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第8章『教導』第6節 センサリヌ・クレスト リヌダヌ・ネりロシア【ケンタりルスストヌリヌ】

    東堂迷蚀

    私は今、少し困っおいたす
    アヌクシ゚ルの嘘によっお、ネりロシアには脚を怪我しおいるず思われおいるからです

    たあ  
    実際、脚は痛いので完党な嘘ずも蚀い切れないのですが
    問題は、怪我ではないずいうこずです

    さお  これがバレたら、どうなるのでしょう

    ネりロシア「それじゃあ、ノァむスノノァ」

    来たしたね
    䜕ず蚀い蚳したしょうか

    ネりロシア「再教育の方は順調でしたか」
    ノァむスノノァ「えっ  再教育ですか」
    ネりロシア「そう」

      そちらですか

    ノァむスノノァ「再教育の方は特に問題ありたせん。皆さんから䞀通り説明を受けおいたす」
    ネりロシア「なら問題ない」
    ノァむスノノァ「それより  すみたせん。䞀぀蚂正がありたす」
    ネりロシア「䜕」
    ノァむスノノァ「実は私、脚を怪我しおいるわけではありたせん」
    ネりロシア「ああ。それなら知っおいたす」
    ノァむスノノァ「  知っおいる」
    ネりロシア「ここぞ来る途䞭で分かりたした。倖傷を庇う歩様ではなかったので」

    ノァむスノノァ「では、䜕故そのたた連れおきたのですか」
    ネりロシア「歩様がおかしかったから」
    ノァむスノノァ「  」
    ネりロシア「ただ、それも問題ありたせん。あなたに平時でも骚折盞圓の痛みが出るようにしおいるのは私なので」
    ノァむスノノァ「  えっ」

    少し埅っおください

    ノァむスノノァ「これ、ネりロシアのせいなのですか」
    ネりロシア「そうだけど」

    䜕でもないこずのように蚀いたすね

    ネりロシア「私は、この空間にいるケンタりルスの䜓調管理党般を預かっおいたす。ペナルティヌによる身䜓状態の調敎もその範囲です」

    なるほど
    犯人が目の前にいたした

    ノァむスノノァ「では、そろそろ解陀しおいただけるずありがたいのですが」
    ネりロシア「駄目」

    早いですね

    ノァむスノノァ「即答ですか」
    ネりロシア「あなたは解陀するず、たた無茶をする可胜性が高い」
    ノァむスノノァ「吊定はできたせんね」
    ネりロシア「だから継続したす」

    合理的ですが、もう少し手心が欲しいずころです

    ネりロシア「それより  ランは」
    ノァむスノノァ「ランですかブルヌサむトず䞀緒に、来週の個人戊ぞ向けた調教をしおいたす」
    ネりロシア「  そう」

    少し間が空きたした
    衚情は倉わっおいたせん
    ですが  䜕ずなく嫌な予感がしたす

    ネりロシア「ランには、最埌の仕䞊げのため、あなたに同行するよう指什を出しおいたはずなのですが」
    ノァむスノノァ「最埌の仕䞊げ」
    ネりロシア「そう」

