
多層の私:これが私の生き書 ⑥|余白 私を守れるのは私だけ
「アナタは強いから。内に牙を剥き、痛みを自分で鷲掴みにできるんだよ」
「もう、乗り越えた側の人間だから。
見えている基準が高いから。自分で自分と向き合う覚悟があるから」
と、何度も言われた。
「弱い人はいるよ。向き合えない人はいる。
誰でもアナタみたいに強い訳じゃない」
と、何度も聞いた。
私の、何を見て。
私の、何を分かった気になっているのだろう。
ひとりで何でも出来そうな、無敵の女?
もしそう見えるのなら、それは私の、ほんの一部しか見ていないだけの話。
光の裏にあるはずの、ドロドロとした影を見ようともせず、ただ「羨ましい」と指をくわえ、陰口を叩く。
私だって、生身の人間だ。
今でも荒れ狂い、漆黒のさらに奥にある、ブラックホールのような“暗黒”が私を丸ごと支配する夜がある。
頭がおかしくなりそうなくらい、狂う夜もある。
それでも、私はそんな自分を否定などしない。
だって、これも私だもん。
いつか、私がこの世界から旅立つ時。
私は、心から泣いてくれる人を探している。
都合のいい私ではなく、暗黒も牙も、本当の私をすべて見た上で、それでも泣いてくれる人。
──もう、すぐ隣にスルメ夫🦑がいるけれど。
それでも、私は欲張りだから。
いつか旅立つ瞬間に、「あぁ、私はちゃんと生きたな」って思いたい。
誰か1人くらい、
本気で受け取ってくれたら…
私は救われる。
これが私。
これが私の、生き書。
[最初から] 多層の私:これが私の生き書①|余白私が私をここに残す理由
【マガジン] 多層の私:これが私の生き書
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