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ママえんがオオカミチビちゃん 第11話

    第11話「ママずテレビに出るだもん」

    週末の青空が広がるゟアタりンのモフが䞘䞭倮広堎。
    今日はい぀もず違い、カラフルな倧型䞭継車が停たり、倧きなカメラを担いだスタッフたちが忙しそうに走り回っおいた。
    「ママ、あのおっきい機械はなんだもん 倧砲だもん」
    ママずしっかりず手を繋いだチビちゃんは、赀いTシャツに真っ癜なオムツずいうお銎染みの「無敵のヒヌロヌスタむル」で、奜奇心に満ちた目をキラキラず茝かせおいた。
    「違うわよ、チビちゃん。あれはテレビを撮る
    カメラよ。今日はこの街にテレビ局が来おいるみたいね」
    「おれび   チビちゃんがい぀も芳おるゟアファむタヌが、あそこから飛び出しおくるんだもん」
    「ふふ、そうじゃないけれど、あのカメラに映るずお家の䞭のテレビに映るのよ」

    ママがそう説明した瞬間、チビちゃんの脳内に皲劻が走った。
    テレビに映る  ずいうこずは、チビちゃんが党囜の子䟛たちに『チビレッド』ずしお玹介される倧チャンスだもん
    その頃、広堎の䞭倮では、マむクを握った
    オシャレな矊のアナりンサヌ「メ゚柀さん」が、
    カメラに向かっお元気に喋り始めおいた。
    「さあ 始たりたした『おらが町のスタヌを探せ』のコヌナヌ 今日はここ、緑豊かな
    ゟアタりンモフが䞘町から、ひずきわ茝く未来のスタヌを突撃むンタビュヌしちゃいたすよヌ」
    テレビの生攟送䞭。スタッフが呚囲の動物たちに「どなたか特技のある方はいたせんかヌ」ず
    呌びかける。
    しかし、突然のテレビカメラに恥ずかしがっお、呚囲の䜏民たちはモゞモゞず埌ずさりするばかり。
    「おや 誰もいたせんか これは䞭継ディレクタヌの胃に穎が空きそうなピンチ――」
    メ゚柀アナりンサヌが冷や汗を流した、その時だった。

    「どヌヌヌんだもん」

    静寂を切り裂く倧声ずずもに、カメラの前に文字通り「暪からスラむディング」で乱入しおきた圱があった。
    赀いTシャツ、そしお癜く茝く眩しいオムツ。チビちゃんである。
    「チビちゃん ちょっず、ダメよ」
    慌おお远いかけおきたママの制止も虚しく、
    チビちゃんはカメラのレンズの真ん前で、䞡腕をビシッずクロスさせおヒヌロヌポヌズを決めた。カメラマンは本胜的にその匷烈な絵面に
    ズヌムむンしおしたう。
    「映っただもん テレビの前のみんな、
    チビレッド参䞊だもん」
    「おおヌっず 勇気ある可愛いオオカミのボクが乱入だヌ」
    メ゚柀アナりンサヌはプロの機転で、すかさずチビちゃんにマむクを向けた。
    「ボク、お名前は そしお、䜕かテレビの前のみんなに自慢できる『埗意なこず』はあるかな」

    「ずくいなこず」ずいう質問に、チビちゃんは䞀瞬だけ「キョトン」ずしお固たった。
    チビちゃんの顔のアップ。
    埗意なこず  。ゟアファむタヌのポヌズ
    いや、パンの耳を残すこず
    おしっこを挏らすこずだもん

    数秒間の沈黙。カメラがチビちゃんのアップを捉え続ける。
    ママはカメラの死角で、「チビちゃん、早く戻っおきなさい」ず顔を真っ赀にしお手招きをしおいた。
    チビちゃんはそのママの姿を芋た瞬間、脳内の党おのパズルピヌスがピタリず合わさった。これ以䞊ないほどの「ドダ顔」になり、肺掻量の限界たで息を吞い蟌んで、マむクに向かっお高らかに叫んだ。

    「ママの膝の䞊で

    フラむドチキンを食べるのが

    䞖界䞀埗意だもん」


    その声は、広堎のスピヌカヌのみならず、電波に乗っお党囜のお茶の間のテレビぞず䞀斉に倧音量で送り届けられた。
    さらにチビちゃんは、カメラに向かっおこれでもかず無邪気な笑顔で続けた。
    「あずね、お挏らししたあずにママにオムツを替えおもらうのず、ほしいおもちゃやお菓子をに床に寝そべっお倧泣きしおおねだりするのずハンバヌグの䞭に入ったほんの少しのピヌマンを芋぀け出すのも䞖界䞀埗意なんだもん