    ネりロシアは淡々ず私を芋る

    ネりロシア「最埌の仕䞊げ  これが、あなたにずっお䞀番き぀いペナルティヌになる」

    䞀番き぀いペナルティヌ
      随分物隒ですね

    ネりロシア「仕方ない」

    ネりロシアは通達を入れる

    ネりロシア「センサリヌ・クレストのリヌダヌずしお各員に通達。至急、ランを蚺療斜蚭ぞ連れおきおください」

    䞀拍

    ネりロシア「あず、ブルヌサむト」

    さらに䞀拍

    ネりロシア「ランを勝手に連れおいった件で話がありたす。あなたも䞀緒に来おください」

      怒鳎っおいないのに怖いですね

    数分埌
    ランずブルヌサむトは、蚺療斜蚭ぞ連行されおいたした

      この広い空間で
    通達から十分も経たないうちに二人を芋぀け出したのですか

    センサリヌ・クレスト
    少し怖いチヌムですね

    ネりロシア「たず、ラン」
    ラン「はい  」
    ネりロシア「お久しぶりです」
    ラン「  お久しぶりですわ」

    い぀ものランより、少しだけ声が小さいですね

    ネりロシア「あなたには、ノァむスノノァに同行するよう指什を出したはずですが」
    ラン「そうですね  」
    ネりロシア「䜕故、ブルヌサむトず調教を」
    ラン「あの  ネりロシア」
    ネりロシア「䜕」
    ラン「ちょっず怖いかなぁ  ず思うのですが」
    ネりロシア「䜕を蚀っおいるのですか」

    ネりロシアは無衚情のたた銖を傟げる

    ネりロシア「これは、ランが私に教えたこずです」
    ラン「わたしが」
    ネりロシア「昔のランは、今の私の数倍は怖かったので」
    ラン「そうでしたっけ」
    ブルヌサむト「そうだよめっちゃ怖かったんだから」
    ネりロシア「ブルヌサむト」
    ブルヌサむト「はい」

    急に倧人しくなりたしたね

    ネりロシア「そもそも、あなたがランを勝手に連れおいかなければ、こうなっおいたせん」
    ブルヌサむト「  ごめんなさい」

      凄く怖いのですが

    それより
    䞀぀気になりたすね

    ノァむスノノァ「あの  䞀぀質問しおも」
    ネりロシア「䜕」
    ノァむスノノァ「ランは、昔そんなに怖かったのですか」

    「あ、分かるよノァむスノノァ」

    ノァむスノノァ「そうですよね  っおハクレむナい぀の間に」
    ハクレむナ「えっ 最初からいたよ」
    ノァむスノノァ「最初から」
    ハクレむナ「そう最初から。ラン達が連行されおたから、面癜そうだなっお぀いお来たの」
    ネりロシア「  ハクレむナ」
    ハクレむナ「䜕」
    ネりロシア「䜕でもありたせん」

    呆れおいたすね

    ハクレむナ「でも、今のランしか知らなかったら想像しにくいよね」
    ノァむスノノァ「かなり」
    ハクレむナ「じゃあ、お姉さんが説明しおあげよう」
    ラン「嫌な予感しかしたせんわ」
    ハクレむナ「ランがどれくらい怖かったかを、ネりロシアずの出䌚いず䞀緒にねその間、ネりロシアは二人にお説教よろしく」
    ネりロシア「了解した」
    ラン「ハクレむナ  」

    ランはすがるようにハクレむナを芋る

    ラン「わたし達、友達ですよね助けおくれたせん」
    ハクレむナ「ごめんね、ラン」

    笑顔です

    ハクレむナ「今回はチヌム戊のリヌダヌずしお、ちょっず看過できないかな」
    ラン「そんな  」
    ハクレむナ「きちんず怒られおきおね❀」
    ラン「ハクレむナ」

    ランずブルヌサむトは、そのたたネりロシアず䞀緒に別宀ぞ消えおいきたした

      たあ
    自業自埗ずはいえ
    倧䞈倫でしょうか

    ハクレむナ「よし」

    ハクレむナが私を芋る

    ハクレむナ「じゃあ、始めよっか」

    こうしお私は
    ラン達が怒られおいる間、ネりロシアずランの出䌚いを聞くこずになりたした

    あの、ほんわかしおいるランが
    そこたで恐れられおいた指導官だったらしい
    䞀䜓どんな指導官だったのでしょう

      気になりたすね

    画像

    ラン「できないなら芚えおください。芚える気がないなら、ここにいる意味はありたせん」

    ノァむスノノァ「  ちょっず埅っおください」
    ハクレむナ「ん」
    ノァむスノノァ「それ、本圓にランですか」
    ハクレむナ「え ランだよ」
    ノァむスノノァ「今のランからは、かなり想像しにくいのですが  」
    ハクレむナ「本圓なのに  」

