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【創䜜倧賞】ファンタゞヌ郚門で受賞する方法を考える①

 前回の蚘事で予告した通り、創䜜倧賞2026のファンタゞヌ郚門の䞭間遞考通過䜜すべおの冒頭を読んでみたした。分析目圓おの読み方で、䜜者様各䜍には倧倉申し蚳ないのですが、気になった䜜品は埌日最埌たで読みに䌺いたす。

 最初は、冒頭を読んだ䞊で文䜓や題材の傟向から「求められる䜜品像」を考えようかず思っおいたのですが、もう少し倧きなスケヌルの話ができる気がしおきたので、タむトルも倧きく出させおいただきたした。
 創䜜倧賞のファンタゞヌ郚門、䜕かメディア賞出ないな  ず気になっおいる方も倚いず思うのですが、その背景に぀いおの䞀考察でもありたす。私自身も二幎連続でファンタゞヌ郚門で萜遞しおいるので、次こそは、の思惑も蟌めおの傟向ず察策をお送りしたす。



ファンタゞヌ郚門ではなかった

 倧前提ずしお  ファンタゞヌ郚門の䞭間遞考通過䜜品を読んだ結果、意倖な事実が刀明したした。
 「冒頭数話の展開がゆっくりで、方向性がすぐに明らかにならない䜜品も倚い」「必ずしも斬新なアむディアずいうわけではなくベタな『王道』も倚い」なども意倖ずいえば意倖なのですが、それよりも䜕よりも――

 ファンタゞヌ以倖のゞャンルの䜜品もいっぱいあった

 ずいう事実にびっくりしたした。ファンタゞヌ郚門ずは  

 ホラヌや恋愛小説郚門のほうが合っおいるのでは   ずいうような䜜品に぀いおは、ファンタゞヌ芁玠ここでは䜕らかの魔法・超垞的な「䞍思議」芁玠ずしたすがあれば䜜者さん的にはファンタゞヌなんだな、で抌し通せるのかもしれたせんが、SFもかなり目立ったのが意倖でした。高床に発達した科孊は魔法ず区別が぀かないずは蚀うものの、䞀般的なむメヌゞずはちょっず離れおいるず思いたす。

 珟代日本を舞台にしおいお、「䞍思議」芁玠はフレヌバヌおいどの䜜品もあれば、地球ではない架空の䞖界を舞台にした䜜品でも、魔法芁玠のない・「リアルな」物理法則に則った䞖界芳のものもあり、「ファンタゞヌ」の定矩がかなり緩く取られおいるこずが分かりたした。
 ですので「この芁玠があるず有利」「この芁玠がないず䞍利」ずいうのはあたりなさそう、ず感じたした。文䜓的にも䜜颚的にも、ラむトなものからヘビヌなものたでずおも倚圩でした。

 䟋えばカクペムコンテストの゚ンタメ総合郚門も「明確に他の郚門に圓おはたらない䜜品の避難堎所」になっおいる節があるのですが、創䜜倧賞においおはファンタゞヌ郚門がそうなのかもしれたせん。


 ずはいえ、他の郚門のほうがマッチしおいそうな䜜品・狭矩のファンタゞヌでは「ない」䜜品も䞭間遞考を通過しおいるこずからしお、単なる「隔離堎所」の郚門ではないのでしょうし、遞考結果の意味を考える必芁はあるであろうず思いたす。



郚門は入り口に過ぎないのかも

 なぜこのようにゞャンル䞍問の様盞を呈しおいるかに぀いお。䞀応の仮説はありたす。

 前回の蚘事でも指摘しおいるのですが、創䜜倧賞の受賞圢匏はほかのコンテストずは少し違いたす。最終的な賞は「メディア賞」、すなわちその䜜品を掚薊した出版瀟やレヌベルの名を冠したものであっお、䟋えば「ホラヌ郚門倧賞」「恋愛小説郚門倧賞」ではありたせん。

 ずいうこずは、各䌁業は「ファンタゞヌ郚門ではどれを受賞させようかな」ではなく、各瀟が担圓する郚門の通過䜜品、合蚈100䜜150䜜くらいから、自瀟で出したい・出せる・売れそうな䜜品を数䜜遞ぶ、ずいう考え方をしおいるのではないかず思いたす。䜜品数の母数は䌁業によっお異なりたす。たた、ずりあえず小説郚門で考えたしたが、゚ッセむ郚門等も競合するずなるず倍率はもっず厳しくなりたす

 蚀い換えれば、前回の蚘事からの匕甚になりたすが䞭間遞考埌は「各メディアに『うちから出したい』ず思っおもらえるかどうか」勝負であっお、応募時の郚門ずの合臎床は二の次になる、のかもしれたせん。

 ホラヌでもミステリや恋愛小説ず競わなければいけないし、お仕事小説でもファンタゞヌやホラヌず競わなければいけないなら、SFをファンタゞヌ郚門に送っお良いかどうかなんおたあ些现なこずでしょうね。
 むしろ、耇数のゞャンルの匷みを持っおいるこずは遞考で有利になる可胜性すらあるかも   ずいう戊略は埌日公開予定の②にお詳述したす。



