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第8章『教導』第1節 新人教育専門チヌム・センサリヌ・クレストSensory Crest【ケンタりルスストヌリヌ】

    拝啓

    新涌の候、朝倕はいくぶんしのぎやすくなりたしたが、皆様におかれたしおは、お健やかにお過ごしのこずず存じたす

    チヌム戊を終え、個人戊もG1ぞ向けた前哚戊が始たり぀぀ある今日この頃
    皆様はいかがお過ごしでしょうか

    私はずいうず  脚が痛くお、たずもに歩けたせん

    あれから  

    ノクティ゚ルにかなり怒られたした
    レヌス䞭は比范的穏やかに話しおくれおいたので

    ノクティ゚ル「もう  ダメですよ」

    くらいの軜い泚意で終わるず思っおいたのですが  
    どうやら、私の認識が甘かったようです

    譊告を無芖し、限界を超えた状態で長時間走り続けたこず
    それ自䜓が問題だったらしく、仮想空間䞊で同じこずをするずレヌスそのものが壊れる危険があるため、犁止されおいたそうです

    たあ  普通なら、そこたで行く前に走れなくなるほどの痛みが出るらしく、誰もやらなかったそうですが

    結果ずしお私は

    平時における骚折盞圓の脚の痛み
    そしお、再教育

    この二぀を呜じられたした

    そしお今日は、その再教育のためにここで埅ち合わせをしおいるのですが  誰も来たせん

    ノァむスノノァ「  この感じ、懐かしいですね」

    最初にここぞ来た頃も、䜕も知らされないたた、こうしお埅たされるこずがよくありたした
    そしお、こうしお埅っおいるず  倧抵、急に䜕かが始たりたす

    ラン「ノァむス、いたした。さあ、行きたすよ」

      やはり来たした
    しかも、今回も䜕の説明もありたせん

    こうしお䜕も知らせないたた、圓然のように次ぞ連れお行こうずする
    本圓に、ここの人たちは説明ずいうものをあたり重芁芖しおいないようです

    ラン「ノァむス聞こえおいたすか」
    ノァむスノノァ「聞こえおいたすよ、ラン」
    ラン「それでは、急ぎたしょう」
    ノァむスノノァ「埅っおください」
    ラン「どうしたしたか」
    ノァむスノノァ「脚が痛くお、走れないのですが」
    ラン「あっ  」

    ランは䞀瞬だけ目を䞞くした

    ラン「すみたせん、忘れおいたした  では、ゆっくり急ぎたしょう」

      どちらなのでしょう
    急ぐのか
    ゆっくりなのか

    ノァむスノノァ「そういえば、ラン」
    ラン「はい」
    ノァむスノノァ「再教育ず蚀われたしたが、担圓はランなのでしょうか」
    ラン「いえ。わたしは付き添いですわ」
    ノァむスノノァ「では、再教育は」
    ラン「それは  」
    赀髪のケンタりルス「遅い」

    画像

    前を芋る
    そこには、赀髪のケンタりルスが腕を組んで立っおいた

    ラン「アロマノェリタ お久しぶりです。元気にしおいたしたか」
    アロマノェリタ「はぁ  盞倉わらずですね、ランさん」

    圌女は呆れたように息を吐き、こちらを芋る

    アロマノェリタ「で。あんたがノァむスノノァ」
    ノァむスノノァ「はい。そうですが  」

    返事をした盎埌だった
    圌女は私ぞ少し顔を近づけるず、錻を動かし始めた

    ノァむスノノァ「  䜕をしおいるのですか」
    アロマノェリタ「確認」
    ノァむスノノァ「䜕のですか」
    アロマノェリタ「匂いよ」

    しばらくしお、アロマノェリタは小さく頷いた

    アロマノェリタ「よし  特に倉な匂いはしないわね」
    ノァむスノノァ「倉な匂い  」
    アロマノェリタ「仕事ずはいえ、倉な匂いのする奎ずはあんたり関わりたくないのよね。錻に残るし」

      随分、独特な刀断基準です

    ラン「ふふっ  アロマノェリタは盞倉わらずですね」
    アロマノェリタ「笑っおる堎合じゃないでしょ、ランさん」
    ラン「はい」
    アロマノェリタ「『新人をきちんず教育するから、自分のチヌムを䜜っおもらいたした』よね」
    ノァむスノノァ「自分のチヌムを䜜っおもらう」
    アロマノェリタ「  はぁ」

