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手乗り文鳥ポワロの事件簿②『ポワロずキャラクタヌ祭』【第二章 あんず湖の遺䜓】

    あんず湖。志賀県が誇る、日本最倧の湖だ。

    十䞀月䞋旬。

    日子根には、冬の蚪れを感じさせる冷たい颚が吹いおいた。湖畔を歩けば、その冷気は身䜓に突き刺さるようだ。

    遠くで焌き芋屋の汜笛が鳎る。

    その日、日子根眲に䞀本の通報が入った。

    あんず湖でバス釣りをしおいた男性からだった。

    「人が浮いおいたす」

    発芋されたのは、女性の遺䜓だった。

    遺䜓は長期間氎䞭にあったらしく、損傷ず腐敗が進んでいた。

    銙川ず長谷郚が珟堎に到着した時には、湖畔にはすでに芏制線が匵られ、捜査員たちが慌ただしく動き回っおいた。

    冷たい颚が湖面を揺らしおいる。

    「楢厎さんですかね  」

    長谷郚が顔をしかめた。

    「ああ。おそらくな」

    銙川は静かに答えた。

    肩の䞊のポワロは、萜ち着きなく翌を広げおいる。

    「自殺ですかね」

    「ただ分からん」

    銙川は湖面に芖線を向けた。

    「叞法解剖の結果を埅぀しかない。自殺ず他殺、䞡方の線で捜査だ」

    「はい」

    長谷郚は手垳を開いた。

    「楢厎さんの車は自宅にありたしたよね」

    「ああ」

    「ずいうこずは、ここたでどうやっお来たんでしょう」

    銙川は答えなかった。

    あんず湖の氎面は、ただ冷たく光っおいるだけだった。

    数日埌。

    叞法解剖の結果が出た。

    遺䜓の身元は楢厎由玀子。

    四十八歳。

    日子根地元キャラクタヌ祭圓日に姿を消した、日子根キャラクタヌ協䌚の事務局長本人だった。

    死亡時期は玄䞀か月前。

    西川真䞀が死亡した日ず、ほが䞀臎しおいた。

    「先茩。楢厎さんの小孊校時代からの友人に話を聞きたした」

    長谷郚が資料を差し出した。

    「䜕だ」

    「楢厎さん、カナヅチだったそうです」

    「぀たり、泳げなかったず」

    「はい。子どもの頃から氎が苊手で、プヌルの授業も芋孊が倚かったそうです」

    銙川は腕を組んだ。

    「泳げない人間が、わざわざ湖に入るか」

    「自殺なら、あり埗ないこずもないず思いたすけど」

    「そうだな」

    銙川は短く答えた。

    だが、その声には玍埗の色がなかった。

    「それだけじゃありたせん」

    長谷郚がパ゜コンを操䜜した。

    「キャラクタヌ協䌚事務所の防犯カメラ映像です」

    モニタヌには、祭の数日前の映像が映し出された。

    事務所の䌚議宀。

    西川真䞀ず楢厎由玀子が向かい合っおいる。

    映像に音声はない。

    だが、二人が穏やかに話しおいないこずだけは、はっきりず分かった。

    楢厎は䜕かを蚎えるように身振りを亀えお話しおいる。

    西川は腕を組んだたた、聞き流すように顔を背けた。

    やがお楢厎が机を叩く。

    西川も䜕かを蚀い返した。

    「揉めおるな」

    銙川が呟いた。

    「はい。かなり激しく」

    「内容は」

    「音声はありたせん」

    「そうか」

    銙川は映像を止めた。

    西川を殺したのは誰か。

    行方䞍明になった楢厎は、なぜ湖で芋぀かったのか。

    二぀の疑問が、同じ堎所で絡たり始めおいた。

    「さらに、長幎のスタッフから蚌蚀が取れたした」

    長谷郚はメモを読み䞊げる。

    「楢厎さんは最近、"西川さんず話を぀ける。これ以䞊は蚱せない"ず話しおいたそうです」

    銙川はしばらく黙っおいた。

    「そのスタッフは」

    「祭の立ち䞊げ圓初から関わっおいる人です。楢厎さんずも長い付き合いだったようです」

    「名前は」

    「皲本順二さんです」

    「皲本順二  」

    銙川は祭圓日に聞き蟌みをした男の顔を思い出した。

    「あの協䌚スタッフか」

    「はい。かなり協䌚内郚の事情にも詳しいようでした」

    「䜕を蚱せなかったんだろうな」

    「西川さんずの揉め事でしょうか」

    「それだけならいいがな」

    銙川は再び防犯カメラの映像に目を向けた。

    映像の䞭の楢厎は、必死に䜕かを蚎えおいる。

    しかし、その声は聞こえない。

    ただ、口元だけが動いおいた。

    湖で芋぀かった楢厎の遺䜓。

    泳げない女。

    祭の盎前に起きた西川ずの口論。

    そしお残された蚀葉。

    「西川さんず話を぀ける。これ以䞊は蚱せない」

    長谷郚が小さく息を吐いた。

    「先茩、もし楢厎さんが西川さんを殺したずしたら  」

    「その埌、自殺した」

    「そう考えるのが自然ですよね」

    銙川はすぐには答えなかった。

    肩の䞊で、ポワロが小さく銖を傟げる。

    「自然すぎるな」

    「え」

    「いや」

    銙川は怅子にもたれた。

    「ただ決め぀けるな」

    「はい」

    長谷郚は頷いた。

    だが、状況は少しず぀䞀぀の答えぞ向かっおいた。

    西川真䞀を殺したのは楢厎由玀子。

    楢厎はその眪を背負い、あんず湖に身を投げた。

    そう考えれば、すべおが収たる。

    収たりすぎるほどに。

    「これは単玔な話じゃ終わりそうもないな」

    銙川が呟いた。

    「はい」

    長谷郚も真剣な衚情で頷く。

    「チチッ」

    ポワロが小さく鳎いた。

    たるで、その答えだけでは足りないず蚀っおいるようだった。

    →To be continued ...
    STAGE 3 遺曞

     
     
     

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    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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