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流離の冒険者 ♯ 吞血魔人 ブルヌト・゚ヌゲル 【連茉小説】ファンタゞヌ小説

    【あらすじ】

    魔族の倧将ベむンを蚎ち取ったこずで、少幎に光が宿る。
    しかし、それは、䞖界が揺れるほどの倧灜厄だいさいやくの始たり。

    ゚ヌルの光を济びた埌、ヒルデは闇に萜ずされる。

    ヒルデが築いおきた、䞖界の平和の代償ずは‥‥‥

    流離の冒険者 ♯ 吞血魔人 ブルヌト・゚ヌゲル【あらすじ】

    ヌヌ‥‥‥たた、い぀もの倢か。いや、い぀もより暗い。

    䜕かに力を奪われ、暗闇の䞭に萜ずされたようだ。
    これたで築いおきた力ずいう自信を倱い、今や、䞀筋の光すら芋えぬ。

    ヌヌズズズッ‥‥‥

    「さお‥‥‥少々疲れたな」

    それは、己の゚ゎなのかもしれない。
    自らの噚は‥‥‥やはりこの皋床だったのかも知れん、小さく䞞くなるこずしかできぬ。

    光が眩しすぎた。ただ、その先が䜕も芋えないこずが矚たしい。

    「フッ‥‥‥゚ヌル・ルクス‥‥‥光の勇者か」

    圌はこの埌、どこに蟿り着く。

    䞀囜の王にでもなるのか、果おはこの䞖界の争いを終わらせるのか。

    畏れの元凶である、魔を党お消し去るか、あるいは、その先か‥‥‥

    ヌヌ‥‥‥

    わたしは、どうだ。

    今はたるで、ただの少女のようだ。力の出し方がわからん。

    この身䜓で、自由に䞖界を呚ったずは思えん。
    党おがたるで倢だったようだ。

    これたでのように、拳を振りかざせば、臎呜傷になるだろうな。
    あれは、本圓にわたしだったのかず疑う。

    意倖ずあっけないものだ。
    䜕幎、この地を圷埚い、あれを探し求めた。

    じぶんが遞ばれおいないず分かった時は、絶望した。

    なぜ、わたしではないのだず。それで、この様ずいうこずか、愚かだな。

    だが、あの光を芋たのは、この䞖界で圌ずわたしだけだ。
    ちっぜけな嫉劬も吹き飛び、今は本圓に空っぜの気分だ。

    勇者はわたしではなくおも、よかったような満足感もある。

    ‥‥‥次の道を探すか。

    いや、もう諊めおたたレンゞャヌになるか‥‥‥奜きだしな。
    ならば、やったこずのない基本職から詊しおみるのもいいかもしれん。

    そうすれば、䜕かのきっかけで、わたしにも芋えるか‥‥‥

    ◇

    わたしはこれから䜕がしたい‥‥‥䜕も思い浮かばん。
    今から、もう䞀床‥‥‥できる気がしないな。

    䞖界を救うほどにたで、名をずどろかせるほどにはやった぀もりだ。

    竜ず海獣を倒さなかったからかいや、先の勇者が党お通ったなど聞いたこずがない。

    あの光に認められるように、䞀床磚ける限界たで到達したのだ。

    それでも、ダメだったのだ‥‥‥

    ヌヌ‥‥‥

    「わたしの䜕が間違っおいたずいうのだ」

    ヌヌしヌん‥‥‥

    頌む‥‥‥誰か教えおくれ‥‥‥

    倧魔導士か倧賢者か剣聖か聖階士パラディンかどこなんだどこにあるわたしはどこにいけばいい

    どこにあるずいうのだ‥‥‥誰を救えばいいのだ‥‥‥

    頌む教えおくれるだけでいい、わたしはそれを極限たで磚く自信がある。
    皆が嫌煙する、あのレンゞャヌですら、その頂にいったのだぞ

    わたしにできないわけがない。

    誰よりも匷く、誰よりも愛し、他に負けたこずなどない、䞊玚職ゞョブにしおみせたのに‥‥‥

    なのに、どうしおなのだ‥‥‥

    なぜ、その先を、わたしに芋させおくれないのだ‥‥‥

    ヌヌ‥‥‥

    この道ではなかったのか‥‥‥

    目の前で、憧れを目の圓たりにしたせいか、これたで抑えおいた感情が暎走しお、疲劎感を感じる。

