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フェロモン感知課長ヒミコ「貴女、香ってますよ」|第4話『薔薇が咲いた女』②

    前回のお話

    サリーが実は、「お盛ん」だったということが分かった、クラブの夜。私は一人で始発で帰宅し、ボーっと電車の端っこの席に横たわりながら、考え事をしていた。

    あの子、なんでそんな風になったんだろ。

    いや、他人のことなんでどーでもいいんだけどさ、入社した時、心配性のちょっと神経質なくらいな、どちらかというと保守的な子、だと思ってたんだよね。

    社会人デビューってやつかな。

    余計な経験値上げるより、彼氏作ろうとか思わなかったのかな。

    それとも、彼氏が思うように作れなくて、とにかく何とかしたい!ってなっちゃったかな。

    …。

    あー、こういう問答めんどくさ。どうでもいいのに、なんで、サリーの分析なんか始めちゃったかな。

    あ、小学校6年の時の友達、ミナちゃんのこと思い出したわ。

    真面目で委員長タイプだったけど…。

    なんか恋愛実らなかったんだよね。想いが重い感じだったからか、小学生って面白いよね。漫画やドラマの受け売りで、平気で「命がけで愛してる」とか言っちゃうの(笑)

    ミナちゃん、そんな感じだったな。彼女が体育館裏に好きな男子呼び出して、「私と付き合うまで帰らせない!」って言って、さらに胸触らせたの、すごかったな…。

    ちなみに、それに付き添いさせられた私も帰れなかったがな。正直、マジで勘弁してくれよ、って思った。その男子はなぜか、私の方を恨むようににらむしさ、帰り際も「お前、絶交な」って私が言われたし。

    だから嫌なんだよ。ひと様の恋愛に関わるのは。

    似てるんだよな。サリー。

    さすがに、サリーから協力してくれ的な依頼は受けてないから、過去みたいなことには…。

    あ…。

    人事異動の相談、あれ、協力依頼だったか…。

    やば、ダメだ。徹夜明けの脳で考えることじゃない…。寝て整理しよう…。


    サリーの薔薇

    週明け。

    サリーのことなんて、「ま、いいか」くらいどうでもよくなっていたというのに、事は起きた。

    宮崎さん、異動。

    え…。早くね?

    サリーから相談を受けて、一ケ月経っていたとはいえ、上長を動かすってそんな簡単なもんなの?しかも、宮崎さん、生徒さんからかなり人望厚かったのに、そこ引きはがして良かったわけ??

    サリーの相談を受けた後、私はすぐに御前様に報告した。その時、御前様は「捨ておけ」って言ってたのに。

    誰がこの人事通したんだ??



    「社長だよ」


    御前様はため息つくわ、頬杖つくわ、超~機嫌悪い。

    通りで朝から私に電話してきて、本社に来いって呼び出してきたわけだ。

    「ヒミコ、”スイパラ”行こ!」

    勤務時間中なのにwww

    御前様はたびたび、ミーティングと称して、私を長めのランチやカフェに誘って、愚痴大会をする。ストレス発散らしい。

    とりわけ、御前様は”スイパラ”こと、スイーツパラダイス(スイーツ食べ放題。パスタやカレーもある)が好きで、そこでやけ食いしながら、仕事の愚痴を言うのだ。

    よっぽど、今回の人事が気に入らなかったと見受けられる。


    「ヒミコ、サリーの相談乗ってくれてありがとね」


    怖っ…。ダメだったってことかな…。報告しない方が良かった?でも、御前様にしか話してないから、その情報を使おうが、もみ消そうが、御前様次第なのだが。


    「サリーがさ、ヒミコに相談したら、ヒミコの助言で、宮崎を異動させるべきだって言われたって、関と社長に直談判したんだよ」



    うわ……。

    これ、御前様、私にキレてんじゃん…。
    恐る恐る、私は聞いた。

    「あのぅ、それ、信じたんですか?」



    「…んなわけないじゃーーーん!ヒミコったらぁwww」


    うわぁ、御前様、怖いって、ほんと。


    「だから、すぐ報告してくれて、ありがとねって言ったの。もう、ちゃんと理解して?先にヒミコから話聞いてたからさ、それに、あの女がそういう女だってのはにじみ出てるわけでしょ。そんなの信じるわけないじゃな~い!」