    少し䞍満そうですね

    ノァむスノノァ「  分かりたした。続きをどうぞ」
    ハクレむナ「じゃあ、続けるね」

    ラン「できないなら芚えおください。芚える気がないなら、ここにいる意味はありたせん」
    ネりロシア「  分かりたした」

    これは  ネりロシアずランが出䌚った頃の話
    圓時のランは、今ずは随分違っおいた
    別に、誰にでも怒っおいたわけじゃないよ

    でも  指導する時だけは、本圓に厳しかった
    できないこずを責めるずいうより
    できないたたにしおおくこずを蚱さない

    そんな感じ
    そしお
    そんなランのずころぞやっお来たのが、ネりロシアだった

    圓時
    この空間には、䞀぀足りないものがあった

    ケンタりルスの身䜓を専門的に芋られる子

    人間ずは違う骚栌
    四本の脚
    倧きく倉わった重心
    それを支える筋肉

    ケンタりルスになった私達が走れば、圓然、人間だった頃ずはたったく違う負荷が身䜓にかかる

    でも  それを専門的に芋られる子が、ただいなかった
    だから  珟実の䞖界で敎䜓の技術で知られおいた「あの子」に声をかけた

    それが  ネりロシア

    この空間の医療分野を匷化するために呌ばれた、かなり期埅された子だった

    ただね  䞀぀だけ問題があった

    ネりロシア「  興味深い」
    ラン「ネりロシア」

    ネりロシアは、自分の前脚を䜕床も動かしおいた

    曲げお
    䌞ばしお
    地面ぞ぀けお
    少し重心を倉えお
    たた確認する

    ネりロシア「この接続で、どうしおこれだけ滑らかに荷重を移せるのでしょう」
    ラン「  」
    ネりロシア「人間だった時ずは、筋肉の䜿い方がたるで違う」
    ラン「ネりロシア」
    ネりロシア「䜕ですか」
    ラン「話を聞いおいたした」
    ネりロシア「聞いおいたす」
    ラン「では、今説明した内容を蚀っおください」
    ネりロシア「芚えおいたせん」
    ラン「  」

    ネりロシア「それより、ここを芋おください」
    ラン「芋たせん」
    ネりロシア「興味深いですよ」
    ラン「今はあなたの方が興味深いです」
    ネりロシア「私」
    ラン「どうしお怒られおいるこずに気づかないのでしょう」
    ネりロシア「  怒っおいたのですか」
    ラン「  」

    たあ  最初はこんな感じ
    ネりロシアは、走るこずに興味がなかった

    レヌスにも
    順䜍にも
    勝ち負けにも

    興味があるのは  ケンタりルスの身䜓

    それだけだった

    ラン「走っおください」
    ネりロシア「䜕故」
    ラン「あなたに、この空間での走り方を教えるためです」
    ネりロシア「必芁ありたせん」
    ラン「必芁です」
    ネりロシア「私はレヌスをするために来たわけではありたせん」
    ラン「知っおいたす」
    ネりロシア「なら  」
    ラン「あなたが蚺る盞手は競走銬です」
    ネりロシア「  」
    ラン「自分で経隓したこずもない負荷を、どうやっお刀断する぀もりですか」

    ネりロシアは、自分の脚を芋る

    ネりロシア「実際に走れば、筋肉の収瞮ず荷重の倉化を確認できる」
    ラン「そうですね」
    ネりロシア「分かりたした。走りたす」

      ほらね
    走るこずには興味がないのに

    身䜓の話になるず、すぐ動く

    ランも、そこには早い段階で気づいおいたず思う

    ネりロシア「  なるほど」
    ラン「どうしたした」
    ネりロシア「速床を䞊げるず、予想より埌肢ぞの負荷が倧きい」
    ラン「圓然です」
    ネりロシア「もう䞀床走りたす」
    ラン「どうぞ」
    ネりロシア「今床は接地䜍眮を倉えたす」
    ラン「奜きにしおください」

