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【小説】『鬌の瞬きず倏䌑み』第八話 觊れる

「どうやっお入るん」

「    」

癜慈は、おるおる坊䞻を芋぀めた。

「さお。どうしたものでしょう」

「えっ」

「わたくしも、このようなこずは初めおですので」

「じょヌさたも分からんの」

「分かりたせんねぇ」

「    」

二人で、おるおる坊䞻を芋る。

ゆりはふず、䜕かを思い぀く。

「おばけっお、取り憑くんちゃう」

「  憑く」

「うん。友達がホラヌのYouTubeで芋たっお蚀うおた」

「  ゆうちゅうぶ  」

癜慈には「ゆうちゅうぶ」が䜕なのか分からなかった。

けれど、憑くずいうのは詊せそうだった。

「では、たずはそれを詊しおみたしょうか」

座卓に眮かれたおるおる坊䞻。

頭が重いので倒れおいる。

癜慈はそのおるおる坊䞻に手を翳す。

するず癜い光の泡が少しず぀おるおる坊䞻に降り泚ぐ。

綺麗な様子にゆりはおるおる坊䞻を凝芖しおいた。

「じょヌさた、凄い」

䞍意に癜慈の方を向くが、誰もいない。

「あれ」

じょヌさたずキョロキョロする。

するずおるおる坊䞻から声がした。

「こちらですよ」

「あ、入れた」

「  そのようですねぇ」

「すごヌい」

ゆりは顔を近付ける。

おるおる坊䞻は動かない。

「      」

「  じょヌさた」

「はい」

「動けるヌ」

おるおる坊䞻が、もぞりず動いた。

「  頭が重くお難しいですねぇ」

ぐらり。

ころん。

「     」

「  転がっちゃった」

「  転がりたしたねぇ」

「難しぃんだね」

「  そうですねぇ」

おるおる坊䞻はころりず顔を仰向けにしお転がる。

「ゆり、わたくしを喚んだ時の癜い玉は持っおいたすか」

「あるよヌ、埅っおお」

ゆりは宝箱のクッキヌ猶を寝る郚屋から持っおくる。

座卓の䞊に眮いお蓋をあける。

「これ」

「そうです」

「じょヌさた、これ䜕なん」

「これは魂玉こんぎょくず申したす」

「こんぎょく」

「鬌の魂を宿すものですね」

「ふヌん」

「ゆり、それを持っお、わたくしを思い浮かべおいただけたすか」

「じょヌさたを」

「はい」

「ふヌん」

「ふふっ  ゆりの想像力を借りお圢を䜜っおみようかず」

「そんなのできるん」

「できるかは分かりたせんが――詊しおみたしょう」

おるおる坊䞻が笑った気がした。



ゆりは魂玉を䞡手で持った。

「じょヌさた  」

目を閉じる。

長い、真っ癜な髪。

赀い目。

癜い着物。

い぀も笑っおいる顔。

――癜慈。

手の䞭の魂玉が、ほんのり光った。

「あ  」

座卓の䞊のおるおる坊䞻から、癜い光の泡が浮かび䞊がる。

ひず぀。

たた、ひず぀。

それは少しず぀集たり、倧きくなっおいった。

ゆりは目を芋開く。

癜い髪。

癜い着物。

そしお――

すずん。

畳の䞊に、癜い足が぀いた。

「    」

「    」

「じょヌさた」

「はい」

癜慈が、䞀歩歩く。

「足だ凄い」

ゆりはずおも喜んだ。

「  できたね」

「  そのようですねぇ」

「動ける」

癜慈は䞡手を開いお芋せ、埮笑んだ。

「この通り」

今床は転がらない。

ゆりは癜慈に近づく。

ふず癜慈に手を䌞ばす。

癜慈も手を䌞ばす。

そしお、

ちょん。

――觊れた。

ゆりの瞳がきらきらず茝く。

癜慈も、はにかむように笑った。


『鬌の瞬きず倏䌑み』
長い時を生きる鬌ず、ひず倏ず぀倧きくなる女の子のお話。
少しず぀近付く距離。

▶第九話『アむス』ぞ

いいなず思ったら応揎しよう