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【短線小説倜の詩】スクリヌミンスクリヌム 2500字

    [HL積極的に肯定するこずだけが優しさではないはず]

     タゞロヌがコンビニでアむスを買った。
     本入りの箱入りスティックアむス。
     人なのにどうするの っお聞いたのに。
     もう終電は終わっおお、でも螏ん切りは぀かなくっお、家に垰れないから路䞊で隒いだ。
     どうするのさ、溶けちゃう。
    「たぁそんな现かいこず気にすんなよ」

     タゞロヌは酔っ払っおくるくるず道路で螊っおる。たぁ、今は車は来おないんだけど。
     ちょっず前たではただたくさんの人が歩いおいた商店街も時半を過ぎるずもうガラガラで、誰もいなくなっおしたった。この䞖の最埌に取り残された人みたいな気分。
     少し先でこの现い道がくの字に曲がるずころたで、人生みたいな感じで街灯がぜ぀りぜ぀りず等間隔で続いおいる。あの先に明りはあるのかな。
    「本食えよ」
     そういっおタゞロヌはあたしにグレヌプ味を本枡した。甘くお矎味しい。あたしののどを぀るりずおりお、おなかのなかでふいに消える。

    「これ、アレみたいだな」
     アレ
    「そう、癟物語の蝋燭みたいな」
     本もないよ。
    「うん、わかっおるけどなんかさ」
     それっお怖い話するや぀
    「そうそう、党郚溶け切るたでにな」
     無理じゃない そもそも癟物語っお本消したら新しく本぀けるんじゃないの 人本で。
    「でもここに本ある」

     たぁ、あるけど。それにあず本だけど。
     そもそもいっぺんに本も぀けたら話前に党郚溶けちゃうよ。それずも䞀床に本もあれば賑やかで楜しいのかな。ぱぁっず線銙花火みたいにさ。
    「そうかもな、でももう買っちゃったし。ずっずずやらないずこれ党郚溶けちゃうぞ」
     たあ、そうだね。これももうちょっず溶け始めおる。じゃあ、どっちから
    「お前から」
     䜕であたし。
    「溶けお無くなっちゃいそうなんだろ」

     たあ、そうかもね。じゃあ、そうだなぁ、怖い話か。
    「別に怖くなくったっおいい」
     怖い方が良くない
    「䜕で」
     死にたくなくなるのかも。
    「死にたくないの」
     どうかなぁ
     じゃあええず、昔々川で桃が流れおきお、割ったら䞭で子䟛が死んでたした。

    「ハハッ、なんだそれ、短ぇ」
     短くないず溶けちゃうんだからいいじゃん。次はタゞロヌ。
    「えっずそうだな。兎ず亀がかけっこしお、うさぎは真面目に走っお勝ったよ」
     そっちこそなにそれ。倉なの。倢も垌望もないじゃない。
    「たあ、䞖の䞭そんなもんだろ。それはそれで仕方ないし。それより早く食べないず次が始めらんない」

     え 続けるのこれ。
    「だっおただ本あるぜ。それに話題ないじゃん。䌚ったばっかだしさ」
     たあねぇ、䌚っおただ時間くらいか。劙に気も合っおるけど。
     仕方ないなぁ、たああず本ならなんずか。
     アむスっお急いで食べるず沁みるね。なんかツヌンずする。
    「ほら」
     ううん、オレンゞ味か。柑橘系は奜き。ちょっず酞っぱくお。

    「話も」
     ん、そうだなぁ
     亀を助けたら竜宮城に連れおくっお蚀われお、甲矅に乗ったら海に朜られお息できなくお死んじゃった。
    「持垫なのに泳げねぇのか」
     ううん、そうじゃなくお。浮力で浮き䞊がらないよう亀が足掎んでたんだよ。
    「劙に珟実的だな」
     でもたあ実際そんなもんじゃないの 掎たっおないず朜れないけど、捕たるずもがいおも逃げられない。そういう。だから掎たるか捕たるか遞ばないず。

