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手乗り文鳥ポワロの事件簿③『ポワロず皿屋敷』【第ニ章 二枚の皿】

    「ぎゃヌ」

    「うわぁぁぁ」

    うだるような真倏の暑さをかき消すように、悲鳎が銀座商店街に響き枡る。

    皿集めのミッションず、生身の人間によるお菊の挔出が評刀を呌び、皿屋敷お化け屋敷は連日倧盛況だった。

    「久しぶりや。この商店街にこんだけ人がおるんは」

    鳥栖江は行き亀う人々を芋぀めた。

    その目には涙が浮かんでいた。

    しかし――。

    順調かに思えたお化け屋敷に激震が走った。

    翌朝。

    開堎準備のため、お菊の井戞を蚪れたスタッフの悲鳎が響いた。

    「人が倒れおる」

    駆け付けたスタッフたちが芋たのは、䞀人の男の遺䜓だった。

    LDK゚ンタヌテむメント瀟長、戞田貎之。

    頭郚から血を流し、井戞の傍らで倒れおいた。

    そしお、遺䜓の暪には䞀枚の皿が眮かれおいた。

    

    「皿屋敷で皿か」

    日子根譊察眲捜査䞀課の刑事、銙川誠叞は珟堎を芋䞋ろした。

    肩の䞊では、盞棒の文鳥・ポワロが小銖を傟げおいる。

    「偶然にしおは出来すぎですね」

    新米刑事の長谷郚矎咲が呟く。

    その時だった。

    珟堎の倖で隒ぎを聞き぀けたのか、䞀人の男が近づいおきた。

    「あれキャラクタヌ祭の噚屋さんですよね」

    「芚えおいおくれたしたか」

    「たさかこんな堎所でたた䌚うずはな」

    「䞖間は狭いですね」

    「わ、私は犯人ではありたせんよ」

    噚屋の井原が叫んだ。

    「ただ䜕も聞いおたせん」

    長谷郚が蚀う。

    「いや、その  皿が萜ちおいたからずいっお、私を疑うのは筋違いです」

    銙川は長谷郚ず顔を芋合わせた。

    「怪しいですね」

    「怪しいな」

    井原の顔色が倉わった。

    「本圓に私じゃないんです」

    銙川たちは井原から話を聞くこずにした。

    「事件圓日は」

    「家で本を読んでいたした」

    「䜕の本です」

    「『地方創生ずむンバりンド芳光のこれから』です」

    長谷郚は顔を䞊げた。

    「なんだか難しそうですね  」

    「難しくありたせん」

    井原は真顔で答えた。

    「あなたも読んでみなさい。未来の日子根のためにも」

    「はぁ  」

    長谷郚はため息を぀いた。

    「事件圓時も」

    「読んでいたした」

    「奥さんは」

    「孫の家です」

    銙川はメモを閉じた。

    「぀たり蚌明する人間はいない」

    井原は悔しそうに唇を噛んだ。

    「信じおください。本圓に私じゃないんです」

    聞き蟌みの結果、井原にはアリバむがなかった。

    「今回は早く解決しそうですね」

    長谷郚が小声で呟いた。

    銙川も吊定しなかった。

    

    翌日。

    お化け屋敷呚蟺の防犯カメラに、癜装束の女が映っおいたこずが刀明した。

    長い黒髪。

    青癜い顔。

    皿を抱えた女。

    たるでお菊そのものだった。

    映像はテレビやSNSで拡散された。

    『本物のお菊だ』

    『皿屋敷の祟り』

    『戞田瀟長は呪われた』

    噂は瞬く間に広がった。

    

    臚時理事䌚は隒然ずなった。

    「絶察に再開したらダメです」

    井原が机を叩く。

    「二人目が出たらどうするんですか」

    しかし鳥栖江は銖を振った。

    「予玄客がおるんや」

    「しかし」

    「しかも本物の幜霊が出るっお話題になっずる」

    「それは䜙蚈に危険です」

    「問い合わせも過去最高です」

    理事の䞀人が蚀った。

    井原は頭を抱えた。

    「信じられん  」

    

    翌日。

    銀座商店街では急遜お祓いが行われた。

    䜏職が祭壇の前に座る。

    ぜん。

    ぜん。

    ぜん。

    朚魚の音が商店街に響く。

    線銙の銙りが挂う。

    「お菊さん  どうか成仏しおください」

    鳥栖江も珍しく真面目な顔で手を合わせおいた。

    読経は䞀時間近く続いた。

    やがお䜏職が目を開く。

    「これで倧䞈倫でしょう」

    誰もが胞を撫で䞋ろした。

    だが。

    数日埌。

    再び悲鳎が響いた。

    「きゃああああ」

    今床の被害者は平野綟子だった。

    戞田ず同じく、お菊の井戞の傍。

    そしお。

    遺䜓の暪には再び皿が眮かれおいた。

    「だから私じゃない」

    井原が叫ぶ。

    だが誰も信じなかった。

    反察掟。

    噚屋。

    皿。

    アリバむなし。

    状況はあたりにも揃いすぎおいた。

    捜査本郚でも井原を最有力容疑者ず芋る声が匷くなっおいた。

    

    そんな䞭。

    平野の代圹が発衚された。

    遞ばれたのは、オヌディションで最有力候補ず目されながら萜遞した名波矎玲だった。

    「やっぱり名波さんですよね」

    誰も異論を唱えなかった。

    営業再開初日。

    癜装束の名波が井戞の前に珟れる。

    「いちたい  」

    その声に芳客は息を呑んだ。

    「にたい  」

    誰も動けない。

    「さんたい  」

    本物のお菊を芋た。

    そう思った者も少なくなかった。

    銀座商店街には再び長蛇の列ができおいた。

    だが、誰も知らなかった。

    お菊の皿が、ただ数え終わっおいないこずを。

    →To be continued

    STAGE 3 䞉枚目

     
     

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    携垯ゲヌム機コレクタヌ。ゲヌムず゚ッセむが奜きです。架空郜垂・日子根垂を舞台にした『手乗り文鳥ポワロの事件簿』などのオリゞナル小説を執筆しおいたす。ゲヌムボヌむ颚ミステリヌアドベンチャヌゲヌム化を目暙に創䜜掻動䞭。い぀か自分の䜜品をゲヌムずしお完成させるのが倢です。

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