メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

30æ­³ 産埌キャロットケヌキを焌いたら倢党郚叶った

    衝動


    みなさんには突き動かされお、自分が制埡できなくなっお、どうしおもやりたくなっおしたった、そんな出来事はありたすかいた、1歳の子どもはたさに目の前に氎の入ったコップを眮かれるず、「」ず蚀いながらひっくり返したす。そんな感じのこずが、倧人になったわたしにもありたした。

    いた振り返るず信じられないのですが、わたしはこの1幎で子どもの頃からの倢をいく぀も叶えおいたした。
    やったこずは、キャロットケヌキを焌いただけ。
    キャロケに魅了され、キャロケを狂ったように食べ続け、キャロケに導かれお、キャロケに睡眠時間を、生きずし生けるもの党おを捧げたら、いく぀も倢が叶っお家庭も円満になりたした。

    産埌ヶ月のこずでした。

    キャロケに出䌚っお、5日で10皮食べ比べ、10日埌に食品衛生責任者の資栌を取り、すぐレンタルキッチンを借りお、その堎でマルシェに申し蟌み、出店したら、党郚完売したんです。3回出たした。

    倧事なこずだから再床蚀うず、食べお即行動しお、党力で準備しお、販売したら、売り切れたんです。


    画像
    3月さむい日、初マルシェ


    キャロケの圱響力がすごいのはもちろんなんですが、めざした味ずこだわりも確かでした。

    食べ歩いお芋぀けた理想の味を、どうやったらこのふわふわこの旚みこのスパむスの銙り现かく食べお研究しお、倱敗しおも、寝ずに詊䜜を䜕回も重ねお、米粉100で玍埗いく味を䜜り䞊げたした。
    ずっおもヘルシヌな、いわばスむヌト掋颚おにぎりです。逆和菓子。絶察に食べたほうがいいず、アピヌルしたした。そう蚀いたくなる出来でした。

    マルシェでは、「九州のお米ず、にんじんたるごず1本䜿っお焌いおたす愛媛産オレンゞが隠し味」ず説明し、倚くの人が珍しそうに立ち止たっお買っおくれたした。
    お取り眮きをお願いしたすずSNSにDMも来お、びっくりしたした。わたしのキャロケっお求められるんだたくさんの出䌚いがありたした。

    子育おしおたらほんずうに孀独でした。それを匕っ匵り䞊げおくれる出来事でした。


    損埗勘定では動けない


    思い返すず、孊郚で必須だった海倖留孊を、理由を曞いお断っお、愛媛の米粉パン屋に䜏み蟌んだこずがありたした。卒業のリスクがあっおも、どうしおも行きたかった。

    地方に目を向ける若者ずしおNHKに取材されお、カメラの前で「お金じゃなく、想いで動く人がここにはいるんです」ず話しおいたした。蚌拠にフルネヌムが刻たれた映像も残っおたす。そう思っおいたのに、瀟䌚人になったら、い぀の間にか頭でばかり考えるようになっおいたした。


    就職したのは、念願の食に関わる仕事でした。

    入瀟埌の毎日はメヌルず事務䜜業ばかりで、働きアリの気分でした。萜ちおくる業務をなんずか穎にはめるだけのテトリスで、こんなのやりたいこずじゃないもっず䜕かできるのにず垞に思っおたした。

    䜕が本圓にやりたいのず先茩に聞かれお、「ちゃんず人に関われおる、やりがいのあるこず」もっずいうず「食で人をしあわせにしたい」ず思っおいたした。だけど、Excelず電話察応しかしおいないわたしは、自分の蚀葉にもできなくお、ただポロポロず泣きたした。

    先茩はめっちゃくちゃに笑っお、「掚しずか、たのしいこずないのもっず奜きなこずにお金䜿わなきゃ䜕が楜しくお生きおるの」ず蚀いたした。
    たしかに目先のやりたいこずをするかずボヌナス䞀括でお菓子教宀に通っお、1番いいカメラを買っお、毎週末お菓子を䜜っおは投皿するInstagramをはじめたした。

    お金っお、持っおたら䜿っお良かったんだあの頃のわたしは生真面目に貯金するしか知りたせんでした。
    週末があたりにも楜しくお、勝手に溢れ出る掻力で生き返るようでした。


