
猫アンチが猫を飼う
私は物心ついた頃から動物が大好きだった。特に犬が
昔、よく遊びに行く親戚の犬が幼い私の遊び相手になってくれていたと母から聞いて、犬好きな事に納得した
ウサギも好き。初めて飼った動物はウサギだった。母子家庭で、母は夜仕事に行くので五歳の私にとって1人でお留守番は心細くウサギが来てくれてとても嬉しくて寂しさも紛れた
そのウサギも亡くなってしまい、私はまた一人ぼっちの夜を過ごす事になった
それから妹、弟ができて騒がしい日々を過ごし弟が高校卒業し、家を出る時に家族に内緒で勝手に猫を貰ってきたのだ
オレだと思って可愛がってと家を出た弟。お前は可愛くないぞ!
その時、私は妹と別のアパートで暮らしてた。実家まで徒歩10分の距離だ
私は動物好きだが、何故か猫だけは可愛いと思った事がない。もちろん実家の猫にも興味がないが実家に用があったので行くと、とても華奢で小さな三毛猫がいた
大人しい猫だった。それくらいの感想しかなかった
それから一週間経ったあたりで猫をもう2匹弟が連れて来てぶちギレた。まだ家に来たばかりで馴染んでない三毛猫…ミケが可哀想だ
後から来た2匹はきょうだい猫で仲良くくっついていた
オスとメスで、オスはナナという名前で先住猫のミケと仲良くしてたがメスのクロがミケを苛めるのだ
そして、母は仕事が忙しいのもあってほとんど世話されていなかった。
物凄い異臭を放つトイレ、エサの皿が空っぽだからエサの袋食い破って食べて、水は台所の食器に溜まった水を飲んでるのを見て放っておけず、毎日のように実家に行き猫のトイレ清掃とエサ補充、水補充をやってアパートに帰る生活をした。
いつの間にか仕事中も猫の事が頭から離れず早く会いたいと思うようにまでなった
猫が想像の倍以上人懐っこく、その柔らかい体の虜になっていた
我が家の猫が可愛く見えると不思議と他の猫も愛しく感じるようになった
いつの間にか猫の沼へと沈んでいったのだ
それから色々とあり実家に戻って猫のお世話を続けている
猫のいない生活なんて考えられなくなってしまった。魔性の動物だと思う
先住猫のミケが病気で亡くなった時、自分でも驚くくらい泣いて、しばらく猫グッズやペットフード、ミケの好きだったカニカマを見るだけで涙が止まらなかった
あまりにも早いお別れだった。生まれつき長生き出来ない猫だったらしい
もっと遊んであげたかった。
もっと撫でてあげたかった。
残ったナナとクロはミケの分まで幸せにしようと、長生きしてもらおうと思う
一緒にいる時間は当たり前ではない事を知った
2匹と一緒にいる一分一秒が宝物と思って生活している。2匹ともシニアと呼ばれる歳まできてしまった。2匹のいない人生なんて想像もつかないくらい大切な存在になってしまった。出来る事なら私の寿命を分けてあげたい。いつか来る別れがとても怖いけど一緒にいる時間をこれからも大切にしていきたい
動物を飼うというのはとても楽しくて幸せでとても苦しい事だ