連作短編「追憶レゾナンス」第五話(最終話):ワンシーンのお届け
完結した連作短編である、「追憶レゾナンス」第五話(最終話)の抜粋をご紹介します。本編の核心には触れない、ワンシーンの抜粋です。
もしご興味を持っていただけましたら、こちらの記事にお立ち寄りください。第一話から、すべてご覧いただけます。
【ここからが抜粋です】
「追憶レゾナンス」第五話「源次郎篇」より抜粋
源次郎にとっては長い夜が明けて、いつも通り九時に匠が一刻堂やってきた。
扉の傍で待っていた源次郎は、床に額をこすりつけた。
「匠、すまぬ。先に絵を見てしまった」
「え? それくらいいいですから、立ってください」
「すまない、すまない……」
「そんなに謝らなくても、大丈夫ですって。何かあったんですか?」
憔悴していた源次郎は、匠の肩をかりて受付の方へ向かった。そして机の上にある絵を指さした。
「匠も見ておくれ」
匠は訝しげな表情で、日差しが降り注ぐ布をめくった。すると匠も目を見開いて、口を半開きにしていた。
【ここまでが抜粋です】
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