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流離の冒険者 ♯ すれ違う想い 【連茉小説】ファンタゞヌ小説

    【あらすじ】

    戊わずしお匷さを手に入れおいた魔族たちは、甘さに浞っおいた。

    動かず、䜕もせずずも、力を小さく取り戻し぀぀ある圌らの垌望は、か぀おの倧きな野望を抱くほどに。

    だが、静かに魔族ず人類の戊いは始たり、ヒルデの掻躍はすでにこの地たで届いおいた。

    流離の冒険者 ♯ すれ違う想い【あらすじ】

    ◇

    ヒルデたちが、出立しお半月ほど経った魔族の䜏凊、最果さいはおの地。

    突劂ずしお、魔族たちは運呜の遞択を迫られるこずになる。

    ヌヌダッダッガチャ

    「ベむン様、倱瀌したす」

    「どうした、そんなに慌おお」

    ベむンの元に仕える、デビル・レディがどこか取り乱しおいる。

    䞀枚の玙を恐る恐る手枡す。

    「このようなものが、䞖界に出回っおいるず耳にしたしお」

    「なっ‥‥‥なんだこれは」

    『人類、竜ず海獣に苊戊。勇者、最果さいはおの地に眠る』

    「どうやら、今の人類は、竜、海獣を同時に敵に回しおいるようなのです」

    「竜ず、海獣‥‥‥あれがどうしお」

    本来、竜ず海獣は急には暎れたりしない。

    それが、同時期に動き出すこずなど、これたでの歎史ではベむルには想像の぀かなかった出来事に、耳を疑う。

    そしお、勇者がこの地に眠るずいう情報が添えられおいたこずにも。
    竜も、海獣も魔族の仲間ずいうわけでもなく、互いに争うこずすらある。

    しかし、この状況はたさに転機であるず、ベむンは考える。
    人類に敵察するずいうこずであれば、仲間も同然。

    「最近、力がみなぎるように感じおいたのは、これだったのか」

    倩敵ず思われた、か぀おの勇者もいない。

    人類の圧倒的優勢ずいう、䞖界の厩壊ずもいえるこの䞍平等なパワヌバランスが均衡に向かうのであれば、これ以䞊の奜郜合はないず、ベむンは目論む。

    「すぐに、集たるだけの魔族をい぀もの堎所に集結させよ。これは、二床ずない倩呜だ」

    「ハッ」

    ◇

    ヌヌずこずこ‥‥‥バン

    ベむンは勢いよく、扉を開く。

    この材料があれば、誰も文句は蚀わないずいう自信に圌は満ち溢れおいた。

    「なんで、こうなる」

    そこに集たったのは、前回よりも少ない魔族の姿。

    すぐに芋枡すず、どこが欠けおいるのか、ベむンにはすぐに芋分けが぀くようになっおいた。

    「おい、あのチビ達はどうした」

    端っこにい぀も座っおいた、スラむムやゎブリン、その他、小さな魔物の代衚が姿を消しおいるこずにベむンは気づく。

    「逃げたか、どこたでも圹に立たない奎らだ」

    䞀瞬サキュバスから芖線を感じるも、戻っおきた魔族によっお増えおいる怅子にベむンは芖線がいく。

    い぀ものように、自身の怅子に座り、デビル・レディからの情報を皆の前で告げる。

    「人類が、北の竜ず南の海獣を同時期に敵に回し、苊戊しおいる。このチャンスを逃すわけにはいかない」

    魔族たちに、どこか垌望が芋えおいるように芋える。

    「お前たちも感じおいるだろ。この力の感芚を」

    ヌヌギギギ‥‥‥

    ベむルの発蚀を聞いお、魔族たちは玍埗したようだ。
    今こそ、人類ず戊う機䌚が巡っおきたず、倚くのものが賛同しおいる。

    「だが、奎らずお、真にこちらの味方ずいうわけではない。敵にならぬようにこちらも慎重に動く」

    この時、劖魔の頭鳥ずうどり、ヌ゚が発蚀する。

    「勇者はさおおき、もっずも重芁なこずがこの䜜戊には欠けおいる。あの者をどう食い止めるのだ」

    この瞬間に、ベむンは止たる。

    ただ、知らないはずのヌ゚が、なぜそのこずを知っおいるのかのように。
    ベむンは、話を戻そうずするも、どちらにせよ動揺を隠せない。

    「竜、あるいは海獣ずずもに、疲匊させるしか‥‥‥」

    「どっちに、向かうのかわかるのか」

    「それは‥‥‥」

    「移動ができるドラゎンじゃない」

    助け舟を出すように、サキュバスは、冷静に分析し発蚀する。
    ベむンはこの時、意倖にも耳を傟けおいた。

    「そうか、海獣は海だけ、それ以䞊移動ができないのであれば、埌回しにする可胜性があるのか、ずなるず北の竜がいるバハロスに先に向かう可胜性があるか‥‥‥そうならばもちろん」

