
本当の平和はどう作られるのか?沖縄戦の真実と『孫子』の兵法から読み解く、日本の生存戦略
本当の平和の作り方、ご存知ですか?こんにちは、トビラAIです。本日6月23日は沖縄慰霊の日です。1945年に沖縄で展開された戦争で、アメリカ側の死者およそ2万、日本側の死者は民間人の犠牲者9万4千を含む18万8千(Wikipediaによる)とされる沖縄戦が、終結した日です。正確には総司令官牛島中将が自決した日ですが、この当時、駐沖日本軍の指揮系統は完全に崩壊していたので、このあとも戦闘は続いていたと考えられます。亡くなられた方の御冥福を心からお祈りいたします。
沖縄戦の真実とは?本土空襲とは異なる「3ヶ月間の絶望」
沖縄戦の悲惨さは、広島・長崎の原爆や東京など各都市の大空襲と根本的に私は違うと考えます。それは死者数の問題ではありません。B29等による空からの攻撃は、基本的に数日で終わります。誤解を恐れず言えば、広島・長崎は1日で終わりました(もちろん、後遺症が長く続くことはわかっています)。
それに対して沖縄戦は違う。3月23日に、355機のアメリカ軍機が本島地方に加え大東地方、奄美も含め空襲しています。そしてアメリカ軍が慶良間諸島の座間味島に上陸したのは1945年3月26日。本島中西部の読谷村に上陸を開始したのは4月1日。そこから6月23日まで続くのです。鉄の暴風と言われる凄まじい砲弾の中、南に追い詰められるまで3ヶ月間、逃げ場もなく、家族が死に、友も死に、家は燃え、生活が破壊され続け、自分の命の保証もなくさまよい続けるわけです。沖縄戦の特異な点は、失われた物がものすごい多いことでもわかります。人命ももちろんそうなんですが、首里城は破壊され、大多数の戸籍が失われたり、鉄道が跡形もなくなくなったり、町自体が消滅寸前になってしまったり。島田県知事も生死不明です。いかに徹底した殲滅作戦であったかがわかります。あまりそういう事例は内地(日本本土)では聞かないですよね。
このような体験をした沖縄県民に対し、私は襟を正さざるを得ません。
顔が見える恐怖。ガザやウクライナとも異なる沖縄戦の特異性
現代のガザやウクライナ、イランでの紛争と「沖縄戦」が決定的に異なるのは、空爆やドローンが主体ではなく、敵軍が実際に上陸し、対面で住民を南へ南へと追い詰めていった地上戦であるという点です。
そのアメリカ兵たちの顔つきを想像してみてください。戦車や火炎放射器、銃などを携えて向こうから大量にやってくるわけです。その目を想像するだけでもゾッとしませんか?ボタンを押したらミサイルが飛んでいくのとはわけが違う。相手は自分を殺しに来て、自分は自衛のためにその人間を殺さねばならない。これが狂気の極みでなくて何でしょうか。顔が見える戦争は恐怖そのものです。
そしてこれが3ヶ月も続くわけです。
私は広島・長崎の原爆投下を学ぶことは将来世代の核抑止につながるので大切だと思いますが、戦争という愚かしい行為の強烈な悲劇体験は、沖縄戦を学ぶことでしか得られないと考えています。日本史における重要度が一段上、です。数週間かけてでも、子どもたちに探求させたいテーマだと思います。
名著『孫子』が教える兵法。戦争の大家が掲げる「最高の理想」
さて、なぜこの太平洋戦争が起こったのかは、昨年に日本史の講義として解説しましたので、そちらをご覧ください。
少し視点を変えて、歴史の教訓に目を向けてみましょう。『孫子』は「国家の存亡と人民の生死に関わる一大事」と位置づけ、軽々しく戦争を起こすことを厳しく戒めています。『老子』や『韓非子』では戦争の道具(兵)は「不祥の器」や「凶器」と呼ばれ、やむを得ない場合にのみ用いるべき不吉なものと断言します。
さらに『孫子』は、万が一戦争に至った場合でも、戦争の長期化は厳禁とされています。孫子は、戦争が長引けば軍が疲弊し、国家の財政が窮乏して、最終的に他国に付け込まれる原因になると警告しました。そのため、「拙速(まずくともすばやく切り上げる)」ことを是とし、「戦争が長引いて国家に利益をもたらした例はない」と断言しています。
そもそも戦争の兵法書として知られる『孫子』における最高の理想は、「百戦百勝」することではなく、「戦わずして敵を屈服させる」ことなんですね。日本にぴったりじゃないですか。『孫子』はそのための具体策として、何を言っているでしょうか。ここでQUIZです。
今回のQUIZ
孫子が掲げた最高の理想「戦わずして敵を屈服させる」ために、最上策としているのはどれでしょうか。
ア 自分勝手な戦略に走らずに公の精神を持つこと。
イ 過去・現在・未来の人々や、自分と他者を分け隔てなく等しく愛すること。
ウ 外交手段を用いて敵の同盟関係を断ち切り、孤立させること。
エ 敵の計略を未然に封じること。
オ 実際に軍を交えて戦ったり、味方の犠牲が大きくなる城攻めを行ったりすること
です。考えてみてください。
米国依存からの脱却?これからの日本が目指すべきミドルパワー外交
