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Photo bynoriyukikawanaka

40歳ワーママ、きれいでいたい。でも、寝たい。

    20代はデパコスが好きだった。

    新作のアイシャドウが出れば見に行ったし、クリスマスコフレの情報も毎年チェックしていた。

    ボーナスが出ればブランド財布を買って、「自分へのご褒美」という言葉に素直に乗っかっていた。

    でも今は、びっくりするほど興味がない。

    会社員なので、人に不快感を与えない程度の身だしなみはする。ボサボサの髪は整えるし、最低限のメイクもする。

    でも、「新しいリップが欲しい!」なんて気持ちは、もう何年も味わっていない。

    昔は一駅先へ買い物に行くだけでも、「何着ようかな」と考えていたのに、今は近所へ行く格好でどこまででも行ってしまう。

    ワンマイルウェアなのに、行動範囲は5マイル(約8キロ)くらいある。


    だからといって、「これが今の私。自然体でいいの」と割り切れているわけでもない。

    むしろ、後ろめたい。


    会社で若い後輩を見る。
    髪はサラサラで、服もおしゃれで、ネイルもきれい。

    「この子は今日どんな服を着ていこうとか、どのリップを塗ろうとか考えて家を出てきたんだろうな」と思う。


    あの頃に戻りたいわけじゃない。でも、自分を一番に考える時間があることが少しうらやましい。

    子どもがいるのに、いつもキレイな同世代の女性もいる。そのたびに、その人の隣に立つのが少し恥ずかしくなる。私だけ手を抜いている気がして。


    でも、その「ちゃんと」ができない。

    時間がないのもあるが、気力がわかない。

    洋服を見に行くより家でゴロゴロしたい。
    パックをするより、1分でも長く寝たい。

    そのくせ、「このままでいいのかな」という気持ちだけは、ずっと消えない。


    先日、義父の誕生日祝いでホテルへ食事に行った。久しぶりにワンピースを着て、アクセサリーもつけた。でも鏡を見た瞬間、驚いた。

    頭の中で思い描いていた「この服を着た私」と、鏡に映る私は、あまりにも違っていた。「今日はちょっといい感じ」と思っていたのは私だけで、鏡の中にいたのは、おばさん…。

    …なーんて、悲しがるくせに、もし丸一日自由な時間をもらっても、私はきっとショッピングには行かない。

    家を片付けて、昼寝をしたい。


    若い頃みたいには戻れないことも、子どもが生まれて自分に時間をかけられないことも、頭ではちゃんとわかっている。

    それでも気持ちは、そんなに簡単についてこない。

    老いを受け入れたような。
    受け入れていないような。
    おしゃれを諦めたような。
    諦めていないような。


    40歳って、みんなこんなものなんだろうか?



     
     
    会社員を続けながら、納得できるキャリアを模索中。 JTC勤務/8歳・3歳の母。SNS起業に憧れるワーママの心理を観察するのが密かなテーマ。 社外では、共働きママパパの対話の場「育休後cafe」を主催しています。

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