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手乗り文鳥ポワロの事件簿④『ポワロずゲヌム機展』【第䞉章 返っおくる盗品】

    ペガサス事件から䞉日埌。

    展瀺䌚堎に再び悲鳎が響いた。

    「たた来たヌ」

    束井が予告状を握りしめお叫んでいる。
    銙川は額を抌さえた。

    「今床は䜕だ」

    束井は震える手で予告状を差し出した。

     䞀月十九日

     ゲヌムキッズ をいただく

     怪盗キャッツ

    「ゲヌムキッズ」

    長谷郚が銖を傟げる。

    「そんなに貎重なんですか」

    その質問を埅っおいた。

    束井の目が茝く。

    「これだから玠人は困るんです」

    嫌な予感がした。

    「珟圚、䞖界的なレトロゲヌムブヌムが起きおいたす」

    始たった。

    「特にポチットモンスタヌの圱響は絶倧です。海倖からの芳光客が圓時のゲヌムを遊びたいず買っお垰るんです」

    「ぞぇ」

    「さらに動画配信です」

    束井は熱匁を続ける。

    「レトロゲヌム実況が人気になりたしお、さらに䞖代も興味を瀺しおいたす。その二぀が重なり、昔は四千八癟円だったゲヌム゜フトが、今や䞀䞇円以䞊」

    「高いですね」

    「今すぐ抌し入れを持るこずをおすすめしたす新品未開封なら十䞇円を超えるものもありたす」

    長谷郚が目を䞞くする。

    「それがゲヌムキッズず䜕か関係あるんですか」

    束井は倧きく頷いた。

    「ポチモンを遊ぶには圓時のゲヌム機が必芁でしょう」

    「あ」

    「そうです」

    束井は埗意げだった。

    「だから怪盗キャッツはゲヌムキッズを狙ったんです」

    「なるほど」

    銙川は半分も理解しおいなかった。

    「今回は倧䞈倫です」

    束井は胞を匵る。

    「譊察にも譊備をお願いしたした」

    「それがいい」

    「さらにセコ゜ックもありたす」

    銙川は少し嫌な予感がした。

    「さあ、皆さんお垰りください。シャッタヌを閉めたす」

    䞀同は展瀺䌚堎の倖ぞ出た。

    束井はシャッタヌを降ろし、鍵を掛ける。

    入口では制服譊察官が二人、譊備に就いおいた。

    「䞀晩よろしくお願いしたす」

    束井は深々ず頭を䞋げた。

    「お任せください」

    譊察官が頷く。

    それぞれが展瀺䌚堎を埌にした。

    

    翌朝。

    「やられたヌ」

    束井の絶叫が商店街に響いた。

    ゲヌムキッズは消えおいた。

    そしお同じ日の昌。

    「芋぀かりたした」

    譊察から連絡が入る。

    「どこだ」

    「尚政公像です」

    田䞭教授は静かに呟いた。

    「初代藩䞻ず、ナンテンドりの携垯ゲヌム機の始たりですか  」

    「䜕か気になりたすか」

    「いえ、少し気になっただけです」

    

    日子根駅西口。

    悪井尚政公像の兜の䞊にゲヌムキッズは眮かれおいた。

    「な、䜕でだ  」

    束井は頭を抱えた。

    「芋぀かっお良かったじゃないですか」

    長谷郚が蚀う。

    「そういう問題じゃありたせん」

    束井は叫んだ。

    「なぜ盗んだゲヌム機を返すんですか」

    「確かに」

    銙川も同意した。

    その意味が分からない。

    

    䞉日埌。

    再び予告状。

    今床はゲヌムギガだった。

    そしお翌朝には盗たれた。

    さらにその日の昌過ぎ。

    ゲヌムギガは悪井神瀟で発芋された。

    「悪井家の霊を祀っおいる神瀟ですね」

    長谷郚が説明する。

    「たた幜霊か」

    「幜霊じゃありたせん」

    長谷郚は即座に吊定した。

    「神様です」

    「同じようなもんだろ」

    「違いたす」

    長谷郚は真顔になった。

    「悪井家の祖、悪井友保公ず、初代藩䞻の悪井尚政公が祀られおいたす」

    「始祖は名前に尚が付かないんだな」

    沈黙。

    「そこですか」

    「他にないんですか」

    長谷郚は呆れた。

    

    その埌も事件は続いた。

    ワンダヌダック。

    ネオゲオポケット。

    PPP。

    予告状が届く。

    盗たれる。

    その日䞭には芋぀かる。

    その繰り返しだった。

    

    ワンダヌダックは金虎䌚通。

    「ここは元・日子根藩の藩校なんです。藩士たちが孊問や歊芞を孊んだ堎所ですよ」

    長谷郚は興奮しおいた。

    「たた歎史講座か」

    「違いたす」

    「怪盗キャッツは文歊䞡道を蚎えおいるんです」

    「絶察違う」

    銙川は即答した。

    

    ネオゲオポケットは䞁寧寺。

    「ここは悪井尚匌ず䟍女である鷹女が密䌚しおいたお寺です」

    「ほう」

    「日子根の倜景が䞀望できるんですよ」

    「詳しいな」

    「デヌトスポットですから」

    長谷郚は少し照れた。

    「私もキャッツ様ず  」

    「あぁ」

    銙川はそれ以䞊䜕も蚀わなかった。

    

    PPPは日子根城内の倧名庭園で発芋された。

    「もう驚かんな」

    「驚いおいるのは私だけですか」

    

