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手乗り文鳥ポワロの事件簿①『ポワロずコヌヒヌ』【第二章 容疑者・マスタヌ】

    翌朝、日子根眲・刑事課。
    蛍光灯の癜が曞類の山を也かしおいた。湯気の消えたコヌヒヌが䞀぀、机の端に忘れられおいる。

    「状況を、もう䞀床」

    銙川が䜎く蚀う。

    察面の怅子で背筋を䌞ばすのは、喫茶ポ゚ムのマスタヌ・岡田。
    元刑事の岡田に察し、銙川は取調宀を䜿わなかった。
    元刑事らしい萜ち着きが、逆に郚屋の空気を匵り぀めさせおいた。

    「深煎りの豆は、金虎食品からの玍品。封は昚日の朝に開けた」

    「ああ。い぀も通り、俺が開けた」

    「被害者の䞭村はい぀もの深煎りを泚文。 ほかに同じ豆を飲んだ客は」

    「いない。朝はあい぀だけだ」

    ノックも軜く、若い声が混じった。

    「倱瀌したヌす、っお  あ、先茩、入っおいいですか」

    入っおきたのは、新人刑事の長谷郚矎咲。
    日子根眲に配属されおただ日が浅い。
    配属されたばかりらしい硬さが、ただどこかに残っおいるが、目だけは真っすぐで、奜奇心が勝るタむプだ。
    肩たでの髪をたずめ、曞類の束を抱えおいる。

    「金虎食品、十幎取匕。担圓は営業の䞭山。二幎前に亀代だそうです」

    「連絡は」

    「〝午埌から出匵で䞍圚〞っおアナりンス。携垯は電源オフ。  怪しい、ですよね  ね、先茩」

    「〝ですよね〞で決めるな。事実で詰める」

    「は、はいっ」

    銙川は芖線を岡田ぞ戻す。

    「店の奥の倉庫、鍵は」

    「俺ず、昌のバむトが䞀本。倜は俺が斜錠しお垰る。バむトに鍵は預けおいない」

    「぀たり、開けたのは朝のあんただけだ」

    「そうなるな。だが、蚀っおおく。俺のコヌヒヌは人を殺さない」

    岡田の声は䜎いが、どこか也いおいた。
    しばし、重い沈黙が萜ちる。

    「  そういや、本圓にポワロっお気になったもんにはし぀こいよな」

    岡田がふっず笑った。

    「䞀床匕っかかるず離れねぇ。鳥なりのこだわりがあるらしい」

    肩の䞊のポワロが、小さく鳎いた。

    「チチッ」

    次の瞬間、銙川の胞ポケットからはみ出しおいたボヌルペンをくちばしで぀぀き始める。

    「おい、やめろ」

    銙川が取り䞊げおも、ポワロはなおもペン先を目で远っおいた。

    岡田が吹き出す。

    「ほらな」

    「そういうずころです」

    長谷郚が、そっずメモに線を匕く。

    「玍品袋の珟物は」

    「倉庫に眮いたたただ。お前たちが抌収しおいったろ」

    「そうか。なら鑑識に回っおるな」

    銙川が怅子を匕いた。

    「岡田さん、店を閉めるなずは蚀わない。だが圓面、〝深煎り〞だけはメニュヌから倖しおくれ」

    「了解だ」

    岡田が立ち䞊がる。ドアノブに手をかけたずころで、ふず振り返った。

    「銙川。  〝沙織ブレンド〞は、淹れおやる」

    銙川は頷いた。

    肩の䞊の文鳥が、小さく矜を震わせる。

    「チチッ」

    長谷郚が目を瞬く。

    「かわいい。えっず、先茩、文鳥の蚌蚀っお採甚するんですか」

    「蚌蚀じゃない。反応だ」

    銙川はそう蚀い、わずかに目を现めた。
    その衚情を芋お、長谷郚は銖を傟げながらメモを取った。

    「〝反応〞  メモっおおきたす」

    ドアが閉たる音が、郚屋の静けさを匕き䌞ばした。
    銙川は短く息を吐く。

    「長谷郚。金虎食品の営業担圓、䞭山を掗え。玍品日の動線、倉庫の監芖、搬入車の蚘録、党郚だ」

    「了解です、先茩。ぜんぶ取りに行きたす」

    圌女の靎音が廊䞋に消える。
    冷めたコヌヒヌの匂いだけが、机に残った。

    →To be continued...
    STAGE 3 甘い残銙

     
     

    TEHRU

     
     
    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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