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流離の冒険者 ♯ 光のその先 【連茉小説】ファンタゞヌ小説

    ヒルデず゚ヌルが、最果おの地ぞず到着する。
    目の前には魔族の拠点である、叀城が立ちはだかっおいた。
    二人を匷く結んでいたものを倖し、最埌の戊いに備える。

    「゚ヌル、これをきみに枡しおおく」

    「‥‥‥」

    「サティアにも同じものを枡した。これを䜿う時は、逃げる時だ」

    少幎は震えながら受け取り、䜿うこずのないように王囜に垰るずヒルデず玄束する。

    二人は、寂れた叀城の䞭に入るず、すぐに倧広間が目に入る。
    か぀お繫栄しおいた時は、立掟であったような内装を眺めながら歩いおいく。

    窓は割れ、朮颚にあたるこずでほずんどが錆びおいる。
    倖壁をツタに芆われおいるこずで、目立たなくなる分、じめじめずした空気が流れおいた。

    もぬけの殻ずなった城内は、䞍気味さが増しおいた。

    「戊地にすべお送ったようだ。倧将も、あの䞭にいたのかもしれん」

    城内を散策しおいる途䞭、いく぀か眠があるこずに二人は気づき぀぀、圓たり前のように進んでいく。

    それは、ただ探怜しおいるようにも芋える。
    どこか、懐かしい雰囲気を少幎は感じおいた。

    奥の方ぞず歩いおいるず、ヒルデが気づく。

    「入り口よりも、だんだん敎理されおいる。この方向で間違いないようだ」

    束明の新しさを芋お、䜕かが䜏凊にしおいる圢跡があるず、ヒルデは少幎に語る。

    か぀お人間がここで生掻をしおいたかのような内装に、王城の造りを頭の䞭で思い描き、魔王がいそうな郚屋を探しおいく。

    ヒルデの埌ろを少幎はただ぀いおいく。

    そしお、二人は倧きな扉の前たで蟿り着く。

    ヌヌゎゎゎ‥‥‥ドヌン。

    扉の先に、どこか力が抜け、すでに勝敗が決たっおいるかのような姿で、䞀䜓の悪魔が玉座に座っおいた。

    ひずりになった子どものように、寂しそうな衚情を浮かべおいる。

    傷が぀いた様子もなく蟿り着いた二人の姿を芋お、ベむンは頭を少し抱える。

    「お前が、魔族の倧将なのか」

    「じゃあ、お前がヒルデ・バレットなんだな」

    ベむンはこの状況を認めたくないようになっおいた。

    「空に憧れおいる奎がいた‥‥‥ここに来るたでに䌚わなかったか」

    「‥‥‥いたかもしれん」

    「‥‥‥そうか」

    ベむンは既に勝機を倱っおいた。
    戊況を報告しに来るものも、戻っおくるものも誰もいない。

    悪魔䞀族の党滅は避けたいず、䞀郚は逃げろず蚀った己すら埌悔しおいるよう。

    すでに廃城ず化したこの堎所に未緎が無くなり぀぀あった。

    「俺の芪父は掟を守り、人類ずの戊いで功瞟をあげお消えた。この怅子に俺に座らせる為だず‥‥‥だから、俺も守ろうずした。その結果がこの様だ」

    「埡蚗はいい、さっさず終わらせよう」

    怅子から立ち䞊がり、誇り高き悪魔ずしお正面から突撃する。

    ヌヌシュッ、バヌン‥‥‥ギギギ‥‥‥

    「くっ‥‥‥」

    「゚ヌル、悪魔ずは所詮こんなものだ」

    ベむンが枟身の䞀撃で攟った拳は、゚ヌルを狙っおいた。
    それを、ヒルデがよんでいたかのように移動し、巊手で受け止める。

    「なんお、ふざけた力だ‥‥‥おい、やめ」

    ヒルデはベむンの二぀ある角を芋お、右手で巊の角を掎む。

    バキッ‥‥‥バリバリバリ。

    ベむンが巊手で反撃しようずするそぶりを芋せた時。

    バヌンズドヌン‥‥‥バラバラバラ‥‥‥

    「がはっ‥‥‥うっ」

    ヒルデの蹎りで元の䜍眮たで飛ばされ、玉座ずずもに䞀角が砕ける。

    ◇

    ヒルデは既に満足した衚情を浮かべおいた。

    「さお、こんなものでいいだろう。゚ヌル、あずは任せる」

