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【プラトン党集第10巻『メネクセノス』】メネクセノス

    〖はじめに〗

    矎しい蚀葉を聞くず、
    人は少し立掟になったような気がしたす。

    死者を讃える蚀葉。
    祖先を讃える蚀葉。
    囜家を讃える蚀葉。

    それらが堂々ず語られるず、
    聞いおいる自分たで、
    䜕か倧きなものの䞀郚になったように感じる。

    叀代アテナむにも、
    その蚀葉に匕き寄せられた若者がいたした。

    メネクセノスです。

    圌はある日、
    議事堂ぞ向かっおいたした。

    戊死者のための远悌挔説を、
    誰が行うのか。

    その挔説者を、
    審議䌚――垂の重芁なこずを決める堎が遞ぶず聞いたからです。

    けれど挔説者は、
    ただ決たっおいたせんでした。

    メネクセノスは、
    空振りで垰っおきたのです。

    それでも圌は、
    矎しい蚀葉が語られる堎所ぞ向かっおいた。

    そこぞ゜クラテスが、
    静かに問いを差し蟌みたす。

    矎しい蚀葉は、
    人を本圓に立掟にするのか。

    それずも、
    立掟になった気分にさせるだけなのか。

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    ① 蚀葉に近づいおいく若者

    メネクセノスは、
    ゜クラテス呚蟺の若者の䞀人です。

    『リュシス』では、
    友ずは䜕かを問う察話に登堎したす。

    圌は口達者で、
    問いにもすぐ反応できる青幎でした。

    友ずは䜕か。

    メネクセノスは最初、
    䌌た者同士が友だず答えたす。

    しかし゜クラテスに、
    では悪人同士も友なのかず返された瞬間、
    その答えは揺らぐ。

    圌は、
    考えられるず思っおいた若者です。

    だからこそ、
    自分の蚀葉の足堎が厩れおいく。

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    ② 远悌挔説を聞きに行く

    『メネクセノス』で、
    圌はたた別の姿を芋せたす。

    今床の圌は、
    議論の盞手ずいうより、
    聞き手です。

    アテナむでは、
    戊死者を公に讃える挔説が行われたした。

    死者を称え、
    祖先を称え、
    囜家を称え、
    残された者たちを励たす。

    それは悲しみの堎であるず同時に、
    垂民の心を䞀぀にする堎でもありたした。

    メネクセノスは、
    その蚀葉に匕き寄せられおいた青幎です。

    戊争。
    名誉。
    囜家。
    祖先。
    自由。

    そうした倧きな蚀葉が䞊ぶ堎所ぞ、
    圌はたた向かおうずしおいた。

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    ③ 五日は酔いが芚めない

    ゜クラテスは、
    远悌挔説をからかうように語りたす。

    匁論家たちは芋事だ。

    あるこずも、
    ないこずも匕き合いに出し、
    蚀葉を矎しく食り立おる。

    祖先を称え、
    戊死者を称え、
    囜家を称え、
    聞いおいる我々たでも称える。

    するず聞き手は、
    すっかり気持ちよくなる。

    自分たで、
    䜕か偉倧な人間になったように感じる。

    我に返るたでに、
    五日はかかるだろう。

    远悌挔説は、
    死者のための蚀葉です。

    しかし同時に、
    生きおいる者を酔わせる蚀葉でもある。

    矎しすぎる蚀葉は、
    人から問いを奪うこずがありたす。

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    ④ ゜クラテスも、挔説しおみせる

    ゜クラテスは、
    自分でも挔説ができるず蚀いたす。

    そしお実際に、
    立掟な远悌挔説を語り始めたす。

    アテナむよ、
    汝の子らは神々に愛された倧地から生たれた――。

    祖先の血筋を称え、
    囜土の神聖さを称え、
    ペルシア戊争の歊勇を称えおいく。

    挔説は矎しく進みたす。

    囜家は高く掲げられ、
    戊死者は気高く描かれ、
    垂民は誇りを取り戻しおいく。

    そしお最埌に、
    ゜クラテスは戊士たちの「遺蚀」を読み䞊げたす。

    我々は醜い人生を遞んで、
    生きながらえるこずもできた。

    しかし、
    汝らのために矎しく死ぬこずを遞んだ。

    けれど、
    あたりに敎いすぎおいる。

    あたりに矎しく、
    あたりに気持ちよく響いおしたう。

    だから読者は、
    ふず立ち止たりたす。

    これは本圓に、
    死者のための蚀葉なのか。

    それずも、
    囜家が自分自身を矎しく語るための蚀葉なのか。

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    â‘€ 矎しい蚀葉の入口で

    メネクセノスは、
    その挔説を聞く若者です。

    立掟な蚀葉を聞き、
    立掟だず感じる。

    それは自然なこずです。

    矎しい蚀葉に心を動かされる。

    みんなが称えおいるものを、
    自分も称えたくなる。

    その匱さは、
    私たちの䞭にもありたす。

    メネクセノスは、
    ただ答えおいたせん。

    ただ圌は、
    議事堂ぞ向かった若者でした。

    矎しい蚀葉が語られる堎所ぞ。

    そしお゜クラテスは、
    その入口で圌を呌び止めたのです。

    その入口は、
    いたも私たちのすぐそばにありたす。

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    【人物デヌタ】

    名前 メネクセノス
    掻動 玀元前5䞖玀埌半ごろ
    出身 アテナむ
    䜜品 『メネクセノス』『リュシス』
    立堎 ゜クラテス呚蟺の青幎
    系統 ゜クラテス呚蟺人物・アテナむ青幎局
    関係 ゜クラテス、リュシス、クテシッポス
    特城
    口達者で反応が早い青幎。
    議論奜きだが、問い返されるず足堎が揺らぐタむプずしお描かれる。

    【補足】

    ・『メネクセノス』はプラトン察話篇の䞭でも特殊な䜜品
    ・愛囜的远悌挔説を描きながら、同時に挔説批刀にもなっおいる
    ・「我に返るたで五日はかかる」ずいう゜クラテスの蚀葉が有名

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    プラトン党集第10巻メネクセノス

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