    その姿に憧れ、ただなりたいだけなのに。

    わたしず゚ヌルの違いはなんだそれすらわからん、䜕が違っおいるずいうのだ‥‥‥

    勇者をこの䞖界に誕生させたのだ。誰にも文句など蚀われる筋合いなどない。

    これ以䞊の英断が、この䞖界のどこにあるずいうのだ‥‥‥

    ヌヌ‥‥‥

    「わたしは、‥‥‥もう‥‥‥十分に、頑匵った‥‥‥だろうに‥‥‥」

    ヌヌ‥‥‥

    誰か‥‥‥助けおくれ‥‥‥

    ◇

    ヌヌゎゎゎゎゎゎ

    ヒルデの身䜓から、黒き闇が珟れ、䜕凊からか声が聞こえおくる。

    「所詮は魔族、やはり、この皋床だったか‥‥‥」

    「‥‥‥」

    少幎が声のする方に目を向けるず、闇が顔を出し、少女を芋぀めおいた。

    「勇者の再来を防ぐため、この身に宿り抑えおいたが‥‥‥たさか、そっちだったずはな」

    離れた堎所に集たり、次第に人のような姿ぞず倉化しおいく。

    ヌヌシュヌッ‥‥‥ふぅヌ‥‥‥

    少し銖を傟けるように、闇が少幎を芋぀めおいた。

    「わが名は、ブルヌト・゚ヌゲル。魔を喰らい、この䞖界をいずれ統べる者」

    やさしさず正矩の間に朜む、傲慢なる小さなヒルの魔物。

    吞血魔人、ブルヌト・゚ヌゲル。

    絶貌の闇の元に、䜕かが集たる。

    ぎょんぎょん♪ もふもふ♪ ぷにゅぷにゅ♪ にゅきゅ♪にゅきゅ♪‥‥‥

    様々なメロディヌを奏でながら、身を朜めおいた小さな魔物たちが、自然ず珟れる。

    たるで、垰りを埅ち望んでいたかのような、穏やかな衚情である。

    ヌヌコツコツコツ‥‥‥ザッ

    「ブルヌト・゚ヌゲル様。お垰りなさいたせ」

    高い足音を奏でながら、サキュバスが膝を぀く。

    「ほう‥‥‥きみが残っおいるずはな、うれしいよ」

    「圓たり前にございたす。我らが偉倧なる、小さき者の将」

    サキュバスが、小さきものを代衚し膝を぀いおいる。
    どこか、穏やかな衚情を、ブルヌト・゚ヌゲルは浮かべる。

    「みんな、くだらぬものに囲たれお、さぞ退屈だったろう」

    スラむム、ケットシヌ、カヌバンクル、ゎブリン、むンプ‥‥‥その他、動怍物を䞭心ずする小さな者たちが、魔人のもずに集っおいく。

    魔人はデヌモンの䞀族、ベむンがいたであろう堎所を冷たく芋䞋し、小さな魔物をあたたかく芋守る。

    匷き者に抗い、匱きものを匕き付ける、その劖艶な姿はたさに‥‥‥

    魔将たしょう。

    魔将たしょうは自ら膝を぀き、䞡手を広げ、腕の䞭にその党おを包み蟌む。

    安心した魔物たちの衚情を芋届けた埌‥‥‥

    ヌヌサッヌ‥‥‥

    魔将たしょうの闇ぞず静かに吞い蟌たれ、小さき魔物たちは、姿を消す。

    その姿に぀られお、あのサキュバスたでも‥‥‥自ら飛び蟌み消える。

    「楜に䌑め。もう、䜕かに怯える必芁はない」

    ◇

    魔人倧戊で、勇者ず魔王が盞打ちになった埌、自らは瀕死の状態の䞭、これたで培った力を捚お、小さな存圚に戻り、蟛うじお逃げ切る。

    魔人倧戊の最期を芋届けた、唯䞀の存圚。だが、圌女の戊いは終わらない。

    ある時、暹海を圷埚う、ヒルデ・バレットの心の隙間に取り付き、ずもに魔を喰らい、糧ずし、密かに力を蓄えおいた。

    自らの脅嚁ずなる存圚をこの䞖から消し去るため、勇者に憧れる者に䜏み着き、そっず時を埅っおいた。

    だが、次第にヒルデ自身がこの䞖で最もその存圚に近いず考え、自身の闇の力で、その可胜性を打ち消し続ける。

    人の人生には、限りがある。

    ヒルデ・バレットが息絶えた埌の䞖界で、その力を匕き継ぎ、この䞖を統べる者ずしお、未来、君臚する予定であった。

    だがこの時、勇者゚ヌルの匷すぎる光に恐れを抱き、こうしお姿を珟す。

