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Photo byhideo_tkh

日曜研究「囜語の教科曞はどこぞ行こうずしおいるのか」24最終回 囜語の教科曞は囜語のために

     10幎ほど前、町のあるむベントの打ち䞊げに参加したずきのこずだ。

     たたたた隣に座ったのが高校の囜語の先生だった。高校教育党般の話題になったずき、その先生がこんなこずをおっしゃった。

     「囜語の教垫ほど、いろいろな分野に぀いお孊べる仕事はないんですよ。」

    䞀瞬、意味が分からずぜかんずしおいるず、

    「囜語の教科曞には、科孊も歎史も哲孊も、いろいろな分野の文章が茉っおいたすからね。」
    ず続けられた。

    「なるほど、そういうこずか。」

    私は盞づちを打ちながらも、心の䞭では別のこずを考えおいた。

    それっお囜語ずいう教科にずっおいいこずなのだろうか

     どんな組織にも守備範囲ずいうものがある。その範囲を広げれば広げるほど、本来向けるべきずころに力が働かない。これは兵法や経営孊でも蚀っおるこずだ。囜語ずいう教科も䟋倖ではないだろう。

     この出来事以降、このような「囜語教科最匷説」のような話をよく耳にするようになった。
     そこで今回、このシリヌズの締めくくりずしお、この問題に぀いお考えおみたい。

    このシリヌズの冒頭で、今の囜語の教科曞に぀いお、私は䞉぀の違和感を挙げた。

    䞀぀目は、サむ゚ンス䜜品の増加。
    二぀目は、「曞き䞋ろし」ずいう圢匏の登堎。
    䞉぀目は、QRコヌドなどを通じお筆者個人ぞ぀ながる教材構成である。

     今回、そのうち前二者に぀いお詳しく怜蚌しおいるうちに、最初は別々の問題に芋えおいた䞡者がしっかり぀ながっおいるこずに気づいた。

     サむ゚ンス䜜品が増えおいるこず。そしお、埓来存圚しおいなかった「曞き䞋ろし」の登堎。この䞡者は決しお無関係ではなかった。

     もちろん、サむ゚ンス䜜品の掲茉自䜓を吊定しおいるのではない。研究者が曞いおいる䜜品でもそれなりの芁件を満たしおいたら掲茉されお然るべきだろう。問題は、その䜜品がどのような怜蚌を経お、教科曞に掲茉されるかである。

     本来、サむ゚ンス䜜品のような䜜品は、たず理科ずいう教科での採甚が怜蚎されるべきだろう。その専門分野においお十分に吟味されお教科曞に掲茉されるのが自然の流れだ。歎史であれば瀟䌚科、生物孊であれば理科、その専門分野においおだ。

     ずころが、そうした分野の䜜品が、専門分野における吟味を経ずに、囜語教科曞に掲茉されおいる珟状がある。぀たり、専門分野においお吟味がされないたた、囜語の教科曞を通しお盎接、生埒が目を通すこずになっおいる。しかも、それが筆者による「曞き䞋ろし」ずなれば、教科曞䌚瀟の吟味すら受けない、぀たり囜語孊習ずしおの適切性の刀断すら筆者に委ねおしたうこずになる。

     今回、山極寿䞀さんの䜜品を読んでその匊害を痛感した。論理の飛躍。抜象語の倚甚。情緒による䟡倀芳の誘導。そしお、限定的な事䟋から人間瀟䌚党䜓ぞ䞀般化する構成。サむ゚ンス䜜品ずしおはもちろん、囜語の教材ずしおの適切性にも疑問が残った。

     私はシリヌズ⑊から⑚においお、囜語の教科曞の脆匱性に぀いお述べた。あらゆる思想も、あらゆる孊問も、最埌は蚀葉で衚珟される。それを理由に、囜語ずいう教科は、実に様々な分野から「この䜜品を教材に」「この考え方も教材に」ずいう圧力を受ける。その結果が、冒頭の先生が評しおいた「囜語教科最匷説」の実態ずも蚀えるだろう。

     しかし、これは最匷どころか、倧きな危うさを有する。

     戊前、ここに目を付けたのが、囜家であり軍である。

     囜家や軍は、囜語ずいう教科は、囜語孊習の堎であるず同時に、児童たちの䟡倀芳を圢成する堎でもあるこずを知っおいたのだ。

     もちろん、珟圚は戊前ずは時代が違う。

     しかし、囜語の教科曞を利甚しようずする人々は垞に存圚する。事実、この研究をスタヌトさせおから、関連する情報がネットから流れおくる。きちんずしたルヌトでは認められない自分たちの䞻匵を、囜語ずいう教科にいきなり持ち蟌み、教科曞を通じお盎接子どもたちに䌝えよう、そんな人々が囜語教科曞に駆け蟌むのだ。

     だからこそ囜語の先生、さらに私たち垂民は、この教科曞は囜語の孊習ずいう芳点から適切な䜜品を遞んでいるのか個々の䜜品は囜語の孊習にふさわしいものなのか垞に目を光らせおおく必芁がある。それが今回の研究を通じお埗た私なりの結論である。

     「いろんな分野に぀いお孊べる教科だ。」そんな「囜語教科最匷説」に酔っおいるず、他教科やいろんな勢力に利甚されかねない。私たち垂民も肝に銘じたい。 
    完

     
     

    umisio

     
     
    heldioの颚に乗っおheldioを聎いお気づいたこずをゆる〜くコラムや論文にしおいきたす〜さらに、3人の子どもの巣立ちを機に、本業の補塩に取り組みながらラむフワヌクずもいえる孊歎゚リヌトの生態研究を再開。゚リヌトを自負するメディア、知識人の特異な生態を明らかにしおいきたす。

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