っおみたら、色が党く乗らなかったり、逆に濃くおバブリヌになったから䜿えなかった。回䜿っお「なんか違う」ず飜きおしたったリップ。買ったこずすら忘れおいたものもたくさんある。

    今床こそちゃんずした倧人になりたいず思っお遞び、これで倉われるず思っお買ったコスメたちがゎミ袋に党郚入っおいた。

    䞀぀䞀぀のコスメは円以䞋だ。でも、ゎミ袋に入っおいる総額はパッず蚈算しただけでも円は超えおいる。ちょっず意味がわからない金額である。

    絶望は続く。

    郚屋を芋枡すず、クロヌれットには䞀回も着おいない服、買っお満足した雑誌、よくわからない雑貚があちこちにあった。テヌブルの䞊には飲みかけのコカコヌラが䜕本も攟眮しおある。冷蔵庫には、今床こそ自炊しようず思っお買った野菜が傷んでいた。

    「これ・・・党郚・・・お金だったものじゃん。」

    わたしが毎週出しおいるのは、ただのゎミではなかった。「元お金」のゎミだ。

    これたで䞀床でも考えたこずがあっただろうか。お金がゎミになる瞬間のこずを。

    ほんの秒でいい。䞀秒立ち止たっお考えおさえいれば、今こんなこずにはなっおいなかったかもしれない。

    わたしはショック状態のたた、蚈算しおみた。
    元お金だったゎミを仮に袋円分、瀟䌚人幎間、週に䞀回凊分しおいたずする。

    ずなるず、円×週×幎䞇円

    䞇奚孊金、半分返枈できるじゃん

    この数字を芋お、わたしはしばらく動けなかった。


    その日からわたしはゎミを捚おる前に「秒」考えるようになった。

    「これっお本圓に出るべくしお出たゎミだろうか」

    ゎミは䞀切嘘を぀かなかった。
    家蚈簿より正盎で、反省より具䜓的だった。

    ゎミを枛らし始めおから半幎も経たず、匕き萜ずし埌の残高が䞇円を超えた。クレゞットカヌドの負の連鎖から抜け出し、珟金でモノを買えるようになったのだ。

    この事実によっおわたしは確信する。

    ゎミを枛らすこずは、どんな節玄術よりも即効性がある。

    今はこれは間違っおいたずわかっおいる。でも圓時は本気でそう信じ、わたしはおもしろいゲヌムを芋぀けたずきのように、ゎミを枛らすこずにのめり蟌んでいった。

    たずはじめに、毎日出るゎミに目を向けた。ペットボトル、コンビニ匁圓、キッチンペヌパヌ、サランラップ。䞀぀ひず぀は小さい。でも毎日出るず、それなりの量になる。これらを枛らすだけで、ゎミ袋のサむズが倉わった。そしお、お金も少し䜙裕が生たれた。

    䞀぀䞀぀詊行錯誀しながら䞀番ゎミが枛る方法を実隓しおいった。

    するず、お金が貯たるだけじゃなくお、生掻がしやすくなった気がした。

    だから、火が付いた。もっずゎミを枛らそうず。枛らせば枛らしただけ良い方に生掻が向かっおいくんじゃないかずいう期埅感がこのずきにはあったから。

    でもこのずきのわたしは、ただ気づいおいなかった。ゎミを芋るずいう行為が、少しず぀自分自身を远い詰め始めおいるこずに。

    

    異倉が起きたのは、ゎミを枛らす生掻を始めお䞀幎近く経ったころだ。そのころには、ゎミ袋はLからLになっおいた。

    スヌパヌの野菜コヌナヌで、たたねぎの前で止たる。包装されおいる野菜は買わない。なぜなら、ゎミが出るからだ。だから、ばらで売られおいる方をカゎに぀盎接入れる。じゃがいもは぀。きゅうりは本。もちろん、袋はゎミになるから䜿わない。

    よし。レゞに進む。カゎを眮く。ここで問題が起きる。
    レゞマスタヌは恐ろしく速い手捌きで、裞の野菜たちをビニヌル袋に入れおいく。「あっ・・・」ず思ったずきにはもう遅い。

    レゞマスタヌの现やかなサヌビスにむラ぀く。

    袋を䜿う意味がわからない。たたねぎ自身に皮があるじゃないか。完璧な個包装がすでに぀いおいるじゃないか。なんでビニヌル袋に入れるんだよ。

    ふざけんなよ。

    この時点で、かなりやばいや぀である。

    はじめ、ゎミを枛らすこずはお金を貯めるこずが目的だった。だがこのころにはゎミを出すこずが悪いこずだず思うようになっおいた。

    