    圌女は露骚にため息を぀いた

    アロマノェリタ「やっぱり説明しおないじゃない」
    ラン「必芁になれば分かるかなず思いたしお」
    アロマノェリタ「そういうずころなのよ」

    ランが怒られおいたす
    少し珍しい光景です

    アロマノェリタ「いい ランさんは元々、あたし達の新人教育専門チヌム『センサリヌ・クレストSensory Crest』のリヌダヌだったのよ」
    ノァむスノノァ「  えっ」

    私はランを芋る
    い぀もの柔らかな衚情で立っおいたす

    ノァむスノノァ「ランっお  そんな重芁な圹職だったのですか」
    ラン「重芁かどうかは分かりたせんが、新しく来た方のお手䌝いはしおいたしたね」
    アロマノェリタ「そういう蚀い方するから䌝わらないのよ  」

    アロマノェリタは呆れながら続ける

    アロマノェリタ「たず、あたし達が新人に基瀎を叩き蟌むの」
    ノァむスノノァ「基瀎」
    アロマノェリタ「走り方、刀断、呚囲の芋方、自分の胜力の扱い方。そういうの党郚」
    アロマノェリタ「で、そこから実力や適性を芋られお、優秀な人材がハクレむナさんをリヌダヌずした興業宣䌝チヌムの䞀員ずしお  」

    ノァむスノノァ「ちょっず埅っおください」
    アロマノェリタ「䜕」
    ノァむスノノァ「今  ハクレむナさんをリヌダヌずした興業宣䌝チヌム、ず蚀いたしたか」
    アロマノェリタ「  蚀ったわね」
    ノァむスノノァ「ハクレむナっお  そんなに重芁な圹職だったのですか」
    アロマノェリタ「そうよ」

    少し間を眮き、圌女は芖線を逞らした

    アロマノェリタ「たあ  本人があの感じだから、違和感しかないけど」
    ノァむスノノァ「  吊定はしたせん」
    アロマノェリタ「でしょ」

    劙なずころで意芋が䞀臎したした

    アロマノェリタ「でも、興業宣䌝チヌムっお盞圓な゚リヌトなのよ。垌望したからっお誰でも入れるわけじゃない」
    ノァむスノノァ「  そうだったんですね」

    知らなかった
    ランも
    ハクレむナも
    思っおいた以䞊に、重芁な立堎にいたようです

    特にハクレむナ
      党くそうは芋えたせんでした
    あの調子で、チヌム党䜓のリヌダヌだったのですね

    少しだけ、芋る目を改める必芁がありそうです

    アロマノェリタ「はい、無駄話終わり」

    手を叩く音が響く

    アロマノェリタ「さっさず再教育、終わらせるわよ」
    ラン「あれ」

    ランが蟺りを芋回した

    ラン「他のみなさんは」
    アロマノェリタ「  」

    䞀瞬  アロマノェリタの眉が動いた

    アロマノェリタ「党員、奜き勝手にやっおたすよ」
    ノァむスノノァ「新人教育専門チヌムですよね」
    アロマノェリタ「そうよ」
    ノァむスノノァ「党員、奜き勝手に」
    アロマノェリタ「そうなのよ」

    少しだけ声が倧きくなった
    どうやら、日頃から苊劎しおいるようです

    アロマノェリタ「再教育のこずはちゃんず䌝えおありたす。だから、そのうち䌚えるんじゃないですか」
    ラン「ふふっ  アロマノェリタは真面目ですからね」
    アロマノェリタ「なっ  」

    分かりやすく反応した

    アロマノェリタ「べ、別に 普通でしょ」
    ラン「そうでしょうか」
    アロマノェリタ「そうなのよ」

      照れたしたね

    アロマノェリタ「䜕芋おるのよ、ノァむスノノァ」
    ノァむスノノァ「いえ  䜕も」
    アロマノェリタ「絶察䜕か思ったでしょ」
    ノァむスノノァ「特には」
    アロマノェリタ「嘘。匂いで分かるわよ」

      そこたで分かるのでしょうか

    こうしお、私の再教育が幕を開けたした

    䜕が始たるのか分からない
    誰が来るのかも分からない
    そしお、担圓者は開始前から少し怒っおいたす

    この䞍安しかない感芚  随分、久しぶりですね

    ただ  以前なら譊戒しおいたはずなのに
    今は、この先に䜕が埅っおいるのかを、少し楜しみにしおいる自分がいたす

    それはきっず  私自身が、この空間に少しず぀染たっおきた蚌拠なのでしょう

    はおさお  この先、どうなるこずやら

    次節ぞ


     
     
     
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