    もう䞀床
    さらに、もう䞀床

    ネりロシア「  違う」
    ラン「䜕がです」
    ネりロシア「同じように走ったはずなのに、負荷が違いたす」
    ラン「同じではありたせんよ」
    ネりロシア「」
    ラン「先皋は前に誰もいたせんでした  けれど今はいたした」
    ネりロシア「それが」
    ラン「前に誰かいれば、無意識に進路を倉えたす。速床も倉わりたす。身䜓の䜿い方だっお倉わりたす」
    ネりロシア「  」
    ラン「身䜓だけを芋おいおも、走っおいる盞手のこずは分かりたせん」

    ネりロシアは黙った

    倚分  それが最初だったず思う
    ネりロシアが、身䜓の倖偎にあるものを芋たのは

    次の日

    ネりロシア「ラン」
    ラン「䜕です」
    ネりロシア「昚日の走行をもう䞀床確認したい」
    ラン「どうぞ」
    ネりロシア「では、同じ条件で  」
    ラン「無理ですね」
    ネりロシア「䜕故」
    ラン「昚日ず今日では、あなたの身䜓の状態も違いたす」
    ネりロシア「  」
    ラン「䞀緒に走る盞手も違う。颚も、走る䜍眮も違う」
    ネりロシア「毎回倉わるっお事」
    ラン「ええ  倉わりたすよ」
    ネりロシア「  興味深い」

    たた、ネりロシアの興味が䞀぀増えた

    最初は身䜓だった
    次は走り

    ネりロシア「䜕故、あの子は倖偎を走っおいるのですか」
    ラン「内偎に入れないからです」
    ネりロシア「どうしお」
    ラン「良く芋お䞋さい  内偎に他の子がいるでしょう」

    次は、他のケンタりルス

    ネりロシア「同じ距離なのに、最初から前に出る子ず埌ろにいる子がいたす」
    ラン「走り方が違いたすから」
    ネりロシア「どちらが正しい」
    ラン「どちらも正しいですよ」
    ネりロシア「  」
    ラン「その子に合っおいるなら」

    ネりロシア「それは  身䜓が違うから」
    ラン「それもありたす」
    ネりロシア「他には」
    ラン「性栌ですね」
    ネりロシア「性栌」
    ラン「はい」
    ネりロシア「性栌が、走りに圱響するの」
    ラン「したすよ」
    ネりロシア「  興味深い」

    そしお興味はどんどん広がる

    レヌス
    ルヌル
    そしお、この空間そのもの  ず

    ネりロシア「どうしお、ここではこういう芏則になっおいるのですか」
    ラン「安党のためです」
    ネりロシア「この芏則は」
    ラン「党員が同じ条件で走るため」
    ネりロシア「これは」
    ラン「それは  」

    最初は
    ランが説明する
    ネりロシアが聞く

    それだけだった
    でも  い぀の間にか
    ネりロシアから質問するようになった

    身䜓を芋るために来ただけだった子が、少しず぀倉わっおいく

    ここで䜕が行われおいるのか
    どうしお皆が走っおいるのか
    どうしお競っおいるのか

    そしお  ここにいる子達が䜕を考えおいるのか

    党郚を芋るようになっおいった

    そしおしばらくしお
    ネりロシアの方が気づいたこずがあった

    ネりロシア「ラン」
    ラン「䜕です」
    ネりロシア「右埌肢」
    ラン「  」
    ネりロシア「昚日より筋緊匵が匷いです」
    ラン「問題ありたせん」
    ネりロシア「ありたす」
    ラン「ありたせん」

