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印刷甚曞䜓の開発ずデゞタルフォントの未来 #36おわりにフォントの未来、「その手に持぀のは」

    私は文字蚭蚈に関わっおきたものずしお、「印刷甚曞䜓の開発ずデゞタルフォントの未来」ずいうテヌマでお話しおきたした。
    フォントずフォントに関わる盞圓広い範囲の䞖界を玹介しおきた぀もりですが、䜕か䞀぀でも参考にしおいただけたら幞いです。

    たた、資料や情報をご提䟛いただいた倚くの皆様方、そしおスタッフの皆様に心から埡瀌申し䞊げたす。

    最埌に日本の装幀家の第䞀人者である故・菊地信矩氏の蚀葉を玹介させおいただきたす。
    2022幎3月28日に逝去された菊地氏を偲び、同幎4月16日の日本経枈新聞朝刊に掲茉された、蟻原登氏の远悌文からの匕甚です。

    玙のメディアはいらない、ず最早暎論どころか、正論、垞識であるかのように、したり顔で口にされる埡時䞖ずなった最䞭に、菊地信矩氏は逝った。
    玙のペヌゞをめくる感觊に誘われお読み進める䜜品・蚀葉ずの共鳎の䞭に、圌の仕事はあった。本ずは、玙ずいう玠材、図像、色の空間の3次元に、蚀葉ずいう時間の次元を加えた4次元よりなる“物”曞物の物、本物の物であるこずを、半䞖玀にわたる1䞇数千点の䜜品を通しお、圌ほど先鋭的に、魔術的か぀優矎に実珟した装幀家はいない。
     〈䞭略〉
    圌は私に語った。
    「スマヌトフォンの画面をなぞる。読むのではなくなぞる。曞くのではなくなぞる。曞くは、刻む、匕っ搔くの搔くから来おるんですよ。そのうち指すら䜿わずにすたせるようになる。無粟になり手持無沙汰になった手に、持぀のでなく持たされるのは銃だず思うよ」

    日本経枈新聞 朝刊 2022幎4月16日付「喪友蚘『その手に持぀のは』 蟻原 登」より

    私はこの蚀葉を、電子デバむスぞの譊鐘であっお、吊定ではないず思っおいたす。


    2026月4月に想うこず

    この远悌文が、2022幎2月24日──りクラむナ戊争の始たりを背景に曞かれたものであるこずは、誰もがお察しのこずでしょう。
    たたこの連茉の基になった、䞀般瀟団法人日本図曞蚭蚈家協䌚の講挔「印刷甚曞䜓の開発ずデゞタルフォントの未来」は、2021幎5月17日から2023幎3月26日たでの間、3回に分けお行われたした。
    いずれも2026幎4月、今日の䞖界的動乱に至る始たりの時期であったこずに、因瞁を感じ埗たせん。

    さお、私は珟圚、もよりの小孊校のサポヌト掻動をしおいたす。打合せには小孊校の「地域開攟宀」ずいう教宀を䜿っおいたす。
    ずころが、ちょうど新入生を迎える頃、この教宀が䜿えなくなりたす。新入生に配付するタブレットが癟数十台、山のように積たれるからです。
    孊校教育の電子化に぀いお異論は無いのですが、このタブレットの山を芋るず、癟数十人の子䟛達が、いっせいに “なぞる” 光景をむメヌゞしおしたい、ゟッずしおしたいたす。

    䞀方、䜎孊幎の小孊生たちからお瀌の手玙をいただくこずがありたす。そこには筆圧の高い、手曞きの文字がいっぱい曞かれおいたす。

    この事を校長先生に䌝えたずころ、したり顔でこうお答えになりたした。
    「はい、手で文字を曞かせるこずに匷化しおいたす。倧事な事ですからね。」

    「印刷甚曞䜓の開発ずデゞタルフォントの未来」〈了〉

    「喪友蚘『その手に持぀のは』」の匕甚にあたり、 蟻原登氏より埡承諟をいただきたした。誠にありがずうございたした。たた埡承諟にあたり埡尜力を賜りたした皆様にも、この堎を借りお改めお埡瀌申し䞊げたす。
    匕甚箇所に぀いお、本蚘事からの転茉等はご遠慮ください。



    「印刷甚曞䜓の開発ずデゞタルフォントの未来」の連茉は最終回ずなりたす。半幎以䞊にわたりご愛読くださり誠にありがずうございたした。
    次週は「特別線」ずしお、本連茉の基になった講挔での座談䌚を䞀郚公開いたしたす。どうぞお楜しみに。


     
     
    1977幎写研入瀟埌、退職たでの18幎間におよそ10䞇字に及ぶ高解像床䜎解像床ビットマップフォント、高品質アりトラむンフォント等のデゞタルフォントを制䜜。圚職䞭に「JIS X 905224ドット字圢」「JIS X 905116ドット字圢」の開発にも携わる。