
臨床医における研究とは その2
こんにちは。
以前話した続きになります。
博士課程に関してはいろんな方が説明してくれていると思うので割愛します。
博士号はPhDと言い、Doctor of Philosophyの略です。
簡単にいうならば、自分オリジナルな発見をして、現代科学の発展に貢献した人に与えられる最高学位です。
答えなき問いの答えを見つける、ユニークな学位ですよね。
そんな博士課程にも大きく2通りあります。
課程博士(甲)
論文博士(乙)
甲はいわゆる普通の博士課程です。研究室に所属し、研究を行い、論文を発表します。乙は論文博士と言われています。臨床医においては比較的取得しやすく、臨床での勤務を継続したまま、研究を行います。一般的には各専門科の臨床研究を行うことが多い印象です。
ここまでは臨床医においては一般的な話ですが、実際どうなのかというと、博士課程に進むときに、圧倒的に多いのが論文博士です。
なんで論文博士が多いの?
理由はいくつかありますが、シンプルです。
日本では医学博士の甲乙を特に区別しない
臨床から離れずに学位取得できる →収入が大幅に減らない、臨床復帰しやすい
この2つに集約されると思います。課程博士は、茨の道です。
私の知る先輩方でも、時間的制約でドロップアウトした優秀な先生を何人か知っています。金がなくて時間がない、そんな地獄はなかなかないですよね。ましてや前に述べたように、専門医取得後博士課程に進む方が多いので、一般の博士課程の学生とはひとまわり年齢が違います。一般的には卒業→修士→博士と進むので博士課程では医学部卒業とほぼ同じ年齢ですが、臨床医の場合はそれに初期研修2年、専攻医2−4年が加わります。必然的にライフステージは異なりますよね。道理で課程博士は臨床医からの進学においては人気がないわけです。
博士の価値とは?
しかも臨床から離れずにその称号が手に入るなら、それに越したことはないですよね。短くはない博士課程、どんなライフイベントと重なるかわかりません。じゃあ博士号の価値はなんなのか。
例えば、病院に行くときに、その先生が博士号を持っているかどうか、気にする人はほぼいないと思います。
ましてやその博士が、甲乙かどうかなんてもってのほかですね。
ここまで話しておいて、私は課程博士に進みました。
なぜなのかは、またの機会にしておきます。
それではごきげんよう。