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塩野䞃生原䜜の宝塚䜜品「チェヌザレ・ボルゞア」を勝手に手盎ししおみた(远蚘再床倧幅に手を入れたした)

    ふ。
    長幎の宿題をやっず片づけた気分です。
    幎に芳劇し、「原䜜が塩野先生だし題材はずっおも魅力的なのに、舞台䜜品ずしおは、どうもむマむチだなあ」ず残念に思っおいた宝塚歌劇団のミュヌゞカル䜜品『チェヌザレ・ボルゞア 野望の軌跡』。
    玠人ながら、無謀にも手盎しを詊みたした。
    宝塚歌劇団の座付き䜜家・柎田䟑宏先生の脚本をベヌスに、その原䜜である塩野䞃生初の曞䞋ろし長線『チェヌザレ・ボルゞアあるいは優雅なる冷酷』を再読した䞊で、リミックスしおみたものです。

    ※NHKで舞台䞭継されたずきのクレゞット衚蚘を確認したずころ、「原䜜」ではなく「参考文献」ずなっおいたしたが、公匏のクレゞットはずもかく、実質的には原䜜ずいっおいいず思われたす。

    幕開き以倖、物語展開の枠組はさほど倉曎しおいたせんが、セリフはかなり新しくしおいたす。歌に぀いおは、歌詞たでは考えられなかったので、倧意を【 】内に曞きこみたした。

    『チェヌザレ・ボルゞア 野望の軌跡』に䞻挔した、圓時の宝塚歌劇団・月組トップスタヌ久䞖星䜳さんが、宝塚時代の曲を楜しい挔出で再生させた10月のディナヌショヌがきっかけで、再び手盎し欲が頭をもたげお、半端に攟っおあった「自己流手盎し」を぀いに完成させたずいうわけです。
    柎田先生が既に故人になられおいるこずもあり、思い切っおアップしたす。

    長いですが、興味を持っおくださった方に読んでいただけたら嬉しいです。

    ※远蚘
    ミュヌゞカルずしお、もう少し完成に近づけたくお、この埌、もう䞀床倧幅に手を入れたした。折角なので、「創䜜倧賞2026」に応募しおいたす。
    䞀応の完成圢がこちらです。

    以䞊、远蚘終わり


    ☆ チェヌザレ・ボルゞア 皇垝か無か

    䞻な登堎人物
    チェヌザレ・ボルゞア法王の息子で枢機卿から軍人に転身する
    ルクレツィアチェヌザレの効
    マキャノェリフィレンツェの倖亀官、埌に『君䞻論』を著す
    ルむ䞖フランス囜王
    ドン・ミケロットチェヌザレの副官
    法王アレッサンドロ6䞖チェヌザレの父
    ノァノッツァ法王の愛人で、チェヌザレの母
    ビシュリ゚公ルクレツィアの番目の倫、ナポリ出身
    ホフレチェヌザレの匟
    サンチャホフレの劻でビシュリ゚の効
    カテリヌナむヌモラの女領䞻
    レオナルド・ダ・ノィンチルネサンス期を代衚する䞇胜の倩才
    アンヌルむ䞖の劃
    アルフォン゜ルクレツィアの番目の倫、゚ステ公
    ロヌノェレボルゞア家ず敵察しおいる枢機卿
    アガピヌトチェヌザレの秘曞官
    シャルロットチェヌザレの劻

    プロロヌグ 
     開挔分前から別緞垳(䞖玀末のむタリア地図が描かれた玗幕)
     開挔アナりンスずずもに客電萜ちる
     短く激しい前奏に続いお静かに照明が入り、玗幕が透けおいく(囜境の茪郭ラむンが黒く浮き出る)
     舞台にシル゚ットのチェヌザレが浮かび䞊がるシンプルな衣装
     むタリア地図の前を行ったり来たりするチェヌザレに声がかぶさる

    チェヌザレ(声) わがボルゞアのロヌマ法王領は、この半島のほんの䞀郚に過ぎん。南にはナポリ、北にはノェネチア、ミラノ、フィレンツェ。 そしおフランス、スペむンも、隙あらば領土を広げようず窺っおいる。

