
ようこそ戦友よ16~Eyeと瑠璃(Aziの世界41)
画像はAIです
前の話
酒場街の路地で捕まえたEyeは、やはり朝まで帰って来なかった。
Eyeが帰ってきたところを庭先で捕まえる瑠璃。
ロバートもその後ろからついて出てきた。
「お願いだから、一人で動かないで」
そういう瑠璃に、やはり真正面からは受けないEye。
「大丈夫だ。こうやって帰って来てるじゃん
もう疲れたから後にしてくれ」
「そうやって、避けるの、わたしを」
「最近離れてたのは瑠璃のほうだろう」
一瞬唇を噛む瑠璃。
「そうだけど。。
でも危ないことしてたら、心配するじゃない」
「子どもが扱いはやめてくれ。
瑠璃ほど武力は無いけど、トラブルの避け方を知らない訳じゃない!」
「わたしがどう感じてるか、どうでもいいってこと!」
Eyeは答えなかった。
真正面から受け止めれば、何かが壊れる。
読まれたくないものまで、見られてしまう。
そう思った瞬間、口が勝手に動いた。
「ロバートの方が、良いよ」
「なっ」
「こんな男でも女でも無いやつより。
ロバートの方が君を満足させられるよ」
パシッとEyeの頬でかわいた音がする。
「わたしがそこだけで人を選ぶと思うの!
ふざけないで」
瑠璃は空間を歪ませ、スルリと入っていく。
その頬には涙が一筋。
しばらく誰も何も言わなかった。
ようやく腕組を解いて、ロバートが言う。
「俺は懐かしくて、ここにきたんだ、きっと」
Eyeは振り返る。
「前はルビーって呼ばれてた、彼女。
血塗られたルビーより、今の瑠璃の方がしっくりくる」
Eyeは黙っていた。
「俺は、あいつをちゃんと守れなかったんだ。
追いかけろよ」
「……わかった」
踏み出そうとして、振り返る。
「ロバート」
「後で、君のことを読ませてくれ。……体のほうだ」
「どういうことだ」
ロバートの眉がわずかに動く。
「何か見えたのか」
「まだわからない。でも、君がここに来た理由と、瑠璃が泣いた理由が、どこかで繋がってる気がする」
「でも、今は先に瑠璃だ」
そう言って、シュンと消えた。
続く