    決定的だったのはブラックサンダヌ。

    ある日、どうしおもお腹がすいおしたっおコンビニにふらっず入っおしたった。でも、ここにあるものは党郚ゎミが出る。

    だめだ、買えないず思ったずき、目に入っおしたった。

    ブラックサンダヌ円。

    お菓子コヌナヌの小さなチョコをじっず芋぀める。買うか・・・。手に取っおみる。軜い。小さい。食べたら䞀口で終わっおしたうチョコ。

    「でも・・・」ゎミが出るず思っお棚に戻す。

    同じ堎所で小さなチョコをじっず芋぀めたり手に取ったりしおいる代女性。かなりやばい。はたず我に返り、䞇匕きに間違われるんじゃないかず急に怖くなる。

    わたしはなにも取っおいたせん。

    それを蚌明するように意味もなく手のひらを広げお店内を歩く。でも、結局お菓子コヌナヌに戻っおくる。

    結局、ブラックサンダヌは買えなかった。
    小腹は氎道氎で満たした。

    今考えるず笑えるが圓時は真剣だった。
    ブラックサンダヌ円が買えない歳。正盎、我ながらどうかしおいたず思う。

    それでも、このゎミを出しおしたったら借金地獄時代の自分に戻っおしたう気がしお、どうしおもチョコが買えなかった。

    そしお、気が぀いた。

    これは・・・あかんや぀だ・・・。

    人間の防衛本胜なのか、盎感的にこの道を進み続けるこずは危険だず分かった。

    たおたおたお。
    瞄文人だっお貝塚䜜っおゎミを捚おおたじゃん。
    そこらぞんに攟眮しおもすべお自然に還るような生掻環境でも、ゎミは出おたじゃん。

    そもそも、珟代でゎミを出さないように暮らすなんお無理な話だ。生きおいればゎミは出る、圓たり前のこずだ。

    ゎミを枛らすこずは、もずもず「地獄」から抜け出すための手段だったはずだ。なのにわたしは、円に支配される別の「地獄」に移動しただけだった。

    こうしおわたしはやっず、自分でかけた呪いに気が぀いた。

    

    そしお、過去の盛倧な誀読を理解した。それは「ゎミを枛らすこず」に節玄効果があるわけじゃないずいうこずだ。

    わたしはゎミを枛らすこずを通しお、自分の買い物の無駄をそぎ萜ずしおいた。捚おるずきの秒の反省が、買うずきの秒ストッパヌずしお勝手に機胜しおいた。

    本圓に枛っおいたのはゎミじゃなく、わたしの「なんずなく」だ。

    なんずなく買っお、なんずなく捚おる。このなんずなくが枛ったおかげで、結果的に節玄効果が埗られおいただけだったのだ。

    それでも、ゎミは嘘を぀かないこずは事実だ。
    ゎミはわたしの党おの遞択の良し悪しをご䞁寧に党郚芋せ぀けおくる。

    だから、わたしはゎミを芋ようず思った。枛らすんじゃなくお芋る。
    ゎミを芋おわたしの今の生掻を盎芖しようずした。


    わたしは以前のようにゎミの量に固執せず、ゎミを芋るこずに重きをおいお生掻を続け、少しず぀借金を繰り䞊げ返枈しおいった。そしお、玄幎間埌完枈のめどが立った。

    匕き萜ずし日、わたしは䜕もしなかった。

    お祝いのケヌキも䞀人打ち䞊げもしなかった。数日埌、返枈完了の通知曞が届いお、やっずマむナスじゃなくなった、ず思っただけだった。


    借金を完枈した今、「ゎミ」はわたしがわたしを「蚺る」ための蚺断ツヌルになり぀぀ある。

    お菓子のゎミが増えおくるず黄色信号だ。なにか生掻にストレスを抱えおいるらしい。すっぱむちょのゎミが出おしたった日は赀信号。

    い぀もの薬局で、気が付いたらカゎに入れおいる。家に぀いお食べながら「やばいな」ず思う。せめお半分にしたい。でも手は止たらない。ゎミ箱に捚おる袋を芋お、やっちたった、ず思う。

    すっぱむちょが出る日はだいたい決たっおいる。仕事で予想倖のトラブルが起きた日だ。ずくに、他人の仕事のツケを早急に払うずき。自分のミスは自分で払う。でも、他人のツケを払うんだったらわたしはご耒矎が欲しい。

    赀信号が出たら、頭をからっぜにするためにスヌパヌ銭湯に行く。そうしないず、次はお菓子のゎミ皋床じゃ枈たなくなっおしたう。さっさず、このストレスをどこかに投げおしたおう、爆発する前に。

    ゎミを蚺るようになっおから自分で自分のこずを倧䞈倫だず思っおいおも、ゎミが「党然倧䞈倫じゃないんですけど」ず蚀っおくる。

    ゎミは嘘を぀かない。
    わたしが意識する前に、もうバレおいる。

    「これっお本圓に出るべくしお出たゎミだろうか」

    捚おるずきに秒芋お考え続けおきたこずが、い぀のたにか自分の暮らしの状態を「蚺る」行動に倉わっおいた。

    

    ストヌカヌは情報を埗るために、ゎミを持るず聞いたこずがある。譊察も捜査でゎミを調べるらしい。ゎミ袋には、自分すら気づいおいない生掻が党郚入っおいるからだろう。

    もしかしたら、ゎミ袋は暮らしの蚺断ツヌルなんおさわやかなものじゃないのかもしれない。もっず泥臭くお生々しいものだ。

    先週のわたしがなにを欲しお、なにから逃げお、なにを我慢できなかったのか。ゎミ袋を芗けば党郚入っおいる。

    人生がそこにある。そう考えるず、逆に怖いぐらいだ。

    それでも、わたしはこれからもゎミを毎日蚺る。ゎミはわたしの知らないわたしを培底的に芋せおくれるから。


     
     
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