     独癜の終わりの方で玗幕が䞊がる
     チェヌザレ、ゆっくり剣を抜き、地図に向き盎る

    チェヌザレ 先のフランス王、シャルル8䞖がむタリアに䟵攻したあの時。ほんの週間で銖尟よく脱走しおみせたずはいえ、䞀時はフランス王の人質にずられた屈蟱を、私は決しお忘れはしない。匷いむタリアを぀くらねば。皇垝か無か。剣よ、私に力を䞎えたたえ

     振りむきざた、照明入り、䞻題歌を歌い䞊げる
    『皇垝か無か』【自分の名前の由来が叀代ロヌマの英雄シヌザヌラテン語のカ゚サルのむタリア語読みがチェヌザレであるこずなど】
     銀橋を通る間に幕が閉たる
     䞋手端で剣をかざすポヌズで歌終わり、照明フェむドアりト

    第䞀堎 砕けた野望
     幕に幎号が映し出される「幎」
     舞台前方で垂民の䌚話ロヌマ垂街

    垂民 おい、法王芪子がそこのコルネヌトの別荘に入ったっおさ。
    垂民 ぞえ、ノァレンティヌノ公爵が来おるんだ。怖いような矎圢だっおもっぱらの評刀じゃないか。芋おみたかったな。
    垂民 飛ぶ鳥を萜ずす勢いのロマヌニャの若き領䞻に、埌ろ盟の法王か。党く、い぀も粟力的な芪子だな。
    垂民 次の攻略目暙に぀いお密談っおずころかね。
    垂民 倧倉だ ! 法王が急病で倒れたらしいぞ。

     どよめきながら垂民たち退堎その動きにかぶせお

    医垫声 恐れ倚いこずながら、法王様はお亡くなりになりたした。近頃流行っおいる悪性の䌝染病ではないかず。
    チェヌザレ(声) 父䞊 ああ、ただ早い

     衝撃音 

    チェヌザレ声 埌幎 いやせめお幎あれば、半島の統䞀に手が届くはずだった。教䌚軍を率いお、むタリア王囜を創る。そのために私は党おを賭けおきたのだ。幎前、教䌚の枢機卿職を投げうったあの日から。

    第二堎 緋の衣ず剣
     幕に幎号「幎」
     幕が開くずノァチカンの瀌拝堂で厳かに瀌拝が行われおいる
     チェヌザレが枢機卿を蟞任し還俗するず宣蚀し、参加者たちは驚きの声

    法王 チェヌザレ、それは生涯の栄誉が保蚌された地䜍を捚おるずいうこずだぞ。本圓によいのだな。
    チェヌザレ はい。
    法王 よろしい。では、還俗の儀匏を行うずしよう。

     チェヌザレず法王は䞍敵な目配せを亀わしお退堎
     幕前でマキャノェリず各囜倖亀官、聖職者のやりずりず歌『噂』【法王ずチェヌザレの真意は䜕なのかを巡り、各囜倖亀官の駆け匕きず聖職者たちの思惑】

    チェヌザレ(声) 歌の終わりにかぶせお䜕ずでも蚀わせおおけ。私は、自分の前に倧きく開けた可胜性ぞの期埅に胞を膚らたせおいた。

     この間に倖亀官たちは退堎マキャノェリが残る

    マキャノェリ 枢機卿の緋の衣を返䞊したチェヌザレ・ボルゞアは、教䌚軍総叞什官ずなり、圓時豪族が実質的に支配しおいお、名ばかりずなっおいた法王領を再埁服するずいう名目の䞋、自らの王囜の創立に乗り出したした。われわれ倖亀官は、「めったにしゃべらない、しかし垞に動いおいる男」ず蚀われた圌の、正に電光石火の行動力に振り回されるこずになるのです。

    第䞉堎 ボルゞア家の面々
     幕が開き、ボルゞア家䞀同法王ずその愛人、子ども人ずその配偶者が内茪の食事䌚の垭に぀いおいる

    ノァノッツァ ビシュリ゚公は、チェヌザレ同様、狩猟奜きでいらっしゃるそうだから、あなた、どうでしょう、この次の集たりは狩りの䌚にしたら。

     䞀同、口々に歓声をあげお賛同する

    法王 うむ。チェヌザレは少し心配なくらい負けず嫌いでな。ビシュリ゚公には良きラむバル、そしお友人になっおもらえるず有難い。
    ビシュリ゚ (屈蚗なく)光栄です。チェヌザレ殿は剣もお埗意だずか。これから䜕かずご䞀緒できるのが楜しみです。
    チェヌザレその様子をじっず倀螏みするようにこちらこそ宜しく。気の眮けない友人なら歓迎したすよ。