私は外交の専門家でもないので何にも言えないですが、米国が孤立主義や単独行動主義を強める中、日本は米国一国に運命を委ねるべきではない、と思います。欧州主要国(英・仏・独)、オーストラリア、インド、ASEAN諸国といった「法の支配と自由貿易」を重んじるミドルパワー諸国との連携を急ピッチで深める必要があると思います。特にEUは大人です。 米国を同盟の枠組みに引き留める努力(外交的説得)を継続しつつも、万が一の「米国の空白」を埋めるための広域な安全保障・経済ネットワークを構築し、特定の超大国による暴走を多国間で牽制するバランス・オブ・パワーを形成することが、戦争を防ぐ第一の防波堤となります。
ちなみに先程のQUIZの答えですが、 「エ 敵の計略を未然に封じること。」が最上策、とされます。意外じゃないですか?私も意外でした。「ウ 外交手段を用いて敵の同盟関係を断ち切り、孤立させること。」は次善の策だと言うんですね。
AI兵器と「囚人のジレンマ」。軍事規制が機能しない致命的な理由
現在の日本を見ていると5類型の撤廃が決まったり、原子力潜水艦の配備が議論の俎上に上がるなど、今までの私達が受けてきた教育とは違う動きを見せていますね。経験がない分、どのように判断したらよくわからなくなっている、という方が多いのではないでしょうか。
サンドラー(1999)は、国家間の軍拡競争は、相手が軍備を増強するかもしれないという恐れから自国も軍備を増強してしまう「囚人のジレンマ」の構造に陥りがちだ、と指摘します。
さらに、軍事的な研究開発を通じた技術進歩は将来の予測を困難にし、軍備制限の交渉をさらに難しくさせる、とも指摘します。今で言うとまさにAIですね。主要国は、新しい防衛技術を協定に盛り込むことで将来の軍事的優位を喪失することを恐れるため、新技術の制限に躊躇したり、後で破棄することを前提にして調印したりすることがあります。その結果、協定が最新の脅威に対応できず機能しなくなります。つまり、今後AI兵器に関する規制が決まり、調印まで行ったところで、破棄される可能性が高いと言えますね。
正直、戦後の平和教育を受けてきた私には、今後の日本がどうするべきかわかりません。かつての社会党や共産党などの左派の政党が主張していたように、「話し合いで解決する」というのはウクライナの事例を見れば成立しないことがわかりますし、既にそれは2000年以上前に孫子が唱えていたことでした。
平和は祈るだけでは訪れない。国家情報局と「戦わないため」のインテリジェンス
「敵の計略を未然に封じること。」これが最上策です。日本はずっとアメリカの傘の下にありましたから、私も含めて平和ボケしてますね。諜報活動が必要です。日本も国家情報局を設置する方針になりました。
機密情報を集約するルートを統合するのが狙いで、今後、スパイ防止法や海外での情報活動にあたる対外情報庁の立ち上げも検討するそうです。
ここまで書いてきて思い出しました。
戦後すぐ、日本の統計の不備をなじるマッカーサーに対して、吉田茂は「戦前に我が国の統計が完備していたならば、あんな無謀な戦争はやらなかったろうし、またやれば勝っていたかもしれない」と逆ギレしたのです。
今後日本が自立した国になるために、情報収集は必須です。国家情報局の設置や現在の日本の外交指針を不安視する人もいるでしょうが(多分私もその一人)、日本が戦争をしないために、あの不幸な地上戦をしないために、この国をアップデートする好機なのかもしれません。
カントは、人間が一緒に生活する際の「自然状態」は決して平和ではなく、常に敵対行為に脅かされている「戦争状態」にある、と断言します。戦争とは人間の利己心や悪の原理から生じる理不尽で破壊的な行為であると同時に、皮肉にも人類に法的秩序の形成を強制し、最終的な平和の実現へと向かわせる自然の過酷なプロセスの一部としても捉えられています。
どうやら平和の実現は、残念なことですが、祈ることでも、安穏に暮らすことでも達成できないようです。
国民1人1人が責任を以て行動し、協力して勝ち取っていくもの。あえてこの言葉を使いますが、挙国一致で平和を実現する努力が必要です。
QUIZの解答
エ
でした。
ありがとうございました。
この記事が、少しでもこれからの日本の未来や、本当の平和について考えるきっかけになれば幸いです。もし「ハッとした」「他の人にも知ってほしい」と感じていただけましたら、ぜひ「スキ」やフォローをお願いいたします。そして、あなたの大切なご友人やご家族にもこの記事をシェアして、この重要なテーマについて一緒に語り合ってみてください。皆様からの率直なコメントも心よりお待ちしております。
感謝一入
Warm Regards,
トビラAI拝
参考文献
アダム・スミス『道徳感情論』岩波文庫
カント『永遠平和のために』岩波文庫
金谷治訳『孫子』岩波文庫
金谷治訳『韓非子第一冊』岩波文庫
T.サンドラー著/深谷庄一訳(1999)『防衛の経済学』平文社
トビラAIプロフィール
※ 本稿では画像生成と文章の推敲に生成AIを使用しています。