    「私は、ね」


    まくしたてるように私を安心させた御前様は、そのあとの一言を、意味深に静かにつぶやいた。

    「はぁぁぁ…。信じちゃったんですね?」

    「社長と関さんが…」

    私が言うと、御前様は「そ」と一言つぶやき、ケーキ取りに行く!と言って立ち上がった。

    水を飲みながら、ケーキどころじゃねー…、というゲンナリした気持ちにさいなまれた。

    「ヒミコも取りに来な!」

    御前様に言われて、渋々席を立った。

    テーブルから溢れんばかりのスイーツを並べて、やけ食いしながら、状況を聞いた。

    「しかし、社長と関さんは、なんでそんな一介の女子社員の一言で動いたんですかね?宮崎さんや、それこそ、私に事情聴取しても良くないですか?」

    御前様は呆れた顔で、私を見る。

    「ヒミコはまだまだねぇ」

    ええー…。また御前様の「まだまだね」もらっちゃったよ。なんだってのよ。

    「関だよ。せー、きっ!」

    は

    マジか……。

    「それ、マジもんですか?」

    「マジもんに決まってるでしょ。だから言ったじゃない、私」

    「『関さんが釣られる』と」

    「当~っ然!だって、関、毎晩スクールまで迎えに行ってるんだよ?最近、サリーが宮崎とうまくいってなくて、病んでるから心配、とか言ってさ」

    なにそれ。きっも。

    「関さん、新婚ですよね」

    「新婚ったって、もう2年経ってるじゃん。できちゃった婚だし、子供生まれてから嫁が鬼嫁に変身したって、毎日愚痴ってるからね」

    さすが御前様。関のプライベートもしっかり掌握済みですか。

    「で、宮崎さんの代わりは誰が?」

    「関に決まってるでしょーー!馬鹿なんじゃないの、ヒミコ。そのためにあの女は、社長も巻き込んで、直談判してきたんだからさ」

    なんという話だ。

    御前様と私は、吐きそうなくらい、ケーキとパスタとカレーを流し込んだ。

    御前様がイライラしていた理由はもう一つあった。


    次の会議の日。

    関から人事発表。


    「今日から保科さんは、スクール長に昇格です!
     皆さん、拍手ーーー!」


    拍手、できっかよ。
    ってわけにもいかないから、拍手したけどさ、ゆるーく。でもさ、意味不明なんですけど。

    宮崎さんは、本社で人事部次長。一応、昇格という形にはしたみたい。

    関は人事部長のまま、サリーのサポートに入るってさ。

    きっも。

    御前様は堂々と腕を組み、拍手は断固としてしない態度でいた。

    薔薇は盛大に開花する


    それから十日ほど経った。

    社外研修があり、スクール長と幹部は出席。研修が終わると、三木に飲み会に誘われたので、久々に、馬鹿話でストレス発散でもしようと思って参加することにした。

    すると、めんどくさいことに、サリーも呼ばれていた。

    居酒屋に入るなり、サリーの後ろ姿が見えて、一緒に入店した三木に「なんで呼んだの?」と耳打ちした。

    三木は慌てた様子で「違うんすよ」と言い、居酒屋の奥の席に目配せした。