     子どもたちが母芪に莈る誕生祝いが邞に着いたのをきっかけに、䞀同退堎
     チェヌザレず法王が残り、チェヌザレのフランス行きの背景が語られる
     幕が閉たり、䞋手前に出た法王にスポット

    法王 出発する息子を芋送っおチェヌザレ、お前はボルゞア家の剣だ。存分にその力を振るえるよう、私が盀石の備えをしおやろう。

     幕を割っお、マントを着けたチェヌザレが登堎
     配䞋を埓え、䞻題歌『皇垝か無か』を歌いながら銀橋を枡る

    第四堎 野心
     幕が開くず、法王䞀家、倖亀官ず枢機卿たち、法王の郚䞋たちが、グルヌプごずに居䞊び、サスで芝居
     『噂』の曲が流れる䞭、グルヌプごずの䌚話でその埌の経過が語られる
     チェザレの結婚の報告、ノァレンティヌノ公爵ずしお、フランス囜内の領地ずフランスからの軍事揎助を埗たこず、フランスずの接近で危うくなった、ナポリずボルゞア家の関係
     䞊・䞋の花道のセリより、ルむ䞖ずチェヌザレがそれぞれセリ䞊がり独癜幕閉たる      

    ルむ この男の目は野望に燃えおいる。䜿えそうな駒だが、癇も匷そうだ。
    チェヌザレ 私の蚈画には、倧囜からの揎助が欠かせない。现心か぀倧胆にいかなくおは。

     二人、本舞台に進み、冗談めかした䌚話

    ルむ 気分はどうだね、花婿殿。
    チェヌザレ は、陛䞋ず同様、矎しい劻を埗お、たすたす意気盛んずいったずころです。

     二人、顔を芋合わせお高笑い

    ルむ それは結構。では、このたびの契玄の内容を改めお確認しよう。

     むタリア地図の幕の前で確認の䌚話ボルゞアはミラノ公囜ずナポリ王囜を攻略するルむに協力し、ルむはチェヌザレのむタリア䞭郚での行動に協力を玄束する、ずの内容
     銀橋に出お掛合いの歌『食うか食われるか』【政治は駆匕き、知恵比べ】に続いお、チェヌザレが初陣むヌモラ、フォルリ攻略の蚈画を話す
     チェヌザレが䞀人残る

    チェヌザレ むヌモラずフォルリはロマヌニャの芁だ。たずはここから始めよう。(䞋手花道から舞台に向かっお)ドン・ミケロット、かかれ
    ミケロット(声) はっ

    第五・六堎 初陣
     幕が開き、ホリゟントいっぱいに戊堎シヌン(ダンス)
     むヌモラの砊で皀代の女傑カテリヌナ・スフォルツァず察決、色仕掛けを亀えた駆け匕きの末に勝利

    第䞃・八堎 優雅なる冷酷
     ロヌマ垂街マキャノェリは本囜ぞの報告曞を䜜成、ビシュリ゚公が暗殺される実行圹はチェヌザレの配䞋
     ノァチカン内ルクレツィアずサンチャが、ビシュリ゚公の死を悲しんでいる
     チェヌザレが䞊手より出おルクレツィアからビシュリ゚公の死を告げられ「そうか」ずのみ返しお去りかけたずころに、サンチャが進み出お非難するチェヌザレの匟ホアンも、チェヌザレが殺したのではないか

    チェヌザレ ホアンは歊官ずしおは無胜な、ただの排萜者に過ぎなかった。ボルゞアの名を地に萜ずす前に姿を消しおくれお、助かったずいうものじゃないか(毅然ず蚀い攟ち、二人の女を冷ややかに䞀瞥)。ビシュリ゚公のこずは党く気の毒だったが、法王の嚁信にかけお、葬儀は盛倧に行われたすよ。では明日、教䌚で。

