
セルフケアをやりすぎて、身体が分からなくなった人へ
― ケアを棚卸しし、減らし方を考える実践ガイド ―
朝起きたら、ストレッチ。
痛いところをほぐして、姿勢を確認する。
夜は筋トレ。寝る前に、もう一度ストレッチ。
少し気になることがあれば、スマホで調べて新しい体操を試す。
一つひとつは、身体のために始めたことです。
でも、気づけば「身体のためにやること」が、一日の中にいくつも並んでいないでしょうか。
そして、こんなふうに感じることはありませんか。
「これだけやっているのに、何が自分に合っているのか分からない」
このnoteは、今やっているセルフケアを一度整理したい方に向けて書きました。
新しい方法を追加する前に、現在のケアの目的、手応え、負担を並べて見直していきます。
足りないのは、もう一つの方法でしょうか
自分は理学療法士として身体の相談を受ける中で、「何をすればよいか分からない」という言葉の背景に、やることが多すぎる状態を見てきました。
ストレッチも、筋トレも、マッサージも行っている。
身体を確認し、情報を調べ、毎日何かを修正している。
それでも、どれが役立っているのか分からない。
こうしたときは、さらに方法を増やす前に、今行っていることを整理する余地があります。
ケアを続けていることと、今の自分に必要かどうかを確認できていることは、別だからです。
最初に、一つだけ振り返ってみてください
今、習慣になっているセルフケアを一つ思い浮かべてください。
そして、次の3つを考えてみます。
* 何のために始めましたか。
* 続けることで、生活の何が楽になりましたか。
* 時間や疲れ、不安の負担は増えていませんか。
すぐに答えられなくても構いません。
「何となく続けていた」
「その場では楽になるけれど、その後は分からない」
「やめると悪くなりそうで、見直せなかった」
その気づきが、整理の出発点になります。
このガイドで行うこと
ここでは、運動やストレッチだけでなく、身体を確認する行動や検索する時間も書き出します。
そのうえで、一つずつ考えます。
今は残したいもの。
量や方法を見直したいもの。
自分だけで変更せず、担当者に確認したいもの。
すべてをやめることが目的ではありません。
身体のために始めた取り組みを、今の生活と両立する形へ整えることが目的です。
有料部分には、次の内容を収録しています。
1. セルフケアが増えていく流れの整理
2. 現在のケアを書き出す棚卸し表
3. 目的・手応え・負担を確認する5つの問い
4. 残す・調整する・相談するための分類
5. 一度に変えすぎない見直し方
6. 確認や検索との付き合い方
7. 3つの記入例
8. コピーして使える見直し記録と相談メモ
このガイドが向いている方
* 複数のセルフケアを続けていて、どれが必要か分からない。
* 楽になった経験から、回数や種類が増えている。
* 身体を確認したり、調べたりする時間が負担になっている。
* ケアを減らしたいけれど、何から見直せばよいか迷う。
* 身体のための時間を、暮らしの中で無理なく確保したい。
身体の症状そのものをどう整理するか知りたい方には、別記事「体判断軸」があります。
この記事では、すでに行っているケアの見直しに焦点を当てます。この記事だけでも作業を進められるようにしています。
このガイドの使い方
最初から全部を整理しなくても構いません。
気になっているケアを一つ選び、第2章の表に書き出すところから始めてください。
医師などから指示されている治療・運動・服薬については、このガイドだけで中止や変更を決めず、担当者と相談してください。
新しい症状や悪化など、身体の状態に気になる変化がある場合も、ケアの棚卸しだけで解決しようとせず、医療機関への相談を考えます。
「減らす」ことを、新しい義務にしなくて大丈夫です。
今の自分に必要なことを、確かめながら選び直していきましょう。