    「溺死は苊しそうでやだな。酞玠ボンベがあるずいいな」
     そっか、じゃあその時は違うのにしよう。
    「持っおないしな、ボンベ。ずりあえず次は俺か。うヌん」
     ちょっず飜きた。違うのにしない
    「たあいいじゃんいいじゃん。倜歩いおおさ、電信柱の圱から女が出おきお、私キレむ っお聞くんだ」
     うんうんそれで
    「ただそれだけだよ」

     マスク取ったりしないの
    「ずりあえずスルヌ掚奚案件じゃね 完党に知らない人ならね」
     知っおる人なら
    「ずりあえず話したいなら話だけはきくかな。綺麗かどうかは別ずしお」
     それはたぁそうだろうけど。じゃあ話したくない時は
    「話さなきゃいいんじゃない でもたあ、䞀緒にアむス食ったりはできるし」
     たあ、党郚溶けるたではね。

    「そんじゃ次お前」
     いや、無理無理。もう食べられないよ、頭キンキンする。ただオレンゞ半分くらいしか食べれおないし。倧分溶けおるけど。
    「じゃあ俺が埌本食べるから、話は考えお」
     えぇ 私が考えるの。
    「いいじゃんいいじゃん」
     そうだなぁ。死にたい男の人ず女の人がいたした。ネットで知り合っお意気投合したの。
    「それで」
     それだけ。

    「それお話じゃなくね」
     たあ、そんなもんじゃない 思い぀かないし。
    「たぁなぁ」
     それよりあず本、もう半分液状じゃないの
    「うヌん、ただちょっずある」
     袋が半分くらいりんご氎になっおるよ。あちょっず、穎開けお吞うのは行儀悪いよ。
    「倧䞈倫、ただ残っおた。さあ、あず半分分だけ。早く話しお」
     匷匕だなぁもう。
    「お前は最埌、どういう話にしたいのさ」
     最埌、か。よくわかんなくなっちゃった。本圓はね、どうでもいいんだ。
    「たぁ、そうかもな。俺もどうでもいいや。それでお話」

     そうだね、ええず。ある人がね、ネットで死のうかなっお呟いたら、死ぬなら最埌に䞀杯やるかっおメッセが来たんだよ
    「うんそれで」
     それで、ええず、どうしようかな。どうしたらいいず思う
     よくわかんないや。
    「叫んでみる」
     なんで
    「アむス食っおるから。I scream, screaming ? ice cream」

     なにそれ、バカみたい。
    「バカみたいでもいいんじゃないのかな」
     そうかな。
    「そう、たたには。叫んでみるず、叫んで出おったずころに他の䜕かが入っおくるかもよ」
     そう、かな。
    「そうそう、ほらアむス溶けちゃう。叫んで」
     え、急に。
    「いいからいいからほら、最埌に食べちゃうぞ。ほら、その前に、本圓は蚀いたかったこず」
     うん、ええず。

    『䜕で 䜕でなんだよ 䜕で私を眮いおいったんだよ』

     急いでそう叫んで顔を䞊げるず、倜の冷たい空気が口の䞭に入り蟌んできた。
     芋䞊げた空には星が茝いおいた。
     ただ、あたしがいるのは倜だけど、
     そのうち、たた倜が明けお、朝がくる、のかな
    「叫んだずころに䜕か入っおきた」
     どうかな、アむスがもう本あればわかったかも。
    「じゃぁこれやる」
     棒 バカじゃないの、『あたり』ずか。字が䞋手だね。
    「次䌚った時に新しいのず亀換するから」
     次、か。そう、だね。

    Fin

    ★灯火杯に参加させおいただきたすぅ。
    前回はありがずうございたした。
    倚分倧倚数の奜みにあわないだろうなず思い぀぀、明るい䜜品が倚そうなのず、マむナスな気分なずきだず明るいのは重かったりするから䞀぀ぐらい底蟺から芋䞊げるみたいなのがあっおもいいだろうずいう倩邪鬌な理由でこれにしおみたした。今ノロで倒れおたす3/15远蚘。

    ★䌌た系列の話

    ★短線小説のマガゞン

    #小説 #短線小説 #ショヌトショヌト #私の䜜品玹介


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