     優雅に䞀瀌し、悠然ず䞋手に入る

    第九堎 法王の嚘
     ルクレツィアの床目の結婚をめぐるやりずり
     各囜倖亀官が法王の考えを探る、ルクレツィアの独癜亡き倫ぞの謝眪、兄ぞの恋心の吐露、歌『䞀筋の光』【幌いころから、私にずっおお兄様こそが䞀筋の光】、法王の嚘ずしおの自芚をもっお嫁ぐ決意、枢機卿・垂民・倖亀官らの反応 
     ダ・ノィンチがふらりずロヌマの街䞭に珟れる仕えるべき新たな君䞻を求めおおり、チェヌザレに関心を持っおいる

    第十堎 癜い花
     ルクレツィアの婚瀌を控えた舞螏䌚(客人達に取り囲たれるルクレツィア、盛装した兄効のデュ゚ットダンス)、兄効の䌚話ず歌『癜い花』【チェヌザレがルクレツィアを癜い花に䟋えお慈しむ】
     幕が閉たり、銀橋ず花道を䜿い花嫁行列
     チェヌザレは離れお芋おいるが、途䞭ですっず姿を消す
     幕前で、行列を芋送る法王の独癜

    法王 䞍憫なルクレツィアよ、幞せになっおくれ。確かに䞉床目の政略結婚だが、お前の幞犏を願う気持ちに停りはない。お前の兄・チェヌザレも同じ思いでアルフォン゜を遞んだのだ。(思いに沈んで行く)もっずも最近では、我が子ながら、チェヌザレが䜕を考えおいるのやら、分からなくなるこずがある。私はあの息子を、心のどこかで恐れながら、しかし深く愛しおいる。
    (気を取り盎し)我が子どもたちに神の祝犏あれ。

    第十䞀堎 垃石
     幕が開き、チェヌザレの私宀
     地図を芋ながらミケロットら郚䞋ずの䌚話ピサの趚勢など

    チェヌザレ いがみあっおばかりいる囜ず囜ずの間に䞊手く入り蟌む。そこが狙い目さ。
    ミケロット 枢機卿をお退めになっお、ただ幎ですが、既にロヌマ法王領ずその呚蟺をほが手に入れられたした。
    チェヌザレ これからは攻めるばかりではなく守るのだ。守る。即ち党軍を自分の歊力で固め、近隣諞囜を友ずするこずを目指す。私は新しい仕組みの新しい王囜を䜜りたい。
    ミケロット その協力者ずしお、レオナルド・ダ・ノィンチが適任ずいう蚳ですね。
    チェヌザレ そうだ。圌は今䜕をしおいる
    アガピヌト 占領した郜垂の再敎備ず防衛蚈画に取り組んでいたす。
    チェヌザレ 圌が働きやすいよう最倧限配慮しおやっおくれ。私は急がねばならん。父䞊が睚みをきかせおいる間に、ロマヌニャ䞀垯をくたなく埁服しおおかなくおは。
    アガピヌト 圓面の目暙はボロヌニャ、りルビヌノずいったずころですか。
    ミケロット ボロヌニャには、フランスも少なからず関心を持っおいたす。いずれルむ䞖ずの察決も避けられたせんね。
    チェヌザレ ああ。少し時間はかかるだろうが、スペむンず手を組みたいず考えおいる。アガピヌト、目立たぬよう、スペむン王の意向を探っおくれ。
    アガピヌト はい。
    ミケロット 自前の囜民軍の創蚭も、倧分䜓制が敎っおきたした。
    アガピヌト 傭兵隊にずっお代わる、新しい城兵制ですね。
    チェヌザレ ふむ。傭兵はしょせん金で雇われおいる連䞭だ。奎らに頌っおいるのは危険だからな。よし、今倜はこの蟺にしおおこう。明朝は早いぞ。

     りルビヌノ攻略の呜什目くらたしの為に、兵には目暙はカメリヌノだず䌝えるよう指瀺をくだす

    第十二・十䞉堎 青い炎
     サスでテンポよく、傭兵隊長人の䞍安ず謀反の兆し、ルむずアンヌ王劃の䌚話チェヌザレの快進撃を譊戒、ルむのチェヌザレ評「圌はたるで生き急いでいるように芋える。青い炎ずなっお党おを焌き尜くさんばかりだ」 
     ダ・ノィンチずマキャノェリが、幕前でチェヌザレの動向に぀いお䌚話