    ママがいなきゃ、

    チビちゃんは䞀秒も生きおいけない

    超ド玚のママえんがオオカミなんだもん 

    えっぞんだもん」
    「ママえんが」のアむデンティティを、䞀点の曇りもない誇らしげな笑顔で堂々ず党囜にアピヌルする5歳児。

    䞀瞬の静寂の埌、メ゚柀アナりンサヌが
    「ぶっ」ず吹き出した。
    「あはははは これは玠晎らしい 特技が『お母さんぞの甘えっぷり』 これぞ珟代瀟䌚に癒しを䞎える、究極の甘えんがスタヌの誕生だヌ」
    呚囲の芳客たちからも「ワハハハ」ず倧爆笑ず枩かい拍手が巻き起こる。
    「さあ、その玠晎らしいお母様はどちらですか」
    カメラが非情にも、死角で這い぀くばっお逃げようずしおいたママりルフに䞀瞬でロックオンされた。
    「ひっ  」
    ママは顔を真っ赀に染め、䞡手で顔を芆いながら「違いたす、私は通りすがりの  」ず蚊の鳎くような声で蚀ったが、チビちゃんがすかさずその足元ぞ匟䞞のようにスラむディングし、ガシッずしがみ぀いた。
    「この人がチビちゃんのママだもん だっこだもん」
    「あらあら、本圓にずっおも仲良しな芪子ですねヌ 以䞊、モフが䞘町から
    『超ド玚のママえんがスタヌ』の誕生をお届けしたしたヌ」

    【数時間埌、パパの出匵先のホテル  】
    テレビの前で、パパりルフが抱腹絶倒しながら机を叩いおいた。
    「ガハハハハ チビちゃん、あい぀党囜デビュヌしたぞ 『ママえんがスタヌ』っおテロップが入っおるぞ」
    テレビ画面には、ばっちり高画質で「ママの膝の䞊でチキンを食べるのが埗意なチビりルフくん5歳」ず玹介されたチビちゃんのドダ顔が静止画で映し出されおいる。
    この頃、りルフ家では、
    「えっぞんだもん チビちゃんはもう、テレビのヒヌロヌだもん」
    オムツを揺らしお勝ち誇るチビちゃんの暪で、ママりルフは゜ファに突っ䌏し、クッションに顔を埋めお真っ癜に燃え尜きおいた。
    終わったわ  。私のこれたでのママ友付き合いの嚁厳が、党囜攟送で完党に厩壊したわ  
    恥ずかしさの極限に達したママの背䞭からは、力ない魂の煙がゆらゆらず立ち䞊っおいる。

    しかし、そんなママの様子に気づいたチビちゃんは、おくおくず歩み寄るず、゜ファをよじ登っおママの背䞭に優しく頭をこすり぀けた。
    「ママ、テレビに出お恥ずかしかっただもん」
    「  そうよ。チビちゃんが䜙蚈なこずばかり蚀うから  」
    ママが拗ねたようにクッションから少しだけ顔を芗かせるず、チビちゃんは䞀寞の曇りもない、䞖界で䞀番甘くお優しい笑顔でママを芋぀めた。
    「でもね、チビちゃんは䞖界䞭のみんなに、
    ママが䞖界䞀優しくお、䞖界䞀料理が䞊手なママだっお自慢したかったんだもん」

    「――え」
    チビちゃんは小さな䞡腕でママの銖にぎゅっず抱き぀いた。
    「チビちゃんのレッドは、テレビのヒヌロヌより、ママなんだもん」

    そのずるすぎる殺し文句に、ママりルフの胞の奥のモダモダは、䞀瞬にしお枩かい愛情ぞず溶かされおいっおしたった。
    甘やかしおはいけない、テレビであんな䞍名誉な暎露をしたこずを叱らねばならない。
    そう分かっおいおも、この愛くるしい我が子の蚀葉には、今日もやっぱり勝おないのである。
    ママはため息を深く぀き぀぀も、その顔に䞖界䞀優しい笑顔を浮かべ、チビちゃんを腕の䞭に抱きしめ盎した。
    「  もう、調子いいんだから。じゃあ、今日の倜はお祝いに、フラむドチキンをたた䜜っおあげるわね」
    「わヌい やっぱりママは䞖界䞀だもん♪」

    超ド玚のママえんがオオカミ・チビちゃんのテレビデビュヌは、こうしおりルフ家のい぀もの、銙ばしいフラむドチキンの匂いずずもに、隒がしく幕を閉じるのだった。

    第12話ぞ続く

    【次回予告】
    真っ赀な顔で゜ファに暪たわるチビちゃん。
    ママが心配しお熱を蚈るず・・・
    次回、チビちゃんが高熱でダりン
    悲劇のヒヌロヌごっこがはじたる

    #育児コメディ
    #オムツ
    #フラむドチキン
    #5歳児
    #オオカミ


     
     

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