    すると、「お、こっち、こっちー!」と声を張り上げて私たちを呼ぶ男。

    関。

    「なんで??」しかめっ面で三木に耳打ちする私。

    「仕方なかったんすよ~。ヒミコさんに声かけてるとこ、関さんに見られて、俺も行っていい?って言われたから、断れないじゃないっすかぁ」

    確かに、三木は悪くない。

    「なぜ、あの女が来てるわけ?」

    「関さんが誘ったッス!俺じゃないっス!」

    三木はドヤ顔で自分のせいじゃないことをアピール。

    やれやれ。

    私はため息をつきながら、関達の方へ向かった。

    「あ、俺、完全に切りましたよ、サリー!」

    私にゴマをするように報告する三木。

    「はいはい、お疲れ」

    「ヒミコさん、今、俺、フリーっす!」

    「はいはい、お疲れ」

    正直、三木は友達としては楽しい仲間だけど、異性として見らんない。彼女と別れたんだ?と一瞬聞こうかとも思ったけど、聞いたところで、どうでもいい話だから、とにかく余計な労力は避けようと思った。すでに、関とサリーを見て、どっと疲れたからね。

    飲み会は、関がいるにも関わらず、三木を筆頭に若手が調子に乗っていて、自由な雰囲気で盛り上がっていた。

    関とサリー、三木と私の他、3人くらい男女社員が来ていた。

    ただの会社飲みの雰囲気に、特に問題も起きなさそうで、私は隅っこでしっぽり飲むことにした。関とサリーの様子をチェックするつもりだったが、二人は離れて座っていたので、気にする必要もなくなった。

    ただの御前様の邪推だったのでは?

    どちらかというと、サリーは三木の隣でフェロモンかましまくっていた。スーツのジャケットを脱ぎ始め、薄いパステルカラーの水色のシャツは、黒と思われる下着を透かしていた。

    これは、意図的、ですな。
    イタイ女。

    酔いが深まると、サリーは「愛が欲しい!彼氏募集中です!」と叫び出した。

    はっずかしーー!同じテーブルの仲間だと思われたくない!!

    私は、スマホを見て他人の振りをした。

    目線が下の方にいったことで、見えてしまったよ、めんどくさいものが。

    三木の手が、サリーの背中をゆっくり下へ滑っていくのが見えてしまった。
    そして、サリーはなぜ拒まんのだ。

    めんどくせー!

    この飲み会にいたらマズイのでは?仲間にされたら困るな。御前様も面白く思わないだろう。巻き込まれる前に帰ろう。

    サリーはまだ彼氏募集中の話を続けている。

    他の社員たちがどういうテンションで聞いているのか気になったが、困ったことに、急に頭がボーっとしてフラフラしてきた。

    まずいな、発熱したっぽい。

    確かに今日は風邪気味で、研修だけなら座って話聞くだけだし、と思って参加したんだった。

    三木の誘いは断るべきだったけど、私、きっと三木に愚痴りたかったんだろうな。サリーのこと。気兼ねなくあの女のこと言えるの、三木くらいだもん。御前様はあくまでも上司だし、社外の友達には、あの変態さは伝わらない。ある意味、サリーと関係もった三木だからこそ、いろいろとわかってくれると思ってたんだよな。