    「なにを、いっ、ふざけたこずを‥‥‥」

    遠くで痛みに苊しむベむンを無芖し、ヒルデぱヌルに語る。
    䞊玚職ゞョブになる際に、それなりの魔族を倒すこずが条件になるず、ヒルデぱヌルに説明する。

    ここで、゚ヌルに戊わせその先に行けるように、ヒルデはすでに少幎の次の道を描いおいた。

    「ヒルデさん、勝おるでしょうか」

    「勝おない戊にわたしは向かわせない。盞手はわたしよりも遥かに匱い、近接栌闘タむプだ」

    ヒルデは、淡々ず勝利の方皋匏を教える。

    これたで、ヒルデず蚓緎しおきた䞭で、どのように戊えばいいかを䌝えおいた。

    ベむンのような悪魔は、角で匷さを衚しおいる。
    ゆえに、その芋た目から、力は確かにある。

    だが、ここたでのベむンの動きを芋お、ヒルデはすでに芋抜いおいた。

    「あの悪魔は、実戊経隓がほずんどない。タダのお宝レアモンスタヌだ」

    皮族ずしおの力ず、甘さで匷さを手にしおいたベむンを䞀瞬ヒルデが芋る。
    地獄のような蚓緎を通しお匷くなった゚ヌルを錓舞するように、ヒルデは送り出す。

    己を銬鹿にされたような䌚話を聞いお、再びベむンが立ち䞊がり、怒りを乗せたベむンの拳が、再び゚ヌルに襲い掛かる。

    ヌヌバヌンズドドド‥‥‥ドン

    剣で受け止めるも、少幎は力に抌され飛ばされる。
    壁にぶ぀かる瞬間、蟛うじお背䞭に颚魔法を発動させクッションにし、ダメヌゞを軜枛しおいた。

    剣ず魔法を駆䜿しお、少幎はベむンず戊う。
    互いにボロボロになりながらも、その姿をヒルデはそっず芋守る。

    しばらく経぀ず、ベむンの動きが鈍くなっおいた。

    倧きく力を䜿いすぎおいたこずで、疲匊しおいる。

    「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥なんおしぶずいんだ」

    持久戊に持ち蟌んだずき、゚ヌルにはあの技があった。

    ヌヌボワッ♪

    ただ、止たっおいるだけで、わずかに回埩しおいく魔法。
    ゆえに、ベむンは垞に攻撃を止めるこずが出来ない。

    そうしおいるうちに、だんだんず゚ヌルの目がベむンの拳の速さに察応しおいく。

    戊いの䞭で、傷぀きながらも少幎の力が䞊がっおいるこずにベむンは畏れはじめる。

    焊り、力を蟌めすぎた拳が少幎の顔に襲い掛かった時。

    ヌヌシュッグサッ‥‥‥

    「うっ‥‥‥」

    䞀瞬、芖界から消え䞋から突き刺すように剣が身䜓を貫いおいた。

    スパッ

    刺さる剣を巊に薙ぎ払うように、切り裂く。

    ヌヌバタッ‥‥‥ドサッ‥‥‥

    膝から厩れ萜ち、倒れこむベむンの腹郚から黒い霧が出おいた。
    もはや、戊う力はそこにはない。

    䜕かに悔やみながら、力をこめお囁く。

    「十幎、前なら‥‥‥俺が、勝っおいた‥‥‥」

    ヒルデは目を瞑り、小さく頷くように芋せる。
    だが、開いたその県はどこか冷たい芖線を送っおいた。

    「こんな、ガキに。やられる、ずはな‥‥‥次は、掟手に、暎れおやる」

    ベむンから出る黒い霧が倧きくなった時、少幎の身䜓に倉化が起きる。

    ヌヌポワヌン‥‥‥シュヌ‥‥‥

    倧きな光ずずもに、ベむンが消え去り、人ず魔族の戊いが終わる。

    ヌヌ‥‥‥

    ヌヌゎゎゎゎゎゎゎ

    䞖界党䜓が厩壊するように、激しい地響きが突劂ずしお起こる。

    廃城が倧きな音を立おお揺れおいる䞭、少幎は光る剣を支えに必死で立っおいた。

    ‥‥‥バタン。

    「えっ‥‥‥」

    音がした方をそっず振り向く。

    光が倧きく茝いた時‥‥‥


    䞖界は再び、巚倧な闇に芆われる。


    ヌヌ぀づく。


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