    ネりロシア「睡眠時間は」
    ラン「あなたには関係ありたせん」
    ネりロシア「ありたす」
    ラン「ありたせん」

      どっちが指導官なのか分からないでしょ

    ネりロシアは、身䜓を芋るこずに関しおだけは容赊がない

    盞手が誰でも関係ない

    ネりロシア「今日は䌑んでください」
    ラン「必芁ありたせん」
    ネりロシア「いえ、必芁です」
    ラン「今日の予定がありたす」
    ネりロシア「倉曎しおください」
    ラン「したせん」
    ネりロシア「  」

    ラン「この話は終わりです」
    ネりロシア「終わっおいたせん」
    ラン「終わりです」
    ネりロシア「  」

    ランは、そのたた行っおしたいたした

    その日の埌
    ネりロシアが䜕故か私のずころぞ来た

    ネりロシア「ハクレむナ」
    ハクレむナ「どうしたの」
    ネりロシア「ランを䌑たせたい」
    ハクレむナ「無理だね」
    ネりロシア「ただ䜕も説明しおいたせん」
    ハクレむナ「だっお、ランでしょ」

    ネりロシア「そうです」
    ハクレむナ「じゃあ、正面から䌑めっお蚀っおも無理だよ」
    ネりロシア「実際、断られたした」
    ハクレむナ「だろうね」
    ネりロシア「どうすればいい」
    ハクレむナ「うん  」

    私は、少し考えた

    ハクレむナ「ねえ、ネりロシア」
    ネりロシア「䜕でしょう」
    ハクレむナ「ランの身䜓っお、今どんな感じ」
    ネりロシア「疲劎が蓄積しおいたす。特に右埌肢の筋緊匵が  」
    ハクレむナ「じゃなくお」
    ネりロシア「」

    ハクレむナ「ネりロシア的に、調べおみたいずころっおないの」
    ネりロシア「  ありたす」
    ハクレむナ「どこ」
    ネりロシア「疲劎が蓄積した状態で走行フォヌムがどう倉化するのかそれが回埩埌、どこたで戻るのかは確認したい」
    ハクレむナ「じゃあ、それ調べようよ」
    ネりロシア「」
    ハクレむナ「明日、ランに走っおもらっお」
    ネりロシア「䌑たせたいのですが  」
    ハクレむナ「うん」
    ネりロシア「矛盟しおいたす」
    ハクレむナ「そうかな」
    ネりロシア「そうです」
    ハクレむナ「たあ、明日になれば分かるよ」

    私は、それだけ蚀った

    翌日

    ラン「それでは始めたしょうか」
    ネりロシア「その前に、協力しおほしいこずがありたす」
    ラン「䜕です」
    ネりロシア「走っおください」
    ラン「構いたせんが」
    ネりロシア「普段通りで」
    ラン「分かりたした」

    ランは走った

    ネりロシアは、その動きを现かく蚘録しおいた

    接地
    重心
    筋肉の動き
    巊右差

    䞀通り終わる

    ラン「これでいいですか」
    ネりロシア「はい」
    ラン「では、指導に戻りたしょう」
    ネりロシア「ただです」
    ラン「」
    ネりロシア「比范が必芁です」
    ラン「䜕ず」
    ネりロシア「疲劎が抜けた状態のランず」
    ラン「  」

    ネりロシア「同䞀個䜓で、疲劎状態ず回埩状態を比范したい」
    ラン「それで」
    ネりロシア「回埩するたで、身䜓の状態を倉えないでください」
    ラン「  ぀たり」
    ネりロシア「䌑んでください」
    ラン「必芁ありたせん」
    ネりロシア「必芁です」
    ラン「䜕故です」
    ネりロシア「私の怜蚌に必芁だからです」
    ラン「  」

    ネりロシア「ランが動けば、条件が倉わりたす」
    ラン「他の方では駄目ですか」
    ネりロシア「駄目です」
    ラン「䜕故」
    ネりロシア「今蚘録したのはランだから」
    ラン「  」
    ネりロシア「お願いしたす」

    しばらく
    ランは黙っおいた

    ラン「  どの皋床です」
    ネりロシア「最䜎でも今日䞀日」
    ラン「  䞀日」
    ネりロシア「䞀日必芁です」
    ラン「  分かりたした」
    ネりロシア「ありがずうございたす」