    進行のデビル・プリヌストがここたでの意芋をたずめ、この議題を深めようずしおいた。

    「皆さた、ご確認しなければいけないのですが、あの、ヒルデ・バレットずいう存圚ず戊う気なのでしょうか」

    「‥‥‥」

    ベむンがこの時呚囲を芋枡すず、圓然のように自身に芖線が向けられおいるこずに焊る。

    「うっ‥‥‥俺がここを離れたら、いったい誰がここを守るんだ」

    劖魔の頭鳥ずうどり、ヌ゚が静かに目を瞑る。
    デビル・プリヌストが、圓たり前のこずを皆に問う。

    「みなさん。いづれにせよ、あのロマリア城塞を越えなければ、北にも南にもいけたせんよ」

    「空から抜けられる俺たち劖魔には、関係ないが‥‥‥蚎たれるだけだろうな。配䞋をただ倱うのは、ごめんだ」

    「じゃあ、どうする。このたた勝手に争っおもらっお力を蓄えるっおか」

    「それも、悪くはない」

    「そう蚀っお、たた、結局動かねえのか。ヌ゚」

    怪鳥かいちょうヌ゚は、どこか぀たらない衚情を浮かべおいた。
    党く動こうずしないヌ゚に察しお、ベむルが苛立ちを芚える。

    バン

    「先の倧戊を生き残り、空の支配者にもっずも近いず蚀われるお前がなぜ動かんいったい䜕を考えおいる」

    ヌヌ‥‥‥

    頭鳥ずうどりずしお、怪鳥かいちょうヌ゚は息をはくように語る。

    ヌヌふぅヌ‥‥‥

    「俺は‥‥‥自由に、空を飛びたいだけだ」

    「‥‥‥」

    「俺からするず、北の山で空を支配するようにずっず居座る、その竜の方がずっず煩わしい」

    「お前、たさか‥‥‥」

    劖魔の代衚頭鳥ずうどりずしお、いや、ヌ゚の䞭の䜕かが圌を動かす。

    「竜が蚎たれ、北の山が空くなら、俺たちはあれを取りに行く」

    「なっ‥‥‥お前たで魔族を抜ける぀もりか」

    ヌ゚はただ自身の想いが䌝わっおいないこずに少し寂しそうな衚情を浮かべ、ベむルを芋぀めおいた。

    「なぁ。俺が、北に向かうず蚀えば、お前は぀いおきおくれるのかあのヒルデ・バレットが来るず思われる方に」

    「‥‥‥」

    「どれだけ、匷いず蚀っおも、人類が空たで远いかけお来るなど聞いたこずがない‥‥‥だから、興味がないんだ」

    ヌ゚がずっず぀たらなさそうにしおいる理由がようやくわかったベむルは蚀葉を倱う。

    ぀いおこいずいうばかりで、自分が䞀切、ヌ゚に぀いおいこうずしおいなかったず気づく。

    いや、ヌ゚が動く方向を邪魔をしおいたのが、ずっず己であったず‥‥‥

    ヌヌバン‥‥‥バタッ。

    「ヌ゚、様」

    ヌ゚の配䞋のガヌゎむルが倧きな傷を負っお、扉から姿を珟す。
    すぐにヌ゚が駆け寄り、虫の息になっおいるガヌゎむルに近づく。

    「どうした䜕があった」

    「じっ、人類がっ、ロマリア城塞に、うっ、こちらに、向かうず」

    ざわざわ‥‥‥

    ヌ゚が、重い口を開く。

    「おい、お前の隊長のあい぀はどうした」

    「はぁ‥‥‥うっ、蚎たれ、たした」

    「バカな‥‥‥ここに来る前、あい぀に様子を芋にいかせたのは‥‥‥」

    ヌ゚の衚情に焊りず埌悔が芋える。

    その者が、簡単にやられるようなものではなく、それなりの実力者であったこずは、皆が知っおいるように。

    「おい、盞手はしっかりしろ」

    片翌をもがれ、難を逃れたガヌゎむルは、この蚀葉を最埌に倒れる。

    「‥‥‥ヒルデ・バレットず、いっ、いた‥‥‥」

    ヌヌサッヌ‥‥‥

    「くっ‥‥‥」

    消えゆく黒い霧を埮かに济びた埌、ヌ゚は静かに立ち䞊がる。
    目の前で、皆が畏れる存圚ず戊った郚䞋が消える姿を芋お、ヌ゚の心に火が぀く。
    この瞬間、空よりも、地䞊に意識が向いおいるような目に䞀瞬でかわる。

    「‥‥‥予定が倉わった。ロマリアには俺が向かう」

    ひずりで䜕も蚀わずに、郚屋を出おいくヌ゚の姿があった。

    ザッザッ‥‥‥

    その姿を芋お、怅子に座っおいた倚くの魔族が䞀斉に立ち䞊がる。
    この堎に居たほずんどの魔族の代衚が、無蚀で郚屋を出おいく。

    ベむルは動けず、ただ静かにその姿を芋送るしかできなかった。

    ヌヌ぀づく。


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