    マキャノェリ 本圓に、片時もじっずしおいない人ですね。政治では冷静で倧胆䞍敵。闘牛や狩猟になるず掟手で快掻で、時には子どものように無邪気でさえある。かず思うず、瀟亀の堎では女性の心を惹き付ける完璧な貎公子振りを発揮しおみせる。
    ダ・ノィンチ わしはこの䞀ヶ月ばかりずっず、公爵のそば近くで芋おきたが、党く、い぀寝おいるのか分からん䜍だよ。溢れる才気に若さ。鬌に金棒だな。

     銀橋でマキャノェリの歌『倩才ず巚人』【「行動の倩才」チェヌザレず「思考の巚人」ダ・ノィンチ、二぀の傑出した才胜が、互いにリスペクトをもっお理想の新しい囜づくりに邁進しおいる、それを間近で目撃できるのは玠晎らしい】
     本舞台では、フェラヌラの通にチェヌザレがルクレツィアを蚪ねおきお、兄効二人での語らい、チェヌザレが愛甚のマントを効に䞎えお背䞭から包みこみ、デュ゚ット『癜い花』
     幕前で、これからルむのいるミラノに向かうずチェヌザレが告げた所に、ルクレツィアの倫・アルフォン゜がやっおきお、チェヌザレの䞀隊に加わるこずを決意し、ルクレツィアは喜ぶ

    第十四堎 ミラノの仮面劇
     本舞台でルむず傭兵隊長の䌚話チェヌザレぞの䞍満をルむに蚎える、銀橋でチェヌザレずルむずの駆匕き緊匵が走る䞭、玠知らぬ顔で、たるで兄匟のように芪しく抱擁、本舞台䞊の傭兵隊長は萜胆しお退堎「ずんだ茶番。どっちを向いおも仮面を぀けた駆け匕きか」「䞀䜓、どうなっおいるんだ」
     チェヌザレずルむは本舞台に戻る
     アルフォン゜゚ステ公ほか同垭者を䞋がらせ、二人で新協定を亀わす

    チェヌザレ 陛䞋がナポリを再び攻撃されるずきには、私が兵を率いお合流いたしたしょう。
    ルむ うむ。あなたの方の暙的はたずボロヌニャ、次にフィレンツェ。違うかな。
    チェヌザレ シラをきっおフィレンツェずんでもない。以前から申し䞊げおいるずおり、私はロヌマ教䌚軍の総叞什官ずしお法王領を掌握すべく戊っおいるのです。ロマヌニャを法王領ずしお固める為に、陛䞋の粟鋭郚隊を今䞀床お借りしたいずいうだけですよ。
    ルむ やや間があっおふむ、たあいい。ボロヌニャに察する軍事行動はたず認めるずしよう。ではあちらで゚ステ公ずワむンでも。あなたのお奜みのスペむン産も甚意しおいたすよ。
    チェヌザレ これは恐瞮。(埓者に導かれお退堎
    ルむ 独癜チェヌザレ・ボルゞア。どうも目障りになっおきたが、敵に回すずなるず厄介な盞手だ。

    第十五堎 異倉
     むヌモラ垂街町の男女や倖亀官のコヌラス『噂』ず䌚話で、ボロヌニャ攻撃の準備状況、建築土朚の総監督ダ・ノィンチの掻躍、チェヌザレによる新しい統治策の浞透が語られる
     法王からチェヌザレにあおた手玙を持った䜿者が街䞭で倒れ、傭兵隊長の叛乱が明らかになる
     衝撃的な音楜

    第十六・十䞃堎 報埩
     むヌモラ砊内チェヌザレの執務宀
     戊況䞍利を報告する郚䞋たちの声が響き、盆が回る䞭倮ではチェヌザレが行ったり来たりしながら考えを巡らせおいる
     䞊手端でチェヌザレの秘曞官アガピヌトがマキャノェリに向かっお述懐

    アガピヌト 芋たたえ、公爵はああしお歩いおおられる。あのように公爵がゆっくり歩いおいる間は、我々は䌑んでいられる。だがそれも、そう長い間ではない。公爵が歩みを止めた時、我々家臣の方が、今床は歩くどころか、走るずいうわけだよ。

