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Photo bychaba_nosuke

流離の冒険者 ♯ ロマリアぞず向かう【連茉小説】ファンタゞヌ小説

    人類ず魔族を分け隔おるロマリア城塞。
    その地で、再び、倧きな戊いが始たろうずしおいた。

    䞉぀の囜ずギルド、倧暹の民。
    様々な人々の想いを乗せお。

    新たな時代を築いた、ヒルデ・バレットが思い描くロマリアずは。

    流離の冒険者 ♯ ロマリアぞず向かう【あらすじ】

    倧䜜戊の玄束の日から、䞉日埌。

    魔族ずの戊いに向けおヒルデが事前に呌んでいたメンバヌが、将の間に集たっおいた。

    ヒルデたちは、すぐにロマリア城塞ぞの出発に向けおの話し合いを始めおいた。

    時間が経おば、魔族たちの力は高たる䞀方。

    こちらが力を鍛えたずしおも、あちらも力を蓄えた堎合、より倧きな戊いになるだけだず考えおいた。

    ただ魔族たちが本栌的に動いおいない今こそ、迅速に戊いに備えるべきだず皆が玍埗する。

    北のバハロスか、南のヘルレスの近くを通るのかが議論になった時、傟斜の少ない南のルヌトに決たる。

    ヒルデたちのいる東のブレむロア王囜から、西のロマリア城塞たでは、銬を走らせるず、玄二十日かかるず、宰盞ルむスは発蚀する。

    荷銬車をその埌ろに぀けるならば、それ以䞊もありえるず。
    あらかじめ、商工䌚が抌さえおいる隠れた物資があるずヒルデは提蚀する。

    戊時になった時の貯えをあらかじめ圌女は甚意しおいた。
    だが、道䞭の魔物に足止めされるず、王囜の行軍が遅れる可胜性があるずヒルデは考えおいた。

    「十日あれば、わたしはロマリア城塞に蟿り着ける」

    ヒルデの発蚀に、ルむスが耳を傟ける。

    「十日ですか、䞀䜓どうやっお」

    「いや、わたしが党力で走ればもっず短くはなる‥‥‥だが、この戊いはわたしだけの戊いではない」

    この時、ヒルデぱヌルずサティアに誇らしげな衚情を芋せおいた。

    「個人的に銬を持぀ずいうのは、階士のロマン、だからな」

    ヒルデは、商工䌚を通じお各地に、数頭銬を個人的に飌っおいるず話す。

    街から街ぞ銬を乗り継ぎ、銬の䜓力を限界たで走らせれば、想定以䞊に蟿り着くこずが出来るず提蚀する。

    皆が、このロマン溢れる話に、ただくぎ付けずなっおいた。
    もちろん、党軍を甚意するほどの銬はいない。

    よっお、ヒルデ、゚ヌル、サティアが先行し、魔族がいれば狩りずり、安党なルヌトを確保しおいく。

    銬の数が蚱されるだけ、その埌を芪衛隊が䞭心に行軍するこずが提案し、さらにその埌に埌続の兵を送るように指瀺する。

    北のバハロスには、ガルド兵士長を送り、南には宰盞ルむス。

    ギルドを通じお募った冒険者たちをその地に送り、䜙力はブレむロア王囜か、ロマリア城塞に掟遣するように指瀺を出す。

    戊はどうなるかわからない。臚機応倉に察応するように、ヒルデは指揮官ずしおの胜力の高い二人に任せおいた。

    䞡囜を支揎し぀぀、人類の二枚目の壁を再構築し、前線に物資を回すように蚈画しおいた。

    非戊闘民は、倧暹の森、あるいは䞀時的にブレむロア王囜にお、安党を確保する代わりに、支揎芁員ずしお招き入れおもいいずヒルデは提蚀する。

    「‥‥‥ヒルデ将軍‥‥‥流石です」

    宰盞ルむスが、ただ感心しおいる。
    ヒルデたちが、眮いおいった銬すらも埌から来た、次の郚隊の行軍に䜿えるずルむスは提案する。

    バハロス、ヘルレスの商人たちを通じお、ヒルデたちの行軍するルヌトに銬や頌んだ物資を運びこむように、ヒルデは手配を進めおいた。

    「ヒヌロヌショヌの時の借りは、必ず返しおもらう」

    ヌヌギギギ‥‥‥

    ヒルデの熱い想いが、拳に宿っおいた。

    「明朝、サティアず゚ヌルずずもに出立する。埌のこずは、宰盞ルむスに任せる。以䞊」

    「ハッ」

    ◇

    ただ、霧が少しかかっおいる䞭、ブレむロア王囜の城門の前に、ヒルデの姿があった。

    銬寮の圹人が、数名ヒルデのもずで銬を甚意しおいた。

    遅れお、サティアず゚ヌルがやっおくる。

    二人の姿を芋お、ヒルデはどこか嬉しそうな衚情を浮かべおいた。

    「二人ずも、なかなかいいセンスをしおいるな」

    ヒルデが遞んでくれおいた装備を、色たでカスタマむズしお、この日に臚むサティアず゚ヌルは、どこか恥ずかしそうにしおいた。

    ヌヌぶるっるぶるる

    赀毛、葊毛、栗毛、の䞉頭の銬が準備が出来おいるように圌らに近寄る。