    「その光は、少々煩わしい」

    ヒルデ・バレットは、勇者になるための力を求め続ける。
    しかし、圌女は誰も傷぀けたくはない。

    吞血スキル‥‥‥誰も傷぀けずに敵を打倒す技。

    それは同時に、盞手の心の魔すら吞い取っおしたう。
    吞い取られたものは、人も魔物も、その身に宿る邪心を倱う。

    これにより、倚くの者が救われおいた。

    しかし、刃のないヒルデ・バレットに蓄積しおいく。
    圌女がどれほど正矩の力を぀けたずころで、この闇の力も増倧しおいく。

    ここにヒルデの呪いの正䜓が存圚しおいた。

    皮肉なこずに、このブルヌト・゚ヌゲルの力があるからこそ、誰も傷぀けるこずなく、今の平和が長く保たれおいたのである。

    やさしきレンゞャヌは、党おを救いに行っおしたう。

    やさしさず正矩を最埌にひっくり返し、愛情を憎悪ぞず切り替える。

    ヒルデ・バレットがこの䞖に絶望し去った時、その身に宿した闇が爆発し、この䞖を襲うこずずなっおいた。

    ◇

    魔将たしょうは倒れる少女に䞀瞬、目を送り、少幎を芋぀めおいる。

    「小僧、わたしの邪魔をするな。我々は、時代の英雄ずなるのだ。䜕者も救えないような、貎様ずは違う」

    か぀おの小さきものは党おを背負い、圧倒的に高い䜍眮から、芋䞋すように睚む。

    ブルヌト・゚ヌゲルは、勇者にある提案をする。

    「癟幎ばかり時代を譲っおやる。その埌の䞖界は党お、わたしが頂く。いい条件だず思うぞ」

    ゚ヌルは、今の時代を生きる者。

    その埌の䞖界が、たずえ混沌に包たれおいようずも、少幎には関係のないこずだず、魔将は淡々ず説く。

    ブルヌト・゚ヌゲルの傲慢なる正矩が、勇者に向けられる。

    「‥‥‥」

    「なんだ、その県は」

    ゚ヌルは無蚀で、鋭く睚み返す。
    癟幎苊しむ少女を暪にしながら、自らの幞犏を遞ぶこずなどできない。

    䜕もしない勇者のために、すべおを背負わせる。
    そこには、静かな激しい怒りのようなものが出おいる。

    「ここで、争っおも互いに無益だ。この者を、蝕んでいたのはわたしではない。この者に救われおいた、この䞖に存圚する党おの邪心だ」

    「‥‥‥」

    「わたしを倒せば、再び、傷が぀く䞖になるだけだ、きみも嫌だろう」

    少幎が拒絶する姿を芋お、魔将たしょうは手のひらを空に向けお呆れおいる。

    「なぜ、理解できん。身も心も救う我々こそ‥‥‥いや、このような愚か者ず関わるだけ時間の無駄だな」

    ヌヌゎゎゎゎゎゎ

    ヒルデから出た黒き闇が、激しく少幎を嚁嚇する。
    目の前にいるのは、ヒルデ・バレットの半身ずもいえる存圚。

    「貎様も救っおやったにも関わらず、この様だ。報われないずは、このこずだな」

    ゚ヌルは䜕も返す蚀葉が芋぀からない。
    自身の䞭にか぀おあった、先の芋えない䞍安。

    これらが、魔将たしょうの力に救われおいたず気づいたようだった。

    たずえ、そうだずしおも‥‥‥少幎は揺るがない。

    「愚か者が力を぀ける前に消し去っおおく必芁がある。この光は、魔を打ち消すこずになりかねん‥‥‥ここたでの冒険、お疲れだったな」

    ゚ヌルはこの時、勇気をもっお芚悟を決める。

    ヌヌゎ゜ゎ゜‥‥‥ポン♪‥‥‥ゎクゎク、シュッ‥‥‥パシッ‥‥‥ギギギ‥‥‥パリヌン

    「フッ‥‥‥」

    空の小さなガラスが、勇者から魔将の手に枡り、激しく砕けた時、光が匷さを増す。

    䞡者の拳が色づき、小さく䞀歩匕いた時‥‥‥

    ドゥヌヌン


    互いの正矩がぶ぀かり合う。


    ヌヌ぀づく。


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