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【十勝農家】希望のたい肥#未来のためにできること

小麦は十勝の循環農業の中心的な存在

盆休み前の1週間は、私たちは小麦畑の地力回復のため、たい肥を畑に撒いています。秋に小麦の種をまくための準備です。十勝地方では小麦は秋に種をまき、種は厳しい冬に耐え、種自身は土中で根を張り成長の準備を始めます。春になり小さな芽を出すと私たち人間は麦踏みを行い、小麦の茎が収穫期に倒れないよう鍛えます。春の終わりを告げる二十四節気の一つを穀雨といいます。このころに小麦は降雨を受け成長を始めます。まさに穀雨です。収穫期が近づくと小麦は黄金色に輝き人々を愉しませてくれます。小麦をコンバインで収穫した後も、小麦の茎は黄金色に輝き続けます。この黄金を刈り取り麦稈ロールを作ります。麦稈ロールが畑に転がる風景は十勝の風物詩として有名です。この麦稈ロールは牛の餌となる牧草として使うのではなく牛の寝床の敷き藁となります。そして敷き藁と牛が排泄する糞尿が牛舎に蓄積され、発酵し、たい肥として再び麦畑へとまかれるのです。私たち農家は1年を通して多くの収穫を得ながらこの循環を支えています。一方、収穫した小麦はいったん各地区の農協倉庫で保管され、やがて十勝港に隣接するサイロに集められ、この港から全国各地の製粉工場へと出荷されます。製粉工場では小麦粉となりパンやラーメンとなりみなさまに届くのです。名もない農家と小さな小麦による循環作業は毎年北海道の大地で展開されています。小麦の一生はなかなか教訓的で人生の段階を教えているように思えてなりません。小麦たちは今年もよくやってくれました。

農家が小麦畑に感謝する時

私たち十勝の農家は毎年小麦を作っています。十勝の小麦は小麦粉となり、日本の食卓を支えます。この循環は関わる専門的な職業者だけの話ではありません。この循環に関心を寄せるみなさんや小麦を食するみなさんの存在があればこそ日本は成り立っているのではないでしょうか。持続的社会を実現するということは、循環社会を実現する人たちがつながることが基本です。私たち農家も小麦を巡る担い手の一人として、みなさんとつながりたいと思います。そのために私たちは、小麦の収穫を終えた畑に再びたい肥をまいています。盆休みの前の一週間は私たち農家が小麦畑に感謝を述べる時であり、来年の循環に向け、希望のたい肥をまく時でもあるのです。小麦の1年が終わり、また新たな1年が始まろうとしています。

私たちのSDGs宣言


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