    まぁ、いいわ、少し酔ったふりして壁によりかかって眠ろう。

    私は目を瞑りながら、サリー達の会話を聞いていた。

    関が三木の手がサリーの身体を撫でていることに気が付いたらしい。

    「おい、三木!席、交代!」

    三木は特段残念がる様子もなく、ほいほい持ち場を離れた。

    案の定、関の手もサリーの身体を這う。

    薄目で二人の様子を見ながら、三木とはまた違った、関の手つきに、「これは初めてではないな」と思った。

    御前様、正解。

    それから特に進展もなさそうだったので、私は、眠いから帰ると言って、お金をおいて先に店を出た。

    ドラッグストアで、解熱剤を買って、タクシーに乗って帰宅した。

    熱にうなされた頭で、いろいろと考えた。

    「めんどくさ。わすれよ」

    それが私の結論だった。


    それから、関とサリーの関係は、なんとなく周知された秘密の関係のような状態でおさまった。御前様も「自爆待ち」と言うだけで、それ以上の関心を向けることもなくなった。

    しおれていくピンクの薔薇


    数ヶ月経った頃、関がサリーと距離を置くように。

    そして、ある日、会議のあとに御前様と私が、関にランチに誘われて、サリーのことを相談された。

    御前様がバイキングの料理を取りに行ってる間、関はそっと私に聞いてきた。

    「ヒミコさ、サリーちゃんのこと、どう思う?」

    「え??いや、なんと答えて良いのでしょうか…」

    「はは!そういう言い方するってことは、何か思ってるんでしょ」

    こういうことには鋭い、関。

    「はぁ、まぁ…。その、危なっかしいですよね」

    「どういうところが?」

    あくまで私に言わせようとする、関。

    「自分の価値を他人に委ねすぎてません?特に異性に」

    当たり障りなく、指摘した。

    「なるほどね」

    関は私の回答に満足した様子で、深々と椅子の背もたれに身を置いた。

    御前様が戻ってくると、「なに?何の話してたの?二人で」とキビキビ話を進める姿勢を見せた。

    「サリー。後藤さんはどう思う?」

    「それは関が一番わかってるんじゃなぁい?」

    さすが御前様。怖いものないね。

    「ははは!後藤さんには適わないな~」

    笑いながら、関は淡々とサリーが自分に依存していて困る、という相談を始めた。無下にすることもできないし、このままだと、家庭を壊されかねない、とも。

    ここまで相談しているのに、身体の関係については一切口を割らない。そこに御前様が切り込む。

    「私は忠告したけどね、関に。きっちりと!なのに、宮崎外してまで、自分の手元に置いたのは関でしょ?そんなに、気持ちよかった?行為の方は」

    サラッとこんなこと言えるのは、御前様しかいない。
    てゆうか、なんで、私この席に呼ばれた?
    いらなくない?
    か、帰りたい…。

    関は、肯定も否定もせず黙っている。いつも口から先に生まれたようなお喋りな男だが、この時は小刻みに震えて無言で固まっていた。

    「…あの、あの子、三木ともフレンドだったみたいで、あの子から誘ったようです」

    なんとなく、関を助けてあげた。この空気に耐えられなくて。

    あ、そうか。だから関は私を呼んだのか。御前様が怖いから(笑)

    関は自分から注意が逸れたと思って急に元気になって「やっぱりな!」と開き直る始末。

    御前様は何か言いたげに私をにらむ。

    すみません、御前様。でももう、わかったじゃん?真実がどうなのかってこと。

    上目遣いで御前様を見る私の心の声が聞こえたかのように、御前様はため息をついて「わかったよ」とつぶやいた。

    「で、関。どうすんの?辞めさせる?社長まで巻き込んで、スクール長にまでしたのに」

    「それな。でも、社長には全部話してて、俺に任せるって」

    「はーーー………!!」

    御前様が大きなため息をついた。

    「社長も甘いんだからっ」

    「わかった。とりあえず、そのまま、何もしない」

    関は、「へ?」と拍子抜けした顔をしたあと、「それじゃ困る」と言うが、御前様は聞く耳持たない。

    「だって自分がしたことのツケでしょ?」

    厳しい御前様。相当怒ってたもんな、この件。

    「大丈夫。そのうち自爆するから」

    あ、そうか。そうだった。もうすでに、関という後ろ盾もサリーは失ってるんだもんね。

    「自爆って?」

    「もうあの子が何かやらかしても、忖度しないでね?関くん!」

    やっと意味がわかったようだ。関も。

    それからというもの、サリーの退職が決まるまでには、そんなに時間はかからなかった。

    宮崎さんが人事部に異動してきてすぐ、告白した事実。

    「保科さんに、終業後に相談があると言われて、ご飯に誘われたんです。仕事の相談だったので親身に聞きました。店を出たあと、帰ろうとしたら、『まだ帰りたくない。今夜はずっと一緒にいてください』って抱きつかれてしまって。俺、怖くて、強く振りほどいてしまって、断って逃げるように帰ったんです。それから、彼女とはギクシャクしてしまって…」