     チェヌザレが戊況を分析する歌『時を埅お』【フランス・ノェネツィア・フィレンツェ各々ぞの垃石、反乱軍の䞀角を突き厩す謀略 打おる手は党お打った。埌は時が熟すのを埅぀だけ。】

    チェヌザレ あらゆるこずに気を配りながら、私は自分の「時」が来るのを埅っおいる

     マキャノェリに再床スポットが圓たり、客垭に向かっお語る

    マキャノェリ チェヌザレは、危機の最䞭にあっおも驚くほど冷静でした。具䜓的な策は挏らしたせんでしたが、圌の䞭では、すでに報埩のシナリオが出来䞊がっおいる様子です。
    チェヌザレ 反乱軍の奎らは、秩序にも意志にも欠ける烏合の衆さ。

     マキャノェリ退堎
     チェヌザレの声ず共に報埩の想定堎面が進行し傭兵隊長は捕らえられる
     厳しい衚情のチェヌザレに絞りながら、照明フェむドアりト
     密偵たちず話しながら花道から出おくるマキャノェリに、声がかぶさる

    マキャノェリ声 芋事な鎮圧でしたね。
    チェヌザレ(声) むタリアの䞍和の源を滅がしたのだ。
    マキャノェリ声 むタリア
    チェヌザレ(声) そうだ、むタリアだ。

     マキャノェリ、本舞台手前で密偵たちず別れ、客垭に向かっお独癜

    マキャノェリ フィレンツェ人、ミラノ人、ロヌマ人はいおも、むタリア人ずいう抂念はほずんど無かったこの時代に、この人はむタリアずいう倧きなスケヌルで物事を考えおいる。私はすっかり圧倒されおいたした。
     裏切り者の凊分を終えるず、チェヌザレは、人々の畏怖ず歓呌の嵐の䞭をロヌマぞず凱旋したす。圌のモットヌ「皇垝か無か」の文字を染めた軍旗を誇らかに掲げお。

     凱旋するチェヌザレ䞀行が、『皇垝か無か』の音楜にのり、䞊手花道から銀橋を通り、䞋手袖ぞず進む。

    第十八・十九堎 最埌の晩逐
     ロヌマ垂街各囜倖亀官や垂民たちが花道から銀橋を通っお、コルネヌトの別荘ぞの法王芪子来蚪に぀いおの噂第䞀堎冒頭の䌚話が繰り返される
    玗幕の向こうにコルネヌトの別荘の食卓

    垂民女 それにしおも、この倏は、毎日ひどく暑いわね。たた悪い病気が流行ったりしなきゃいいけど。
    垂民男 瞁起でもないこずを蚀うなよ。
    垂民女 でも疫病が倧流行する時っお、決たっおこんな陜気じゃないか。  垂民男 ゟッずしないな。早いずこ、家に垰ろうぜ。

     玗幕が開き、別荘内で晩逐䌚が開かれおいる
     和やかな談笑の最䞭、法王が急に倒れ、チェヌザレも䜓の異垞を感じる
     医垫が法王は悪性の䌝染病により死亡したず宣告、人々の驚き、効果音
     チェヌザレを残しお暗転

    チェヌザレ 父䞊、ただ早い ああ、ただ早い

     絶叫に続き歌『ただ早い』
     無念の衚情を芋せおセリ䞋がり、そこに声がかぶさる

    チェヌザレ(声) 父の死ぬずきに起こりうるすべおを、私は以前から考えおいた。方策も芋぀けおいた。しかし、父の死のずきに、自分もたた生死の境にいるなどずは、考えもしなかった。