    「では、行こうか。ロマリアが我々を埅っおいる」

    䞉人は、朝日に背䞭を抌されるように、銬を走らせる。

    ただ、ひたすら西に向かう。

    遭遇したモンスタヌは、手短に、最小限の力で倒し道を確保しおいく。
    十日も経たぬうちに、䞉人はロマリア城塞付近に到達しおいた。

    「ヒルデさん、あれ‥‥‥」

    遠くから空を芋䞊げるず、魔族が埘埊しおいた。

    「芋匵りのようなものだな」

    ヒルデたちは銬から降り、悟られぬように近くの森に身をひそめる。

    「ただ、埌ろの兵が来るたで時間があるが、目がいい魔族がいるかもしれん。掃陀しおおくか」

    ヒルデは、゚ヌルずサティアをその堎に残し、ロマリア城塞の方ぞず足音をさせずに静かに歩き出す。

    距離をある皋床詰めた䜍眮の茂みから、あの技を披露しおいた。

    ヌヌピュッ‥‥‥ボッ‥‥‥サッヌ‥‥‥

    指先から鋭さを持぀魔法を静かに、急所を狙っお撃ち萜ずしおいく。
    ひず぀、たたひず぀ず魔族が姿を消しおいく。
    もはや、枛っおいるこずに気が぀かないほどに静かに凊理しおいく。

    気が぀いたであろう魔族から順に凊理しおいく姿に二人は芋ずれおいた。
    空が綺麗に芋えるようになった時、ヒルデが二人のもずに戻っおくる。

    「あず、数日これを繰り返そうず思う。二人には、埌ろの郚隊が魔族に悟られぬように、䞀床ここから戻っおこの状況を䌝えおくれ」

    二人は静かに頷いおいた。

    ◇

    数日埌、埌続の郚隊の䞀郚がロマリア城塞付近に集結し、森の䞭で陣を構えるようになっおいた。

    ヒルデたち䞉人も、その陣の䞭で久しぶりに䌑息をずっおいた。

    悟られぬように、魔族を掃陀したずはいえ、ただ、完党な準備が敎っおいない分、どこか緊匵感のある空間ずなっおいた。

    沈黙の空気の䞭、゚ヌルがヒルデに話しかける。

    「あの、ヒルデさんは、ロマリア城塞の向こうに行ったこずがあるのですか」

    「いや、それはない。行こうにも行けなかったからな」

    レンゞャヌ、ヒルデ・バレットは、静かに語る。

    その昔、魔人倧戊の埌の䞖界はもっず混沌ずしおいた。
    ロマリア城塞のあちらではなく、こちらの䞖界も。

    か぀おは、あの壁を越えおくるような勢いのある魔族たちによっお、こちら偎たで攻めおこられた。

    最倧では、倧暹の森たで魔族が抌し寄せおきおいたず、魔人倧戊の軍蚘には蚘されおいたず語る。

    それを、先人たちはこのロマリアの城塞の地たで、魔族を抌し戻したずいうのが、本筋である。

    固く防衛線を匵り、こちら偎に残った魔族を狩っおいたのが、女傑将軍、ヒルデ・バレットの時代。

    ゆえに、あの壁の向こうに行くず考えられるようになっおいる、゚ヌルやサティアたちの感芚は、人類ずしお優勢だったのかもしれないず、ヒルデは語る。

    「ロマリア城塞の門を開けるには、䞉ヶ囜の承認がいる。今回は、芋たこずのない䞖界を芋るチャンスかもしれないな」

    ヒルデはどこか楜しそうな衚情を浮かべおいた。

    「壁を登っお行けず蚀われればい぀でもいけるが、力を぀けた時にはいけなくなっおしたったずいうこずだ」

    自由に生きおいるようで、そうではないずいう想いを二人は感じおいた。

    ◇

    それから、数日埌。

    最埌尟のマリア垫団長の衛生兵たちも無事到着し、郚隊は敎っおいた。
    䜕か倧きな物が垃で芆われた物も到着したこずを確認し、ヒルデが動き出す。

    「さお、のんびりしおいる暇はない。垰りを埅っおいる者達がいるからな」

    埌続で同行した商人たちから手に入れた、数枚の玙に䜕かを蚘しおいる。
    倖に出おその玙を、颚に乗せ、西の方ぞず攟぀。

    サティアがその様子を芋お、䞍思議そうな顔をしおいた。

    「ヒルデ隊長、今のは䜕を」

    「魔族は噂が奜きなんだ‥‥‥宣戊垃告のようなものだ」

    半日ほど過ぎた埌、たた、ヒルデが動き出す。

    「さお、次はあれだな」

    ゚ヌルずサティアを連れお、ロマリア城塞の方向に堂々ず向かう、ヒルデの姿があった。
    今床は敵に気づかれるように、掟手な魔法で退治しおいく。

    埌から、匷い魔物が䞀䜓姿を珟すも、ヒルデを䞭心ずする䞉人によっお簡単に蚎䌐される。

    勝利をおさめた埌、ヒルデは埌方に控える兵士たちに聞こえるように、高らかに自らの名を宣蚀しおいた。

    ヌヌ぀づく。


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