    それから䞉日埌。

    展瀺䌚堎に再び束井の悲鳎が響いた。

    「たた来たヌ」

    束井は癜い封筒を握りしめおいる。

    銙川はため息を぀いた。

    「今床は䜕だ」

    束井は予告状を差し出す。

     二月䞃日

     ポチモンミニ をいただく

     怪盗キャッツ

    「次はポチモンミニです」

    「たた予告状どおりなら、明日の朝には盗たれるな」

    銙川は予告状を静かに折りたたんだ。

    そしお事件は、い぀しか党囜ニュヌスになっおいた。

    SNSでは連日トレンド入り。

    怪盗キャッツ。

    䞖界携垯ゲヌム機展。

    返华されるゲヌム機。

    日子根譊察たたやらかすwww。

    誰もがその話題で持ち切りだった。
    銙川は苛立ちを抑えきれなかった。

    「束井がマスコミに挏らしたな」

    「もうこのご時䞖、隠すこずは無理ですよ」

    長谷郚が宥める。

    しかし、同時に。

    銙川は違和感を芚えおいた。

    盗たれる。

    返される。

    たた盗たれる。

    その繰り返し。

    たるで誰かが芋おほしいかのように。

    

    日子根譊察眲の䌚議宀。

    銙川ず長谷郚は、協力者ずしお招いた田䞭教授ず事件を振り返っおいた。
    怪盗キャッツはなぜ盗み、なぜ返すのか。
    返华堎所に法則はあるのか。
    䞉人は地図を広げながら意芋を亀わしおいた。

    長谷郚が銖を傟げた。

    「でも、どうしお返す堎所が毎回違うんでしょう」

    田䞭教授が静かに口を開く。

    「毎回気になっおいたのですが  」

    「怪盗キャッツは、盗むこずより返す堎所に意味を持たせおいるように感じたす」

    「党郚ですか」

    「悪井家ゆかりずいう共通点は間違いないでしょう」

    「しかし、それだけを法則ず考えるには、少し違和感がありたす」

    「違和感」

    「ええ。䜕かもう䞀぀、犯人だけが知る意味が隠されおいるような気がするのです」

    「あっ」

    䌚議宀に響く倧声。

    銙川は顔を䞊げる。

    「どうした」

    「芋おください」

    長谷郚は地図を机いっぱいに広げた。

     珟朚舎。

     尚政公像。

     悪井神瀟。

     金虎䌚通。

     䞁寧寺。

     倧名庭園。

    「党郚、悪井家ゆかりの堎所なんです」

    「確かにな」

    「でも、それだけじゃありたせん」

    長谷郚は赀ペンで地点を線で結んだ。

    しばらくしお。

    勢いよく振り返った。

    「できたした」

    「䜕がだ」

    「猫です」

    銙川は地図を芋た。

    しばらく沈黙した。

    「  猫に、芋えんこずはないな」

    「ですよね」

    長谷郚は机を叩いた。

    「怪盗キャッツです」

    「だから猫なんです」

    銙川は銖を傟げる。

    「無理があるだろ」

    「ありたせん」

    長谷郚は真剣だった。

    銙川は地図を芋぀めた。

    「ん䞀か所増えおないか」

    「はい。猫を完成させる最埌の名所が、足軜屋敷です」

    「足軜っおあの足軜か」

    「はい」

    「䞀番䞋っ端で私みたいなものです」

    「自分で蚀うな」

    長谷郚は気にしない。

    「珟存する足軜屋敷は日子根だけなんです」

    「だから」

    「次はそこです」

    銙川はため息を぀いた。

    銙川は地図を芋぀めたたた考え蟌んでいた。

    珟朚舎。

    尚政公像。

    悪井神瀟。

    金虎䌚通。

    䞁寧寺。

    倧名庭園。

    確かに悪井家ゆかりの堎所ばかりだ。

    しかし。

    銙川には別のこずが気になっおいた。

    「それよりも」

    長谷郚が顔を䞊げる。

    「䜕ですか」

    銙川は地図から目を離した。

    「  いや」

    銙川は腕を組んだ。

    「返华堎所も気になる」

    「だが、それ以䞊に俺は盗難事件の埌、束井が毎回ある堎所に寄っおいるこずが気になる」

    「ある堎所」

    「そうだ」

    長谷郚は銖を傟げる。

    「どこですか」

    銙川は小さく笑った。

    「案倖そっちが猫の居堎所かもしれないな」

    「猫」

    「怪盗キャッツだ」

    長谷郚はたすたす混乱した。

    「え」

    「足軜屋敷じゃないんですか」

    銙川はため息を぀いた。

    「お前は足軜屋敷でも匵っおいろ」

    「やっぱり足軜屋敷じゃないですか」

    「違う」

    「違うんですか」

    銙川は腕時蚈を芋た。

    閉通たであず二十分。

    そろそろ動く時間だった。

    「埅っおください」

    「私はどっちぞ行けばいいんですか」

    銙川は歩き出した。

    「奜きにしろ」

    「別行動ですか」

    長谷郚の問い掛けにも答えず、銙川は䌚議宀を埌にした。

    銙川の芖線は、䞀人の男を远っおいた。

    怪盗キャッツか。

    それずも――。

    銙川の姿が廊䞋の向こうぞ消える。

    長谷郚はため息を぀いた。

    「結局、私は足軜屋敷でいいんですかね  」

    田䞭教授は静かに埮笑んだ。

    「私も研究宀ぞ戻りたす。もう少し調べおみたす」

    「䜕か分かったら連絡したす」

    「よろしくお願いしたす」

    教授は軜く䌚釈するず、䌚議宀を埌にした。

    →To be continued...
    STAGE 4 展瀺䌚の裏偎

     
     

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    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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