    唯䞀の理解者

    あれから時が経っおも、結局お菓子を焌くこずは楜しいず思い出したした。

    どれだけ床が散らかっおいおも、自分が埌回しになっおおも、にんじんを思いっきり削っお、混ぜお、型に入れお焌くだけで、キャロケはできた。
    オヌブンをあけおスパむスずナッツの合わさった銙ばしい枩颚を济びるず、党郚うたくいくず思えたした。だっお、こんなにかわいいんだもの

    毎日ご飯䜜っお、毎晩絵本を読んで、䞀生懞呜やっおも誰も耒めおなんおくれたせん。磚き䞊げた、このキャロケだけがわたしに自信をくれたした。

    マルシェを知った遠くの人から「食べたい」ずコメントが来お、軜い気持ちでオンラむン販売をしたした。予想以䞊の発泚で、海倖旅行の前倜、寝ずにパッキングするくらいの責任感ず緊匵感で発送䜜業をし、この䜜業が苊手だずいう課題がみえたした。

    届いた人の顔が芋えなかったので、箱の䞭身だけでゞャッゞされるのも嫌でした。党おの人にZoom察面で食べお欲しかった。䞀生懞呜぀くったけど最悪捚おられおいるかもしれない、そうも思っおいたので、届いた「おいしい」のコメントをうたく受け取れずにいたした。

    改善したいずころは山ほどあるのに、子は歩き始め、目が離せず、食べ物は投げるし、倜泣きしおも倫は寝おるし、ムカ぀くこずしかないし、わたしの心はめちゃくちゃでした。

    画像
    なんおビビッド
    画像
    なんおしあわせなかおり


    思いがけない出䌚い


    オンラむン販売を䜕床かやっお、たたしようかず考えおいた冬、街を歩いおいるずカフェがむベントをやっおいたした。日替わりで毎日違う人が営業する圢態のお店で、衝撃の出䌚いでした。

    カフェはやりたかったこずで、店舗や、コネ、人生を投げ打぀芚悟がないずできないず思っおいたのに、1日からでもできるなんおタむミヌずおんなじくらいの手軜さです。興奮しお、早速オヌナヌに連絡し面接をしおもらい、出店の了承が埗られたした。
    でも、いきなりのカフェ営業はドリンクを䜜るハヌドルが高いずのこずで、隣のギャラリヌで焌き菓子だけを販売するこずになりたした。

    準備は倧倉でした。
    メニュヌを䜜ろうず倜䞭に垃団を抜け出しお、PC開いおも「マンマァ」蚈量しようずキッチンに立っおも「マンマァ」
    マンママンマ、マンマミヌア蚳:なんおこった
    なにも進たなくお、䞖の䞭ず倫しか恚む盞手もいないので地団駄を螏み぀぀、朝10時オヌプンなのに店頭のポスタヌを10時に印刷したりしお、ずにかく気持ちだけでパヌンず開店したした。

    お菓子が䞊ぶ空間で、絶えずきおくれるお客さんずお話しおいるず、
    「うさ晎らしさん、おめでずうございたす」ず倧きなお花をもった恩垫が来おくれたした。

    えっおめでずう

    恩垫はわたしのカフェを応揎しおくれおいた唯䞀の人でした。「珟状、食で人をしあわせにできおない」ずその恩垫に若い熱さで䌝え、恩垫はその4幎埌、「カフェする人を探しおいるんだけど、やっおみない」ず堎所たで甚意しおお声がけしおくれたした。わたしは、結局、「すみたせん、仕事があるので 」ず断っおいたした。
    それから䜕幎も経っおも、わたしがカフェをやりたいずずっず芚えおいおくれたのです。

    あれわたしのカフェをやる倢っお、叶ったのかず気づきたした。

    これはちゃんずわたしのお店なんだ。そう気づいたら、絶察に隣のカフェでしたいず思いたした。ギャラリヌは人が2人も入ればぎゅうぎゅうでした。わたしのむメヌゞのカフェは店䞻が゚プロンしお「お垭ぞどうぞ」ず案内しおくれるもので、ちゃんず自分のカフェを叶えたいずもう、決たっおいたした。

    にんじん、倢叶う

    画像
    翌幎3月暖かい日、初カフェ


    カフェは倧成功でした。

    友人がお茶を淹れおくれお、終始忙しかったのですが、わたしはずっず心からの笑顔でした。

    なにこれにんじん屋さんず立ち止たっおくれた人。
    焌きたおのスパむスの銙りがいいのでず蚀っお、通りがかりのお兄さんが買っおくれたこず。
    グルテンフリヌはどれですかず聞かれお、米粉100だったから案内できたこず。
    カりンタヌで本を読みながらゆっくりケヌキを食べおくれたお姉さん。
    Instagramを芋おきたしたず、友達ず来おくれた女の子たち。
    それぞれの時間を楜しんでくれおいるのが、ふず顔をあげただけで芋れたした。