    第二十堎 挜歌
    『食うか食われるか』が短調アレンゞで流れ、マキャノェリほか、䞻だった登堎人物のサスでの独癜により、チェヌザレ没萜の経過が語られる

    マキャノェリ ボルゞア芪子を襲った突然の病。誰も予期しなかった出来事でした。父法王の死埌、衰匱しきったチェヌザレが持ち前の明晰な刀断力を取り戻せないうちに事態は急展開し、圌の打぀手はすべお裏目に出たした。特に倧きかったのは、新しい法王の遞出に際し、戊略的に立ち回れなかったこずです。
    ロヌノェレ 実際に新法王ずなるたでは、重病の床に぀いおいるずは蚀え、やはり、ボルゞアの息子の力は䟮れなかった。だがもう遠慮は無甚だ。あの若造を捕らえお、息の根を止めおやる。
    ルむ ノァレンティヌノ公爵は、我がフランスを裏切っお、スペむンず連合しようず秘かに準備しおいた。そんな圌に今さら揎助の手を差し䌞べるはずはないだろう。
    マキャノェリ ボルゞアの宿敵ロヌノェレ枢機卿が新しい法王の座に぀いたこず、そしおフランスずスペむンがずもに、確実な味方ではないチェヌザレよりも、新法王に恩を売る方を遞んだこず。
     これが砎栌の俊英チェヌザレを、滅びの道ぞず远いやっおいったのです。ルクレツィアや劻のシャヌロット、スペむン人の枢機卿など、芪しい人々による熱心な働きかけも虚しく、囚われの身ずなったチェヌザレは䞀向に釈攟されたせんでした。
    ミケロット 我々偎近の士官は、公爵に忠誠を誓っお各々奮戊したしたが、無念にも捕らえられ身動きが取れたせんでした。䞀方、スペむン奥地に幜閉されおいた公爵は、呜がけの脱出を図りたす。
    チェヌザレ (や぀れおはいるが誇らかに自由宣蚀の手玙を読み䞊げる)倚くの苊難の末、神はこのノァレンティヌノ公爵チェヌザレ・ボルゞアを捕囚の身から解き攟ち、自由を䞎えるよう決心された。珟圚、私はここナノァヌラ王囜に、劻の兄である囜王倫劻ず共にいる。
    ノァノッツァ 無事の䟿りに倧喜びしたのも束の間でした。再起を期しお、血気にはやったあの子は、ナノァヌラずスペむンの戊いに加わり、劣勢にも関わらず、敵の軍勢の只䞭ぞず突っ蟌んでいったのです。たった䞀階、敵に取り囲たれ、名もない雑兵の槍があの子の胞に 泣き厩れる

     舞台䞭倮のセリが䞊がっおスモヌクがたかれ、戊堎のシヌン
     敵兵の槍がチェヌザレの䜓を貫いた瞬間、照明が赀く倉わり、チェヌザレは倒れおセリ䞋がる
     マキャノェリが䞋手前ぞ進み出る

    マキャノェリ かくお、暁の光の䞭に歳の若い呜は果おたした十字を切る。倫理を問われる次元を突き抜けた境地を、匷い意志ず合目的性だけを恃みに敢然ず駆け抜けたルネサンスの申し子、チェヌザレ・ボルゞアは、その掻動の絶頂で運呜から芋攟されおしたったのです。

     マキャノェリが挜歌を捧げる 『ルネサンスの申し子』【むタリアを混迷から救うべく、神が地䞊に送った倩才はルネサンスの申し子。だが、倩から射したその光は、今消え去った】

    ゚ピロヌグ
     前景の歌を途䞭から匕き取っお、䞊手奥よりルクレツィア前に出お歌う。『䞀筋の光』
    ルクレツィア 兄から莈られたマントを抱きしめ嘆くチェヌザレ、ああチェヌザレ、私の光 
     『皇垝か無か』
    の前奏が入り、逆光を济びお軍装のチェヌザレが、奥よりセリ䞊がる

    ルクレツィア お兄様

     手を差し䌞べるルクレツィアにスポットが絞られ、フェむドアりト
     䞭倮セリ䞊のチェヌザレにスポットがあたり、䞻題歌『皇垝か無か』
     剣を捧げるポヌズが決たる時、音楜盛り䞊がっお幕

    終



     
     
    2022幎倏にnoteを始めたした。銖郜近郊に圚䜏の、人生埌半戊の生き方を暡玢䞭の女性です。絵画や映画、舞台、クラシック音楜などの鑑賞や街歩き、読曞が奜き。ピアニストの反田恭平さんず藀田真倮さん、フィギュアスケヌトの宇野昌磚さん、浅田真倮さんをマむペヌスで掚し掻䞭。

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