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UltraCore│Episode7「神々の息吹」


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    1月に入り、バルファーニーの街はいささか荒ぶっているようだ。
    頻発するテロの影響を受け、雷帝券は先週1000ドルの暴落を見せたかと思えば今週は700ドル近い暴騰。
    そのことが街の空気を殺伐としたものにしている…。

    ……………


    「おまちどおさま」

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    宗久「あ~ありがとう」

    店員「お仕事に精が出るねぇ」

    宗久「うーん。ちょっと街の空気が変わった気がしてね。考えをまとめてるんだよ」

    店員「そうですかね?私らはてんてこ舞いなもので、こんなこと初めてなんでね、いい街に育ってますよ」

    宗久「…それは良かった」



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    飯屋のオヤジさんには、まだ異変届かず。
    街の変化は今のところ水面下か?

    ……………



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    宗久「こんにちは、雷帝様」

    バカン「おう!宗久か!」

    リネン「寒い中ご苦労さまです」

    ……………

    宗久「…街が少し不穏ですね」

    バカン「そうか?今日も賑わってるぜ!」

    宗久「テロの影響か、雷帝券の価格変動が激しいようですが」

    バカン「ん〜まぁテロリストはお月さんがしばいてくれるからな〜」

    宗久「雷帝様はあまり気にしておられないのですね?」

    バカン「いずれ収まるだろうよ!」

    リネン「しかし、お月さんにも限界がありますよ」

    バカン「そうか?」

    宗久「そのお月さんという方が、テロ対策班なのですね?」

    バカン「まぁそんなところだ、記事にはテロ対策班が徹底サポートしていると書いといてくれ。街もちょっとは収まるだろうよ」

    リネン「…しかし、あまり楽観論が過ぎますと、雷帝様の信用低下を引き起こし、ひいては市場の崩壊にもつながりかねません」

    バカン「ん〜まぁ大丈夫だろ!」

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    宗久「雷帝イワン・カラマー、強気の姿勢崩さず、と」


    宗久「あとは市場の外で、一部雷帝券が、レートの1.2倍で取引されていると我々取材班はつかんでおります。なぜなんでしょう?心当たりはありますか?」


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    バカン「1.2倍だぁ?なんだその微妙な数字は?」

    リネン「1.2倍でもかなりですよ。今日の価格で捉えますと7000ドルに迫る価格です」

    バカン「…ふ、ふうん」

    宗久「では、心当たりはないということで」

    リネン「我々にとっても貴重な情報です。ありがとうございます」

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    ???

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    「うーん、まただ。変だね」

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    「………うーん」



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    「友よ!これで記念すべき100kg到達!」


    ……………

    「…失礼します」

    「うーん?」

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    一般人「あの、ここで1.2倍で買い取っていただけると耳にして参りました」

    ガリム「ナンバーがおかしいが…?一応確認しろ」

    ……………

    ……………

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    ……………
    「…違うぜ、こりゃ」

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    「なーにしてくれちゃってんの??なめてんのかなー?」

    「え!いやそんなつもりは!」

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    構成員「あ~あガリム、かわいそうじゃねぇか」

    構成員「その1kgだって今日は5700ドル近くつけてたぜ?」

    ガリム「お?そうか…」

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    ガリム「じゃあ換金してこい。今日は宴といこうじゃねぇか」


    ……………
    ハァハァ

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    お月「総員、突っ込め!!」

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    「うおー!!」

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    ……………


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    「ハァ、ハァ、終わった…」



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    宗久「おんやぁー、凄い闘いだ…」


    ……………

    お月「…なんだお前?」

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    お月「死ぬか!」

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    宗久「待って!待ってください!僕はただの記者です!」

    ……………

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    お月「…ふぅ…どこの記者だ?」

    宗久「シャーラン自営放送です」

    お月「…なに?この白い奴らもシャーラン教だろ?

    …やはり死ぬか」

    宗久「わー!待って待って!シャーランも色々あるんですよ!僕は中立です!記者ですし」


    男装の麗人「局長!!」


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    「危ないですよ、まったく」

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    紫苑「初めまして。紫苑と申します。局長…もとい宗久がご迷惑おかけしております」


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    お月「…お前たちと仲良くする気はない」

    紫苑「おや、これは…。失礼いたしました」

    お月「どういうつもりだ?まだ戦争を続けるのか?」

    紫苑「いえいえ…たしかに私たちはシャーラン教徒です。あなた方が倒した白い方々と同じ……

    彼らは過激派なのですよ。阿片を絶対に許さない」

    お月「…あぁ。ほとんど決死で突っ込んでくる奴らだった…」

    紫苑「私たちは中立でいたいと考えます。阿片で暮らす農家の現実も見ていますから…」

    お月「あっそ」

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    お月「疲れた。帰る」


    ……………

    「セリスー!!」

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    ???


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    お月「疲れたー!ブラック企業じゃないか、ここー!!」

    セリス「おおよしよし…」

    ……………
    ……………


    ……………

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    お月「ふう。いい湯だった…」

    セリス「落ち着いたみたいでよかったよ。お月に負担が偏ってるから…」

    お月「…ふん。バカンなんかふんぞり返ってるだけだもんな」

    セリス「お月がいないとバカンも雷帝やってらんないよ」

    お月「ふふ……あー、旅行行きたい、倒れるまで日本酒飲みたい!」

    セリス「いいね旅行!落ち着いたらいこうよ!」

    お月「落ち着いたら、か。なんか無限に続く気がするんだが…」

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    セリス「今日ずっと考えてた事があってさ、もしかしたらブラック労働を終わらせるヒントになるかもしんないよ」

    お月「なになに?なんだ?」

    セリス「現物引き渡しに番号の偏りがあってさ、No.18000付近が、一定の間隔で少しずつ出て行ってるんだよね」

    お月「…それはにおうな」

    セリス「覚えてる?No.18000付近は、あのいちばん厄介な西の谷の方の…」

    お月「ああ。全滅させたところだ。雷帝券も配るどころか、まさに殲滅だった。…あれ?どう発券したんだ?」

    セリス「ドル建てで発行したよ。このあたりの富裕層はドル持ってる人も多いから」

    お月「……………そういうことなら。

    内通者がいるか。ナンバーの情報が漏れているなら」
     
    セリス「一応もう目星はついてるよ」

    お月「仕事が早いな」

    セリス「あと。リネンから報告を受けたんだけどさ、市場外でレートの1.2倍でやりとりしてるとこもあるんだって」

    お月「…繋がってると考えるのが自然か」

    セリス「旅行のために考えてみよ!」

    お月「いいね!じゃ今夜は飲みながら」


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    ……………

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    (No.18000…1.2倍…過激派、男の格好したシャーラン女…変な記者…色々ありすぎて頭まとまらんな…

    …kizzならどうするだろうか?

    ……………

    kizz…ん?kizz…?)

    ……………
    ……………

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    ……………

    ……………


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    「どこほっつき回ってるあんにゃろう!!」



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    ……………

    ……………

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    kizz「…阿片、か?」

    ……………

    老人「そう思うか?」

    ……………

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    ……………

    「これは、神々の息吹じゃよ」





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