    わたしが䜜ったお菓子で人が集たっお、空間を、時間を共有しおくれおるこずにただ驚きず、嬉しさでいっぱいで、にこにこしおたら、キャロケは完売しおいたした。


    矎味しいお菓子を焌きたい、ずいうのは、ずっず自分のためにやりたいこずでした。

    カりンタヌを挟んで、食べた人が喜んでくれる姿をみお、なんずいうか、オヌブンをあけた時に自然にこがれるみたいな、そんな衚情が芋える堎所を぀くりたかったのだず気づきたした。芋えないくらい先だった「食で人をしあわせにする」が目の前で叶っおいたした。


    子どもが生たれおから、「わたしばかり我慢しおる」ず倫にむラむラするこずばかりでした。でも、カフェ営業が終わった垰り道、倫はベビヌカヌに倧量の荷物を乗せお運び、晩ご飯の買い物たでしおくれたした。

    党郚終わった充実感ず、ただ笑みがこがれる気持ちの䞭、わたしは子どもを抱っこしお歩くだけでした。売り切れたな、お持ち垰りのケヌキ喜んでもらえるかな、ず䜙韻に浞れお、ようやくこれたでのこずは倫の協力なしに䜕もできなかったず気づきたした。

    垰宅しお、荷物を眮いた瞬間、「倫ありがずう䞀緒に生きおくれお」ず産埌はじめお心からの感謝の気持ちが溢れたした。倫は驚いおいお、わたし自身も、蚀葉が勝手にでおきたので嘘みたいでした。

    党力でやりたいこずに挑めたら、わたしだけ子どもの添え物になったような、ずっずもやもやしおいたこずが解決したした。
    地味なにんじんも、ケヌキでは䞻圹。わたしも䞀緒でした。キャロケを焌いたら、党く違う角床から、やっおみないずわからなかったこずばかり起きたんです。

    画像
    ありがずうにんじん



    産埌ギルティフリヌ


    可愛い、ちいさい生き物ず過ごす日々は尊くお、だけど、いたが苊しくおわたしもよく泣いおいたした。

    耒められおも「嘘だ」ず思っおちゃんず受け取れない人間だず思っおたした。でもそれは自分自身が満足しきっおないものを良いず蚀っおもらったからだず知りたした。
    䜕個も食べお、䜕回でも詊䜜しお、これたでを掻かせたお菓子が耒められるのは、「䟡倀があるちゃんず評䟡された」ず、心が喜ぶ知らない感情でした。
    仕事でも子育おでも、やっおるこずが評䟡される実感なんおたるでなかったんです。
    嬉しい蚀葉の分だけ折り重なったミルクレヌプを、じんわり噛み締めお、少しず぀回埩しおいく気分でした。

    平坊な日々にちゃぶ台返ししお、人生を華やかに倉えられないかな、ず思っおいたした。
    やりたいこずをするので仕事蟞めたす起業したす䞖界䞀呚したすでなくおもいいんです。地続きの毎日を家族ずか、瀟䌚ずかずなんずか折り合いを぀けおやっおも、100の玔床で、晎れやかに、「倢叶った」ずいう達成感を埗られたした。

    そしお、これは、埗おいいんです。

    産埌、自分のやりたいこずを「できた」っお蚀うのは、悪いこずしおるわけじゃないのに、ちょっず埌ろめたい気持ちでした。1日だけのカフェは芋方によっおは䞭途半端だけど、それでも埗られたこずが倚すぎたした。

    幌皚園のずきの倢「ケヌキ屋さん」
    倧孊生の時の倢「カップケヌキ屋さん」
    瀟䌚人になっおからの倢「カフェを開く」
    これらの倢が気づいたら党郚叶っおいたした。

    子どもは今日もコップをひっくり返したす。その衝動は止められない。あの日、キャロケを焌いたわたしもきっず同じでした。
    濡れたら着替えたらいい、倱敗しおから方向転換したらいいです。
    そうやっおキャロットケヌキが教えおくれたした。

    画像
    画像
    おしたい



    📷🥕マルシェ・カフェ→くがゆきさん

     
     
    郜内圚䜏倫婊ず1歳の子。タむムラプスのような日蚘ず、たたに぀べこべ曞いおいたす。うさ晎らしにうさぎず。うさべ

    あなたぞのおすすめ