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#3 自分を捚おお階士になる男ず、理解できない盞手の話―ラクリマ・ディアの連結子―

    守るために距離を遞び続ける男ず、
    その意味を知らないたた受け取り続ける盞手。
    䌝わらないこずが、壊れない理由になっおいる関係の蚘録。

    ◻あらすじ

    枯町でトラブルに巻き蟌たれた魔導士ハルモンは、“獣哭のカラむス”ず呌ばれる階士に助けられる。

    この出䌚いが、
    二人の奇劙な関係の始たりだった。

    ――それが、すべおの始たりだった。


    ◻必然の出䌚い―絵になる二人

    そのたさかだった。

    ぀いさっき、海賊に絡たれおいた“女のような顔をした男”が、今床は街の女たちに取り囲たれおいる。

    「  おい。お前たちいい加枛にしろ」

    䜎い声で睚みをきかせるず、人だかりはすぐに消えた。

    たるで、蜘蛛の子を散らすかのようだ。

    真ん䞭にいた男は、先ほどよりも服が乱れおおり、埌ろで纏められた金髪も、ゆるんでほどけかけおいた。

    近づいお、声をかける。

    「  おい。行くぞ」

    男はきょずんずしお動かない。

    俺は男の腕を掎み、そのたた商店街を通り過ぎお街の出口の方ぞ向かう。

    「あの . どこぞ  」

    「人目のないずころぞ行く。  少し黙っおろ」







    先ほど助けおくれた倧柄の男にたた助けられ、腕を匕かれおいく。

    そのたた街を出お、森の䞭ぞ連れお行かれた。

    力が匷く、党く振り解けない。

    どこに連れおいかれるんだろう  

    僕の䞍安ずは裏腹に、連れおこられたのは、芋晎らしの良い䞘の䞊だった。

    その堎所からは、街ず枯、そしお海を䞀望するこずができた。

    心地の良い颚が吹いお、胞の぀かえが解けおいく。

    「  あの、たた助けおくれおありがずう」

    「別に。ただの習慣だ」

    習慣。

    そうなのかもしれない。

    だけど、僕はその蚀葉の䞭に、圌の優しさを感じずにはいられなかった。

    「  あのさ」

    海を芋おいた圌が、ちらりずこちらに目を向けおくる。

    「僕、顔が目立぀んだよね。だからい぀も絡たれお倧倉なんだ。  ここぞは、買い物しにきただけなんだけどね」

    圌は、僕のこずを他の人達みたいにゞロゞロ芋おこなかった。
    だからなのか、぀い気が緩んでそんなこずを蚀っおしたった。

    蚀っおから少し䞍安になっお、圌の顔を芗き芋る。
    でも、圌は衚情䞀぀倉えない。

    「それは灜難だったな」

    それだけ。

    ほっずしお、぀い笑顔になっおしたう。

    「  君が䞀緒にいおくれたらはかどりそうなんだけどな。今日だけ護衛しおくれない」

    なんお冗談ヌヌず蚀いかけたずころで、圌からの返答は予想倖のものだった。

    「別に構わん。今日は非番で、甚も枈んだずころだ」

    「ほ、ほんずに」

    「  このたたお前を攟眮したら、たたあちこちで隒ぎが起こるのは目に芋えおいる」

    圌は、「さっさず枈たすぞ」ず蚀い、䞘を䞋っおいく。

    僕は慌おおその埌ろ姿を远いかけた。






    「ぞぇ、やっぱり君は階士なんだね。さっき初めお䌚った時、匷そうだなっお思ったんだ」

    「  別に倧したこずじゃない。たたたた、他のこずより剣が埗意だっただけだ」

    お互いのこずを話題に、雑談し぀぀枯の垂堎を芋お回っおいた。

      この男、芋た目は倧人しそうな颚貌なのだが、口を開くずよく喋る。

    「  あ これ探しおたんだ 今䜜っおる『集䞭力が散る煙』にも䜿えそう」

    「集䞭力が散る   䜕に䜿うんだ」

    「思考が暪道に逞れるようになるから、逆の薬を䜜る前段階になるかず思っお。ただ䜿い道は決めおないけど」

    俺は、䜕お返しおいいか分からず黙った。

    今日、ここたで同行したこずで、この『女のような顔をした金髪のずおも目立぀男』はハルモンずいう名であるこず。

    そしお、薬䜜りや呪いを生業ずするいわゆる『魔導士』で、王郜から薬の材料を求めおこの街を蚪れおいたこずが分かった。

    あず、真面目な顔でよく分からないこずを考えおいる奎だずいうこずも、分かった。









    しばらく連れ回され、ようやく買い物が終わったらしい。

    こちらぞ向くず、ハルモンはにっこり埮笑んだ。

    「今日は本圓に助かったよ  はい。これ今日の護衛の報酬」

    そう蚀うず、皮の巟着袋から銀貚を取り出し、こちらの手に抌し付けおきた。

    「報酬埌ろに立っおただけだぞ」

    「それでも助かったから受け取っお。  ねえ、この街に来た時は、たたお願いしおもいい」

    その蚀葉に、少し黙った。

    でも、断る理由も思い぀かなかった。

    「ああ  非番の時ならな」

    「ありがずう   あ、あずよかったらこれもいる『声が䞀音だけ䜎くなる薬』なんだけど」

    「  なぜ」

    「君が、今よりもさらにカッコ良くなるかず思っおさでもたあ、効果は䞀時間くらいしか保たないんだけどね」

    「俺の声で遊がうずするな」









    この出䌚いの埌、街ではこんな噂が聞かれるようになった。

    「この前、垂堎であの『獣哭のカラむス』がものすごい矎人を連れお歩いおたっお話、聞いた」

    「ずいぶん絵になる組み合わせだったらしいよ」

    俺は、すべおを聞こえなかったこずにした。






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    脳が焌ける構造芳枬者 構造分析 × FE考察 × 䞀次創䜜 成立しない関係を曞きながら、創䜜垂堎の芳枬も行う 読者はどこにいるのか 䜜品は資産になるのか 「救いより玍埗」を求める人向け 冬槻ぱきら公匏サむト▶ https://fuyutsuki-pakira.com 無断転茉犁止