    そういうことだったらしい。

    宮崎さんが気に食わないとか、関がいいとかじゃなく、拒まれたから宮崎さんを排除したってこと。

    宮崎さんが高圧的だというサリーの言い分も、きっと彼がサリーを避けるために、冷たく振る舞っていたんだろうな。

    御前様はいよいよ、自爆を待っていられない、と危機感を抱き、サリーに仕掛けることに。

    まず、サリーのポストに関を代理で置いた。
    肝心のサリーは仕事のミスを理由に、本社で御前様の下につけることに。

    御前様は鬼のように厳しくサリーを指導。

    もともと、心配や不安の多いサリーは厳しい指導に慣れておらず、私にまた泣きついてきた。だから私、助けてあげたんだよね。

    私のために。

    サリーへのアドバイス。
    これが最後になりますように。

    「正直、この会社の体制は変わらないし、後藤さんが厳しいのは、誰に対しても同じ。私なんかもっと怒られてるもん。でもね、それが良いわけじゃない。会社って相性だと思うんだよね。私は体育会人間だから、オラオラ言われても平気だけど、そうじゃない人もいると思うんだ。保科さんも、スクールでは生き生きとしてたの知ってる。でも異動は私の力ではどうにもできないからさ。私は今、会社での立場捨てて言うよ」

    「転職活動していいと思う」

    そういって、引導を渡したら、あっさり、次の職見つけて辞表だしてきたよ。

    辞めるまでの一ケ月、サリーの薔薇は咲き乱れたが、誰も摘み取ることはなかった。

    宮崎さんを誘った時と同じ手を使って、複数の社員を誘っていた。

    極めつけは、エリアマネージャーの吉田さんにまで色目を使っていたことが発覚。

    まだサリーの退職が公になっていない頃、吉田さんが私に内々に相談があると連絡してきた。

    「実は、保科さんが辞めるのは理由があるみたいです」

    「ええ、聞いてますけど」

    「え?じゃあ、ヒミコさん知ってるんですか?」

    「え?どのことを?」

    「宮崎さんが、保科さんをホテルに誘ったってことですよ」

    ええミミミミミ
    なんでそうなるの!!

    吉田さんの話では、宮崎さんがサリーを残業させて、晩御飯を奢り、そのあと「ホテル行かない?」って誘ったという。

    吉田さんに、宮崎さんの告白の内容を話し、かつて私も人事がらみで、言っていないことを言ったことにされたことも伝えた。

    吉田さんは青ざめた顔で、「怖っ」と言った後、絶句していた。

    だよね。

    ことごとく、薔薇色のフェロモンは肩透かしを食らって、サリーは退職することになった。

    最後に餞別を。

    「自分の価値を他人に委ねないで、自分の中に持ちなね?ちゃんと探せばあるんだから」

    サリーの勤務最終日、退勤するサリーをエントランスまで送っていき、彼女の肩をトントン叩いて送り出した。

    サリーは泣いていた。

    「ありがとうございますぅ。グスン」

    とんでもない薔薇爆弾女だったけど、不器用だったのかな。

    彼女がこの先どうなるかはわからんし、興味もないけど、もう少し「普通」に生きられたらいいな。

    彼女が見えなくなるまで、手を振って見送った。

    後ろから御前様が近づいてきた。

    「ヒミコは甘ちゃんね」

    御前様は優しい笑顔で私を見ていた。

    「そこがヒミコの良いところだけどね!」

    「え?私、性格、激悪ですよ?」

    「それも、知ってるww!」

    御前様は笑いながら、私を焼肉に誘った。

    この時はまさか、御前様との別れが近づいていたことに、

    私はまったく気づくことはなかったんだ。

    次の話へ続く


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