
【無料配布/プラグイン】ルートピッチシフター「Root Drop」【レギュラーのまま Drop D】
ギターやベースで鳴っている音のうち、一番低い音(ルート音)だけを全音下げるエフェクトです。レギュラーチューニングのまま、Drop D の運指で演奏できます。
これまでは、Drop D の運指で演奏するには、実際にチューニングを変更するか、専用のハードウェアを使用するしかありませんでした。Root Drop は、それをプラグインだけで実現します。
ダウンロード(Windows / macOS / Linux)
デモ動画
使用上の注意点
以下では、レギュラーチューニングの 6 弦ギターを例に説明します。
6 弦だけを全音下げるエフェクトではありません
本プラグインは「6 弦だけを全音下げる」エフェクトではなく、ルート音として検出された音だけを全音下げます。
初期設定(BOTTOM NOTE:E2、TOP NOTE TO DROP:E3)の場合、全音下げの対象となるのは次の範囲です。
・6 弦:開放 ~ 12F
・5 弦:開放 ~ 7F
・4 弦:開放 ~ 2F
原音とシフト音のミックスについて
検出されたルート音に応じて原音とシフト音をミックスして出力するため、ルート音以外の音に対するシフト音や、本来シフトされるルート音の原音成分が混ざる場合があります。
通常のコード演奏ではテンションノートのような響きとして作用するため、実用上問題になることはほとんどありませんが、単音フレーズやアルペジオではこの影響が目立ちやすく、使用が難しい場合があります。
BOTTOM NOTE の設定方法
BOTTOM NOTE は、6 弦開放の音に設定するのが最適です。
アームダウンなどにも追従させたい場合は、さらに低い音を設定する必要がありますが、その場合は、対象外の音まで全音下がるなどの誤検出が発生しやすくなります。
TOP NOTE TO DROP の設定方法
TOP NOTE TO DROP に設定した音と、その半音下の音はルート音として使用できなくなります。例えば初期設定では、6 弦 12F(E3)が D3、13F(F3)がそのまま F3 として発音されるため、D#3 と E3 をルート音として使用できません。
TOP NOTE TO DROP は、曲中で使用する音域に合わせて設定します。まずは、曲中で使用する 6 弦ルートのパワーコードの最高音を TOP NOTE TO DROP に設定します。5 弦ルートのパワーコードが正しく鳴らない場合は、そのパワーコードのルート音を TOP NOTE TO DROP に設定してください。使用するすべてのパワーコードが正しく鳴るまで、この調整を繰り返します。
調整が完了したら、曲中で使用する単音フレーズや転回形のパワーコードなどを演奏し、全音下げの対象になっていないか確認してください。対象になっていなければ、POWER は常に ON のまま使用できます。対象になってしまっている場合は、場面に応じて POWER を ON / OFF しながら演奏してください。
さらに、TOP NOTE TO DROP を半音高く設定しても問題なければ、その設定をおすすめします。弦振動のシャープによる誤検出をほぼ防ぐことができます。
演奏時のコツ
6 弦ルートで弾くのが最も安定します。同じ音程を 5 弦ルートで弾くと、わずかに鳴っている 6 弦をルート音として検出し、意図しない音を発音する場合があります。その場合は、6 弦ルートで弾くか、6 弦ミュートの方法を変えてみてください。
また、和音ではアップピッキングよりもダウンピッキングの方が安定して動作します。特にロングトーンでは、ダウンピッキングの方がルート音の検出が安定し、より自然なサステインが得られます。
なお、基音が出にくい弾き方(指でつまむように弾く、ネック寄りで弾く、フレットに当たるように弾くなど)では、ルート音を正しく検出できない場合があります。
使用例
※ Root Drop を Vanny や Vanish と組み合わせる場合は、ノイズゲートが二重にかからないよう、手前側のエフェクトの NOISE GATE を 0 に設定してください。
※ プリセットは、右クリック(Windows)/ control + クリック(macOS)で開くメニューから選択できます。
レギュラーチューニングのギターで Drop D
接続:ギター入力 → Root Drop → アンプシミュレーター(Vanish など)
プリセット:「Drop D Guitar」
TOP NOTE TO DROP:曲に合わせて設定
レギュラーチューニングのベースで Drop D
接続:ベース入力 → Root Drop → アンプシミュレーターなど
プリセット:「Drop D Bass」
TOP NOTE TO DROP:曲に合わせて設定
Rage Against the Machine / Killing in the Name をレギュラーチューニングで演奏する
接続:ギター入力 → Root Drop → アンプシミュレーター(Vanish など)
BOTTOM NOTE:「E2」
TOP NOTE TO DROP:「A#2(6 弦 6F)」
hide with Spread Beaver / ROCKET DIVE をレギュラーチューニングで演奏する
接続:ギター入力 → Root Drop → アンプシミュレーター(Vanish など)
BOTTOM NOTE:「E2」
TOP NOTE TO DROP:「F#3(6 弦 14F)」
5 弦ルートのパワーコードは、6 弦ルートにポジションチェンジし、Drop D フォームで演奏してください
Van Halen / Unchained をレギュラーチューニングで演奏する
接続:ギター入力 → Root Drop → ピッチシフター(Vanny など)→ アンプシミュレーター(Vanish など)
ピッチシフターは半音下げに設定(Vanny の場合は初期設定)
BOTTOM NOTE:「E2」
TOP NOTE TO DROP:「B2(6 弦 7F)」
6 弦は鳴らす場面以外ではピッキングが当たらないようにすると、他の弦の音をより自然に発音できます。
X JAPAN / SCARS をレギュラーチューニングで演奏する
接続:ギター入力 → Root Drop → ピッチシフター(Vanny など)→ アンプシミュレーター(Vanish など)
ピッチシフターは半音下げに設定(Vanny の場合は初期設定)
BOTTOM NOTE:「E2」
TOP NOTE TO DROP:「C#3(6 弦 9F)」
5 弦開放ルートおよび 5 弦 1F ルートのパワーコードは、6 弦ルートにポジションチェンジし、Drop D フォームで演奏してください
動作確認済みソフト(DAW など)
謝辞
音声信号処理で使用している FFT 演算は、大浦氏のライブラリ と OTFFT(Copyright (c) OK おじさん, MIT License)を使用させていただいています。
三角関数を用いた計算などで、 SLEEF(BSL-1.0 License)を使用させていただいています。
ピッチシフト(タイムストレッチ)の原理は、このサイトを参考にさせていただきました。
VST プラグインの開発は、うつぼかずら氏のサイト を参考にさせていただきました。