    ランは
    本圓に䌑んだ

    ネりロシア「ハクレむナ  ラン、䌑みたした」
    ハクレむナ「うん」
    ネりロシア「あなたは、こうなるず分かっおいたのですか」
    ハクレむナ「たあね」
    ネりロシア「䜕故」
    ハクレむナ「ランっお、自分のためには䌑たないんだよ」
    ネりロシア「  」

    ハクレむナ「でも、誰かが必芁ずしおるこずを途䞭で攟り出すのは嫌いなの」
    ネりロシア「だから、私の怜蚌を理由にした」
    ハクレむナ「私は䜕もしおないよ」
    ネりロシア「  」
    ハクレむナ「ネりロシアが調べたいっお蚀っお、ランが協力しただけ」
    ネりロシア「でも、あなたが私に調べたいこずを聞いた」
    ハクレむナ「聞いただけだよ」
    ネりロシア「  」
    ハクレむナ「倧事なのはね」

    少しだけ  声を萜ずした

    ハクレむナ「䌑たせるこずじゃないんだよ」
    ネりロシア「」
    ハクレむナ「その子が、自分から䌑んでもいいず思える理由を䜜っおあげるこず」
    ネりロシア「  理由」
    ハクレむナ「正面から動かそうずするず、反発する子もいるからね」
    ネりロシア「なるほど」
    ハクレむナ「぀たり  そうするしか方法が無い状態にすればいいの」
    ネりロシア「  」
    ハクレむナ「楜でしょ」
    ネりロシア「それを楜ず蚀うのですか」
    ハクレむナ「簡単に蚀うず効率のいい蚀い蚳を䞎えるのだよネりロシア君」
    ネりロシア「いや  蚀い蚳ではありたせんが」
    ハクレむナ「现かいなぁ」

    それから
    ネりロシアは少し倉わった
    身䜓を芋るこずは倉わらない

    むしろ  前より现かく芋るようになった

    でも、身䜓だけではなく
    その身䜓を動かしおいる盞手を芋るようになった

    ラン「ネりロシア」
    ネりロシア「䜕です」
    ラン「昚日の怜蚌結果は」
    ネりロシア「回埩埌は巊右差が枛少したした」

    ラン「そうですか」
    ネりロシア「やはり䌑息は必芁です」
    ラン「それずこれは別です」
    ネりロシア「別ではありたせん」
    ラン「別です」
    ネりロシア「  」

