
内定通知を受け取り、過去の歴史に折り目をつける
無職の転職活動中。
慣れない遠征、面接を終え、ようやく慣れたベッドに倒れ込んだ。
不安は尽きない。
「ひとまず休もう」
そう思ったのも束の間、内定の連絡をいただいた。
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頂いた評価コメント、一連のスピード感、
希望年収や求人票よりも高いレンジの提示。
できるだけ負担を少なくしようと配慮された項目もある。
“本当にいいのかな?”と、
受け取っていいのか、信じられないような気持ち。
現状、他の選択肢は揃っていない。
しかし、断る理由も見つからない。
期待外れになってしまうのではないか、
本当に続けられるのか、
その先の不安は考えるとキリがない。
しかしその不安は、
評価され続ける不確実性にいた時の不安とは異なり、
急展開を迎えた現実の中で、
確実性を積み上げていくことで対処できそうな不安に変わったように思う。
このタイミングで、併願していた企業の連絡もくる。
この内定を断ってまで、
なお評価され続ける不確実性の中に居続ける理由は、
私には見つからなかった。
この先も、今回の内定企業のように、
経歴の揺れや矛盾も含めて、
私に期待をかけてくれる企業と出会えるかどうかも、不確実だ。
無職期間も長くなってきており、
働くこと、生活を整えることを優先させた方が、
転職先にとっても、自分のキャリアにとってもいいと思う。
結果として、内定を受諾し、他社選考を辞退することにした。
思い返すと、初めての選考に落ち、
エージェントの紹介を受けて応募した企業の一つで、
自分で最初からは応募しなかったであろう企業。
他社選考において、書類や面接序盤でミスマッチと判断される傷だらけの経歴を、整理してむしろ評価してもらえた。
選考スピードも速かった。
エージェントや担当者との相性、
企業が募集するタイミングや求める人物像、
求人票では同じ内容に見えても、
その中身は、指標で測れない。
どれほどAIや構造化が進んだとしても、
企業や求職者との相性やそのタイミング、
個人の経験と求める能力のマッチングは、
不確実な要因だらけのリアルでしか成立しないものなのだと、
今回の活動を通して改めて思った。
決断をした後は、現実を一つずつ進めていくだけ。
せわしなく膨大なタスクが目の前に広がる。
無職期間におけるリゾートバイトやタイミーで、
初めての場所に飛び込む経験を繰り返したこともあり、
新たな場所へ行くことへのハードルも、
多分これまでより低くなっている。
これまで閉塞感を感じていた日常は、
同じようにいるはずなのに、
別れを告げる日常として折り目になっていく感覚がある。