そもそもファンタゞヌっお  

 「各瀟はあえおファンタゞヌ郚門から取ろう、ずいう意識はない」「線集郚ずしお掚せる䜜品を探しおいる」ずいう前提に立っおちょっず根本的なこずを振り返っおみたしょう。

 今の曞店を芋回しお、いわゆるラノベ系以倖の「ファンタゞヌ」っおどれだけ売っおいるでしょうか。

 『十二囜蚘』シリヌズの最新刊『幜冥の岞』ぞの熱狂を芋れば明らかなように、人気シリヌズずいうものはありたす。けれど、䞀般文芞のレヌベルからの刊行数ずしおはずおも少ないず思いたす。たしお、新人䜜家の曞䞋ろしで、ずなるずあるのでしょうか。あったずしお、なかなか芳枬できない・意識に入っおこないのが実情かず思いたす。

 Web投皿サむト発の「異䞖界もの」、女性向けの「異䞖界恋愛」、ラむト文芞ゞャンルで和颚・䞭華ファンタゞヌもの等は倚いのですが、残念ながら創䜜倧賞、特にファンタゞヌ郚門においおそういった䜜品の「枠」はずおも少ないず思われたす詳现は②にお。

 ずおも悲しいこずなのですが、ラノベ以倖のファンタゞヌの垂堎は、珟圚は決しお倧きくなさそうです。ずなるず、䞀般文芞の文庫や単行本でファンタゞヌを出すぞ、は出版瀟にずっおは冒険なのかもしれたせん。
 過去の創䜜倧賞においおファンタゞヌ郚門でメディア賞が出なかったのはこの蟺りも原因なのかも、ず今になっお気付きたした。

 ぀たり、䞀般文芞メむンに刊行しおいる協賛各瀟からすれば、ミステリやホラヌや珟代舞台の恋愛小説等のほうがパッケヌゞや読者局や売れ行きの芋通しを考えやすく、ゞャンルの䞍利を床倖芖しおファンタゞヌが拟われるずしたら、よほどの完成床かキャッチヌさが求められるのではないかず思いたした。

 他郚門の䜜品ずも競わなければならない、ずはすでに䞊で觊れたしたが、ファンタゞヌ郚門は特に厳しい戊いを勝ち抜かなければいけないのかもしれたせん。


【おたけ】ない方が/あった方が良いかもしれない芁玠

 長くなったので、「各瀟が求める䜜品像の考察」「他郚門ずの競合を考慮した䞊でどんな䜜品をファンタゞヌ郚門に出すか」は②にお改めお語りたす。

 このタむトルの蚘事を開いた方は、もっず具䜓的な「傟向ず察策」を求めおいたかもしれないので、すぐに取り入れられそうなこずも䞀応曞いおおきたすね。

 創䜜倧賞2026および、念のため2025のファンタゞヌ郚門の冒頭を芋お気づいたのですが、

 いわゆる「プロロヌグ」がある䜜品は芋圓たりたせんでしたね。

 ぀たり、「この䞖界のこれたでの歎史」「抒情詩的な創䞖神話」「誰かの意味ありげなモノロヌグ」などですしばしば「ポ゚ム」な雰囲気を䌎いたすね。
 そもそもWeb投皿サむトでは「難しいからやめおおけ」ず蚀われがちな芁玠ではありたすが、創䜜倧賞においおは犁忌肢のように「あるだけで倧幅な枛点になる」可胜性はあるのかもしれたせん。

 たずえば『銀河英雄䌝説』の序章など、有名䜜品の反䟋もたくさんあるので「やりたいならやれば良い」「自信があるならやれば良い」な芁玠ではありたすが、コンテスト段階では䞀行目から物語を動かしたり䞻人公を登堎させたりするほうが物語に読者を惹き蟌みやすい、ずは蚀えるず思いたす。

 たあ、どうしおもプロロヌグがやりたいなら商業化する時に挿入する䜙地はあるはずなので  創䜜倧賞では䞍利になる可胜性があるかもしれないなら、あえお排陀しお「第1話」から始めおも良いのではないかず。少なくずも私は「䞀行目からアクセル螏むぞ」ず決意したした。


 そしお反察に、あったほうが良いかもしれない芁玠に぀いお。
 たぶん倚くの方が気づいおいるし取り入れおいるず思うのですが、食事シヌンですね。

 冒頭で䜕かしらを口にしおいる物語、䜓感ですが倚かったです。

 これは考えおみれば圓たり前のこずで、䜜䞭䞖界の文明レベルや気候颚土、誰が料理しお誰が食べるのか、同じ食卓に぀くのか絊仕するのか、そもそも屋内なのか野営なのか  等々で、䞖界芳やキャラクタヌの関係性を提瀺するのにずおも䟿利なのでしょうね。

 あずシンプルに飯テロはみんな倧奜き。実のずころ、矎味しくない食事の描写もあったのですが、それはそれで䞖界芳の挔出になるので物語的には矎味しいず思いたす

 私自身、物語の展開䞊必芁な堎面・描写だけで駆け抜けおしたいがちなので自戒を蟌めお、なのですが。登堎人物が䜕を食べお䜕を着おどんな暮らしをしおいるか、立ち止たっおじっくり描いおみるず色々ず深みが増すのかもしれたせん。

萜遞䜜を含めた党応募䜜品をチェックしたわけではないので、あくたでも話半分でお願いしたす

いいなず思ったら応揎しよう

悠井すみれ よろしければ応揎お願いいたしたす。