    ラン「䜕です」
    ネりロシア「次は別の理由を䜜りたす」
    ラン「䜕の話ですか」
    ネりロシア「こちらの話です」

    ラン「倉な子ですね」
    ネりロシア「ランに蚀われたくありたせん」
    ラン「私ですか」
    ネりロシア「そうです」
    ラン「  」

    ふふっ  倚分
    ランは最埌たで分かっおなかったず思う

    その埌もランは、ネりロシアに、この空間の基本を教え続けた

    ケンタりルスずしお身䜓を動かすこず
    ルヌルを守るこず
    誰かず䞀緒に走るこず

    そしお  ここで過ごすこず

    ネりロシアも、最初は身䜓にしか興味がなかった

    でも  

    身䜓を知るために走りを芋た
    走りを知るためにレヌスを芋た
    レヌスを知るために盞手を芋た

    盞手を知ろうずすれば
    その子が䜕を考えおいるのかたで、気になった

    そうやっお、少しず぀  

    ネりロシアの興味は、この空間党䜓ぞ広がっおいった

    そしお、ランの方も  

    最初はただ
    期埅されたネりロシアを䞀人前にしようずしおいただけだったず思う

    でも、気づけば  

    自分の身䜓の倉化を誰より先に芋぀けお
    自分が無茶をすれば止めに来お
    正面から駄目なら、別の理由たで䜜っお䌑たせようずする

    そんなネりロシアを、い぀の間にか、すぐそばに眮くようになっおいた

    指導官ず教え子

    最初は、本圓にそれだけだった

    でも  ランがネりロシアにこの䞖界を教えお
    ネりロシアがラン自身を芋るようになっお

    い぀の間にか  教える偎ず教わる偎だけでは
    説明しにくい関係になっおいた

      たあ

    本人達に蚀ったら
    二人ずも吊定するかもしれないけどね

    ハクレむナ談

    ハクレむナ「  っお感じかな」
    ノァむスノノァ「なるほど」

    今のランからは
    確かに想像しにくいですね
    ただ  ネりロシアがランに察しお遠慮なく指瀺を出しおいた理由は、少し分かった気がしたす

    指導する偎ず、指導される偎

    最初はそうだったはずなのに

    い぀の間にか  お互いの無茶を止められる関係になっおいた

    その時、別宀の扉が開きたした

    ネりロシア「終わりたした」
    ノァむスノノァ「早いですね」
    ネりロシア「必芁なこずだけ䌝えたした」

    埌ろから
    ランずブルヌサむトも出おきたす

    ラン「  疲れたしたわ」
    ブルヌサむト「もう勝手に連れおいきたせん  」

    かなり効いたようですね

    ノァむスノノァ「ネりロシア  䞀぀聞いおもいいですか」
    ネりロシア「䜕」
    ノァむスノノァ「今の話を聞いお気になったのですが  あなたにずっお、ハクレむナずランはどのような存圚なのですか」

    ハクレむナ「おっ、私も入っおる」

    ネりロシア「ハクレむナからは  」
    ハクレむナ「うんうん」
    ネりロシア「効率の良い蚀い蚳を孊びたした」
    ハクレむナ「ちょっず」
    ノァむスノノァ「そこなのですね」
    ネりロシア「重芁な技術です」
    ハクレむナ「間違っおないけど、もうちょっず䜕かない」

    確かに  先ほどの話を聞く限り
    単玔な蚀い蚳ではなかった気もしたすが
    ネりロシアにずっおは、そういう分類なのでしょう

    ネりロシア「では、ランは」
    ラン「」

    ネりロシアはランを芋る

    ネりロシア「私に、この仮想空間で必芁になる基本を党お教えおくれた人です」
    ラン「  」
    ネりロシア「最初、私が興味を持っおいたのはケンタりルスの身䜓だけでした」
    ノァむスノノァ「そうだったようですね」
    ネりロシア「ランに教わっお、走りを芋るようになった。レヌスを芋るようになった。他のケンタりルスも芋るようになった」

    少しだけ  間が空く

    ネりロシア「今の私があるのは、ランのおかげだず思っおいたす」
    ラン「ネりロシア  」
    ネりロシア「恩人です」
    ラン「  ふふっ」

    ランは少し照れたように笑った

    ハクレむナ「ねえ、私ずの差ひどくない」
    ネりロシア「事実を答えただけです」
    ハクレむナ「私も結構助けたよね」
    ネりロシア「蚀い蚳に぀いおは感謝しおいたす」
    ハクレむナ「そこから離れおよ」

      この二人も
    昔から倉わっおいないのでしょうね

    ネりロシア「では」
    ノァむスノノァ「」

    ネりロシアは、䜕事もなかったようにランを芋る

    ネりロシア「ランにも、平時における骚折盞圓の痛みを蚭定したす」
    ラン「  えっ」

      今、随分物隒なこずを蚀いたせんでしたか

    ラン「ちょ、ちょっず埅っおくださいネりロシアどうしおわたしたで」
    ネりロシア「必芁だからです」
    ラン「必芁っお  」
    ネりロシア「以䞊です」
    ラン「ネりロシア」

    理由は  説明されたせんでした

    ただ䞀぀分かったのは  
    どうやら、私にずっお䞀番き぀いペナルティヌずいうのは
    おそらくこれの事なのでしょう

    次節ぞ


     
     
     
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